最近の練気武颯拳の修練は、
「思いを手放す」
という方向に向かっていると感じます。
今、自分が考えていること、
あるいは考えさせられていることを、
スパッと止めてしまう。
これは、口で言うほど簡単ではありません。
「朝、出勤時に嫌なことがあると、一日中気分が乗らない。」
という経験は誰にでもあると思います。
その「嫌な思い」を、手放してしまう。
嫌な思いに囚われるのではなく、
無理にポジティブに考えるのでもなく、
ただ、手放してしまう。
私自身、こういう修練を始めたばかりなので、
なかなか上手くいかないことも多いのですが、
続けているとフッと思いが消える瞬間が確かにあります。
その時の心地よさは、
正直何物にも代えがたいと感じます。
このために今まで修練をしてきたといっても過言ではありません。
それくらい、「思い」とは「重い」ものなのです。
だから、手放してしまう。
早い話、忘れてしまえばいいわけです。
そうはいっても、
「覚えているものを忘れる」
というのはかなり難しいですよね。
だから、練習が必要なのです。
練習して「忘れる力」を磨くことが、
毎日を快適に過ごす秘訣なのです。
日々のストレスが心身に与える影響が大きいことは、
皆さんもご存じのとおりです。
しかし、同じような環境においても、
元気な人もいれば疲れている人もいます。
その違いはどこにあるのでしょうか?
適度なストレスは、
充実した生活を送る上で、
必要不可欠なものです。
ただ、それを自分の中に溜め込んでしまうと、
マイナスの影響が出てしまうのです。
だったら、忘れてしまえばいい。
それもできるだけ早く。
「忘れる力」、鍛えませんか?