ボストン美術館展で発見した印象派と身体運動の共通点

 

最終日のルミナリエに行く前に、

神戸市立博物館で開催中の、

ボストン美術館の至宝展を観てきた。

父親の役所勤めの最後の職場だった事もあり、

一時期は頻繁に通っていたが最近はご無沙汰。

久しぶりの博物館はやっぱりいい。

旧居留地にある建物からしてカッコいいし。

中に入っても吹き抜けのロビーがまた良し。

とりあえず順路に沿って3階から…の前に、

中の喫茶店で腹ごしらえ。

サンドイッチが美味しくてボリューミー。

花より団子?

修練の後だから、お腹減ってたんだよね。

 

 

ボストン美術館展は以前にも開催されていて、

その時も足を運んでいる。

モネのルーアン大聖堂の絵なんかは、

前回に引き続いて展示されている。

好きだから、何度観てもいいんだけどね。

ベタに印象派の絵はだいたい好きなんだけど、

シスレーとかがいかにもって感じでグッド。

逆にセザンヌとかゴーギャンは好みじゃない。

…何がどう逆なのかは分からないw

 

そんな印象派の絵を観るときにいつも気になること。

それは自分と絵との距離。

もちろん絵のサイズにもよるけど、

2、3メートルくらいから、

少しずつ離れながら観るのが好きだ。

でも人気の絵の場合、

たいてい絵の近くに人がたくさんいて、

観たい距離感で見ることが難しい。

悩ましい。

なので、この場を借りて愚痴を書く。

絵の楽しみ方なんて人それぞれだから、

誰がどんな風に観ようがその人の勝手だ。

そんなことは分かっている。

でも、あえて書こう。

必死に顔を近づけたら、

印象派の良さは分からないよ、と。

 

印象派の特徴は、

そのボンヤリしたタッチにあるよね。

近くで見たら大雑把な色を無造作に置いてるだけ。

にもかかわらず、

離れていくに従って徐々に輪郭が浮かび上がり、

やがてそれは一つの像を結ぶ。

それはあたたかな、どこか懐かしく感じる景色。

でもその景色に触れようと一歩近づくと、

その途端に輪郭はほどけて曖昧なものになる。

この温もりと儚さの同居こそが、

俺にとっての印象派の魅力なんだ。

だから、そんなに近くでジッと見てても、

良さなんてわかんないだろ?

…なんてことは、あくまでど素人の戯言。

自分が観たいように観れないから、

もっともらしい文句を言ってみた。

ゴメンナサイ。

 

ともかく、だ。

この印象派の特徴こそが、

実は合理的身体運動のカギでもある。

一つ一つは取るに足らない点の集合。

それが少しずつ輪郭をあらわにして、

やがて像を結ぶ。

そうして結ばれた像はなぜか、

写真以上の温もりを観る人に与えてくれる。

これと同じことを、

人のカラダでもやるのだ。

キラキラフレーズで言えば、

「アイソレーションからコンビネーション、

そしてインテグレーションへ」、だ。

 

まずはカラダを出来るだけ細分化する。

次にそれらを順番に連動させる。

最後はバラバラになったカラダが、

一つの意図のもとにまとまって動く。

脱力トレーニングの基本工程だ。

こうして再構成されたカラダの動きは、

以前とは次元の違うものとなる。

それはあたかも、

モネが見た朝焼けそのものよりも、

印象的な絵画のごとく。

…おお、上手くまとまった。

 

P.S.

オーナーらしきおばあちゃんがフレンドリー。

次回のデートにって、

小磯記念館のチケットをくれた。

次は六甲アイランドの美術館めぐりだな。

 

 

P.S.

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ルミナリエ、ブラック企業、サッカー。

 

先日、最終日のルミナリエを観に行ってきた。

いつもは市役所の辺りから東遊園地までの、

ゴール付近で眺めるのだけど、

今回は初めて元町駅からウネウネと歩いてみた。

意外に空いていたこともあって、

会場までは特にストレスを感じることなく行けた。

ただ会場に近づくにつれて前が詰まり出し、

歩きヅライ。

みんな入り口で立ち止まって写真を撮るから。

警官や警備員が注意しても効き目がない。

まあ、ほとんどその為に来てるんだろうしね。

なので脇にある歩道に上がって進もうとすると、

それも熱心に働く警官に注意された。

仕方なく列に戻ったけど、

少し進むとなし崩し的に歩道を進むことに。

するとそこではもう、警官も警備員も何も言わない。

最初に注意してた人達だけ負担が多いなと、

他人事ながら思った。

同時に、労力の無駄づかいだとも。

 

 

こんな負担の不均衡によるエネルギーの浪費は、

あちこちで見られる。

例えばサラリーマン時代の職場。

毎日のように残業して働く人もいれば、

いつも定時で帰る人もいる。

自分が定時で帰る側なら続けていたかもしれないなw

あるいはサッカーの試合。

ボールを持った相手を一人で頑張って追い回す。

周りがついてこないから、

横にパスを出されておしまい。

この連携の取れていないチグハグなシーンを、

最近はよく見る気がする。

いずれも周りと上手く連携出来れば、

一人にかかる負担を分散した上で、

パフォーマンスをあげることが可能だ。

 

これらと同じことは個人のカラダにも言える。

人にはそれぞれ動き方のクセがあって、

力の入りやすい部分とそうでないと部分がある。

例えば背骨。

多くの人は腰椎を動かすことは出来ても、

胸椎は動かせない。

すると身体を反らせたり物を持ち上げるといった動作に、

背中を参加させることができない。

結果、腰だけに負荷を掛けることになり、

負担が続けば痛めてしまう。

もちろん腰だけの話ではなく、

膝と股関節についても同様だ。

カラダの不調を整える為には、

痛む部分をどうこうするのではなく、

動かせない部分を動かせるようになればいい。

 

昔読んだジュラシックパークの小説に、

「マンデルブローの法則」というものが書いてあった。

正確には知らないけど、

「ある物を見たときに、

それを構成する要素をミクロにみても、

それの集合体をマクロにみても、

それらは全て似たような形をしている。」

という内容だったと思う。

要は、ブラック企業が無くならないのも、

サッカーが強くならないのも原因は同じ。

結局はそれらを構成する一人一人が、

ブラック企業と同じことを身体に対してやってるから。

自分の意識が届かない所を無いものとして扱っているから。

最終日のルミナリエを観ながら、

そんなことを考えていた。

 

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占いと選択、そしてトレーニングについて

 

修練場所を借りている神戸の元町商店街には、

占いのお店が結構ある。

実は今借りている部屋の隣も、

以前は占い屋さんだった。

俺は行ったことがないけど、

知識や技術については興味がある。

ただ、人に相談して何かを選択する習慣が無いから、

多分お客にはなれないと思う。

というかぶっちゃけ、

自分のことを自分で決められない、

優柔不断な人が行くところでしょ?

なんて思っていた。

彼の話を聞くまでは。

 

今年の夏から来年1月いっぱいまでの、

期間限定で参加している修練生N氏。

脱力なんてマニアックなことをやっていると、

やっぱりマニアが集まってくる。

そしてその中でも、

N氏はオンリーワンな立ち位置を確保している。

彼はひと所にとどまっているのが苦手で、

数ヶ月ごとに住む地域を変え続けているという。

もちろん仕事も変えながら、転々と。

で、前の住処で習い始めた太極拳が面白くて、

神戸に来た時に探した結果、

ウチに来てくれるようになった。

 

そんな一人ジプシーのような彼が、

次の行き先を決める方法。

それが占いだったりする。

アカの他人の発言を土台として、

仕事や住む場所を選ぶ。

それは俺にはとても信じられない行為だけど、

本人曰く、自分自身にどこへ行きたいとか、

どんな仕事をしたいとかいうビジョンが無いから、

占いおじさんの言う方角に行くことに決めたらしい。

なんていうか、「自分が無い」という、

一見ネガティブに思える事象も、

ここまで徹底すると逆に清々しい。

優柔不断とか言ってゴメンなさい。

 

こうやって占いについて書いていると、

選択という行為について考えさせられる。

冒頭ではまるで俺が、

自分の意思で物事を選んでいるように書いた。

でもそれは色んな情報を自分のフィルターに掛けて、

もっともらしい理由としてるだけかもしれない。

その情報自体は結局のところ、

他人の発言の寄せ集めかもしれない。

だとすればそれは、

選択を占いに丸投げする行為と、

さほどの違いは無い。

選ぶ対象が異なるだけ。

それは様々な情報を選ぶのか、

情報を選ぶためのフィルター自体を選ぶのかの違い。

そう考えてみると、

フィルターを選ぶ行為の方が、

より上流での選択を行なっている気もする。

 

書いているうちに面白くなってきたので、

この「フィルターを選ぶ」という考えを、

トレーニングに当てはめてみよう。

 

一般的なトレーニングでは、

「自分」が競技に合わせた運動のやり方を練習する。

「自分」というフィルターを変えることなく、

そのやり方の良し悪しを判断したり、

あるいは得手不得手が決まったりする。

それはゲームに例えるなら、

ジョブごとにステータスや特技が決まっているようなもの。

どれだけ経験値を多く稼いでも、

「戦士」が魔法を使えるようにはならない。

なのでこの方法論においては、

フィルターに適した競技に取り組むことが、

成果を出すための重要な条件となる。

「戦士」は前衛で肉弾戦をして、

「魔法使い」は後衛から援護射撃をする。

その逆は無いし、やってもうまくいかない。

そしてフィルターと競技性がピッタリ一致すると、

「才能のある人」と呼ばれるわけだ。

 

それに対して脱力トレーニングや太極拳は、

自分というフィルターを変えようとする。

立ち方や座り方、歩き方や腕の上げ下げなんかを、

しつこいくらいに掘り下げてトレーニングする事で、

運動のやり方以前のカラダのあり方を見直す。

それをゲームの例でいうなら、

「戦士」から「魔法使い」へのジョブチェンジ。

だから、相応の経験値を積めば、

力が強くて魔法も使えるキャラになれる。

リアルのスポーツだと、

練習の意味が深く理解できたり、

出来そうもないと諦めていた技術が、

いつのまにか出来るようになる。

 

以上、両者を比較した上で、

俺が取り組むのは脱力トレーニングなんだけど、

当然メリットばかりではない。

デメリットもハードルもあるし、ちゃんと書く。

 

デメリットの最たるものは、

習得にそれなりの時間が掛かること。

生まれてこの方身に付けてきた様々なカラダづかいと、

その上に積み重ねた競技トレーニング。

それを一旦リセットしようとするわけだから、

一朝一夕ですむはずがない。

「戦士」が「魔法使い」にジョブチェンジしたら、

当然レベルを1から上げ直す必要がある。

一応「戦士」のステータスもある程度残るから、

全く同じ時間が掛かる訳じゃないのが救いってところ。

 

そしてハードルの一番大きなものは、

「自分」というフィルターへの愛着。

姿勢や歩き方にまで、

他人から細かく言われたくはないよね、普通。

自分が住むところを占い師に決められることに、

抵抗を感じるのと同じように。

つまりほとんどの人は、

「戦士のままで魔法も使いたい」

と思っている。

書いている俺自身も含めて。

そう考えてみるとN氏のように、

「自分」というフィルターを外して、

占いという他人のフィルターに丸投げするという行為も、

トレーニングの一環だと言えなくもない。

とにかくジョブチェンジしてみるという意味で。

もちろん何を代わりのフィルターに選ぶかは、

充分に吟味したいところだけど。

 

先にも書いた通り、

N氏は1月末には神戸を離れる。

次はもう一度東京に戻って、

途中まで覚えた太極拳を最後まで習うそうだ。

出会った時にそう聞いていたので、

俺は太極拳の型は教えていない。

ただ、姿勢や歩き方、腕の上げ下げなんかを、

様々な切り口で伝えている。

それが彼の今後の選択に役立つことを願いながら。

 

 

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脱力トレーニング×短距離走

 

今日は、100mを10秒5で走る大学生と修練した。

そんな人、テレビの中にしかいないと思ってたw

彼がどんなカラダの使い方をするのか、

会う前から好奇心を刺激されっぱなし。

場所がココ↓なので、残念ながら走る動画は無いけど。

 

 

実際に会うと、これまた感じがいい。

なんだろう、スゴイ人は真っ直ぐに育つのかな。

あるいは真っ直ぐに育ったからスゴイのか。

最近、眩しい人によく会うなぁw

 

短距離の選手ということで、

修練は脚の使い方をメインにやった。

と言っても、普段やることと基本は同じ。

脱力したカラダを中心から動かして、

力を末端へと効果的に伝えるためのトレーニング。

具体的には以下の3つ。

 

「股関節と膝の力を抜いて、

中心から足へと重みを伝える」

 

「腹背の力を抜いて、

重心位置を流体的にコントロールする」

 

「背骨周りの力を抜いて、

体幹の動きを四肢へと伝える」

 

どのトレーニングも一般的なカラダ使いではないから、

初見では難しいと思える内容。

それも上手く出来ない、ということじゃなく、

トレーニングが出来ない、というレベルの話で。

しかしそこは流石アスリート、飲み込みが早い。

バレエダンサーや競輪ガールもそうだったけど、

自身のカラダを客観的に知覚する能力が高い。

多分コレを人は才能やセンスって言うんじゃないかな。

 

ただ、もしそうだとしたら、

それは絶望じゃなくて希望だ。

この知覚力は、トレーニングで鍛えられるから。

もちろん先天的な優劣はある。

でも、やり方次第では充分戦える。

ここ何回か眩しい人たちと会ったおかげで、

あらためてそう思えたのが大きな収穫だった。

 

 

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ヤバい女子高生が来た‼︎

 

今月はもう一人、新しい修練生が来てくれた。

前回のイケメンダンサーに続いて、

今度はステキな女子高生。

しかも高3の今、

大学ではなく競輪学校を進路に選んだ強者。

女子高生を表す言葉としてはどうかと思うけどw、

彼女はホントにヤバい。

数年後には情熱大陸とか出てるかも。

フィジカル、マインド、ビジュアル。

三拍子揃ってる。

またもや写真はないよ。

次の修練までに色紙とサインペン用意しとこうっと。

 

彼女の何がすごいって、

イケメンダンサーもそうなんだけど、

伝えたことをそのままストンと受け入れること。

もちろんただ鵜呑みにするってことじゃなく、

一度丸ごと受け入れてから、

良し悪しや要不要の判断ができる。

普通はそんなことできない。

伝えられたことを理解する前に、

さまざまなブロックがはたらく。

自分が天の邪鬼だからよく分かる。

変化が怖くて今の自分を守っちゃうんだ。

 

そんな彼、彼女達との修練は、

教えることより教えられることの方が多い。

身体運動の技術は教えられるけど、

人としての在り方は学ばせてもらってる。

全然かなわない。

だからせめて、脱力だけはもっと上手くならなきゃ。

モチベーション上がるなぁ。

 

 

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脱力トレーニング バレエに使う纏絲勁

 

8月から修練に来てくれてるイケメン整体師。

その紹介で先月から参加のイケメンバレエダンサー。

なんだか最近、イケメン率が上がってる気がする。

残念ながら写真はないけど。

 

ちなみにイケメンダンサーは来春から、

東京ディズニーシーのパフォーマー。

1月には東京入りしてトレーニング開始、

4月にはデビューとのこと。

これも何かの縁だし、

俺も初ディズニーしてみようかなw

 

昨日はそんな彼とのマンツーマン修練。

まずは準備運動にストレッチ。

柔らかい。

脚が180度、パッカーンって開く。

さすが、バレエ歴17年は伊達じゃない。

向かい合ってやるのがちょっとだけツラいw

 

そこから立ち方のチェック。

もちろんダンサーだけあってキレイに立ってる。

ただ、チョコチョコっと手直しをすれば、

驚くほど楽に安定して立てる。

こういうのはやっぱり、

人の目と手を借りないと難しい。

 

そしてメインディッシュの纏絲勁。

「てんしけい」って読むんだけど、

要はカラダを内側から捻ることで生み出す力のことで、

陳式太極拳における力の使い方の大きな特徴の一つ。

彼と話しながら修練するうちに、

実はバレエもこの力を使うようにできてると思えてきた。

 

その理由があの、つま先を180度開く独特の立ち方。

あれをカラダの中心からの、

股関節が外旋する動きでやってみてもらう。

すると股関節、膝、足首と順番に開いていき、

両足からの螺旋の力が背骨を通り上がってくる。

この力が脚や背骨、腕に流れることで、

力強くしなやかな動きを安定しておこなえる。

試しに腕を掴んで押さえようとしても、

関係なく動かされてしまう。

 

ところが、ただつま先を180度開いただけでは、

螺旋の力は流れない。

普通は膝や足首で漏れてしまう。

もちろんバレエは脚を伸ばしてくっつけることで、

膝からは極力漏らさないように組み立てられてる。

ただ、こういう力の概念がないと、

下半身と上半身とを繋ぐ部分で漏れやすい。

腕や脚を動かしても、

中の芯が抜けたように感じる。

もちろん掴めば簡単に押さえられる。

 

面白いのは、

この立ち方動き方の差が見た目にも分かるってこと。

バレエは相手を動かす必要は無いけど、

螺旋の力はパフォーマンスに大きく影響する。

バレエ×太極拳コラボ、

なかなかイケるんじゃないかな。

 

 

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ケガの功名?

 

先週の金曜日に首を傷めてしまい、

その日の夜は寝返りも打てない程の痛みに苦しんだ。

土曜、日曜と2日続けて寝たきりで、

修練参加予定だった方々にはホントごめんなさい。

ただ、なんとか月曜日には復帰。

自分で首に鍼を打ちまくったのが良かった。

背中以外は自己修復できるのが、

鍼の一番のメリットかもw

 

 

首を傷めると、

自分のアタマがいかに重たいかに気づく。

というか、思い知る。

寝返りを打とうとするたびに、

ドカーンと痛みに撃たれて目がさめる。

眠れない。

そんな時こそ修練の成果を見せる時。

アタマの重さを首で支えずに、

床に流して支えさせる。

そう、発勁で頭を動かすのだ。

…眠ってる間にはできないけど。

 

 

どこかを傷めて気づくまでもなく、

人のカラダはとても重たい。

いくら私が細いといっても、

それでも55kgあるわけだ。

その重さの半分でも片手に集められたら。

そんなものを突然肩に乗せられたら。

ましてや高速で飛んできたら。

武術で修練するのはこんな力の使い方。

面白そうでしょ?

 

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脱力トレーニング 介護リスクと重心移動

 

ここ2、3年、「介護」を理由として、

修練生が来れなくなることが何回かあった。

それは親の介護もあれば、

介護業界への就職もある。

介護が社会的課題として、

ニュースで取り上げられるようになって随分経つけど、

それが確かな実感として感じられる今日この頃。

 

 

武颯塾では師範が介護ビジネスに携わることもあり、

修練の中で介護的な動作を行うことがある。

それは相手の重心を的確にコントロールして、

お互いに負担のない介助動作が出来るような修練。

相手を倒す動作と支える動作を、

同じ理屈の表と裏として学ぶ。

武術を現代に役立てる、

とても有効なアプローチだと思う。

 

 

ただ、社会的課題として考えると、

「どうやって効果的に介護するか」よりも、

「どうやって介護の必要をなくすか」が重要だし、

武術が本来役立てるのもそこだと思っている。

重力を基準とした身体感覚を学べば、

介護が必要な身体状況になる確率は大きく下がる。

 

介護が必要になる大きな理由の1つは、

日常動作が自力ではできなくなること。

起き上がる。

立ち上がる。

腰を下ろして座る。

歩く。

階段を上り下りする。

こういった日常生活行う上で不可欠な動作に支障が出ると、

人の手を借りる必要がうまれる。

そして一般的には筋力低下が動作の支障の原因だとして、

筋力トレーニングがその解決策になっている。

もちろんそれが間違っているとは言わない。

確かに日常動作を支える筋力は必要。

ただ、肝心な部分が抜け落ちていると思う。

 

例えばスクワット。

ちゃんとトレーニングしたことがない人はそれを、

「膝を曲げて腰を落とし、

膝を伸ばして立ち上がる、

太腿の筋力をつける運動」

だと思ってるんじゃないかな。

だから「どうやって立ち上がるか」に意識が向く。

でも私が見ていて感じるのは、

「腰の落とし方がまずい」こと。

重心が足裏に真っ直ぐに乗らない形で、

股関節との連携もなく、

ただ膝を曲げようとする。

腰を落とすためのカラダの条件が整わないまま、

自分勝手に膝を曲げて腰を落とそうとするから、

関節に余計な負担がかかってしまう。

 

だからまずトレーニングすべきは、

どうやって重心を足裏に乗せるか。

重心が足裏に乗ったまま腰を落とせるか。

それができれば、

実は立ち上がることにそれほど力はいらない。

重心が足裏に真っ直ぐ乗っていれば、

地面と重心の間で上下の力のつりあいが取れている。

すると少しの力を加えるだけで、

カラダは立ち上がろうと動き出してくれる。

 

例として分かりやすいからスクワットを挙げたけれど、

起き上がったり歩いたり、

階段を上り下りするのも同じ。

自分の体を支えている部分と重心との関係を、

力学的に無理のない状況に整える。

そんなトレーニングが、

介護リスクを減らすためには必要だと思う。

 

 

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脱力トレーニング 重心移動と夢の話

 

※シモネタ注意

 

 

 

性交中にペニスが根元から、ちぎれた。

気づくと新しいものが生えていた。

でも、ちぎれたそれもなぜか気持ちいい。

なんていう夢を見た。

中学生かw

 

 

今回のテーマは重心移動。

反動をつけないで動くトレーニング。

分かりやすくいうと、

「よっこいしょ」をしないで動く練習。

普段の生活を思い返してみてほしい。

寝ていて起き上がる時、

座っていて立ち上がる時、

声に出さないまでも、

「よっこいしょ」って動き出してない?

 

 

世間的には多分、

掛け声をかけて動き出した方がいいと思われてる。

確かにカラダに対してスイッチを入れる効果が、

多少なりともあるかもしれない。

でももし武術や対人競技をやってるなら、

この習慣は考え直した方がいい。

なぜなら反動が必要な動き方とはつまり、

次の位置や姿勢へ移る必然性がない動き方だから。

 

反動をつけるためにカラダに瞬間的な力を入れて、

壁や地面といった支持面を突き放す。

その勢いで位置や姿勢を変えると、

変化の最中に重心のコントロールを手放してしまう。

重心を支持面が支えることが出来なくなってしまう。

これは対人競技において弱点以外の何物でもない。

力が発生するタイミングと方向が分かりやすいから。

もちろん実際にはフェイントを入れて補完するけど、

それが弱点であることに変わりはない。

 

対して反動を使わない動きは、

重心移動がカラダの位置や姿勢を変化させる。

それはつまり、

刻々と変わる位置や姿勢において、

最適な重心位置であり続けるということ。

動画では座った状態から膝立ちへと移行している。

股関節の脱力で重心を前方へリードし、

その結果としてカラダが勝手に膝立ちになる。

反動で立ち上がるのと違い、

あぐらから膝立ちの間のどの局面でも、

楽に静止することができる。

常に自分を支える地面からの抗力が使えると同時に、

いつでも方向転換できる。

これは対人競技において大きなアドバンテージだ。

 

ただ残念ながら私達は、

反動を使った動きに慣れ親しみすぎている。

そっちの方が実感があって心地よいのだ。

だから意識しないとつい、

「よっこいしょ」とやってしまう。

でも、上達したければそれは捨てた方がいい。

ちぎれたペニスがいくら気持ち良くても、

新しく生えたものを使うべきだ。

 

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脱力トレーニング 相手に触れて分かること

 

私はフツーの会話が苦手だ。

別に会話が成立しないというわけじゃない。

ただ、エネルギー効率が悪いと感じる。

様々な選択肢が頭に浮かぶ中で、

その時々に応じた言葉を話す。

ただそれだけのことに、

相当の労力が掛かってしまう。

ただ、修練や治療の場では違う。

もちろん最適と思える言葉を選んで話すけど、

それが比較的自然な流れでできる。

この違いは何なのか。

 

 

もちろん立場が変わるのは大きな違いだ。

普段の会話と違い、

修練や治療の相手は私の話を聞きに来ている。

話しやすいのは当然かもしれない。

ただ、例えば治療が終わった後に少し話すと、

その時はもう治療中の感覚では話せない。

つまり私にとってはもう1つ、

話しやすさを感じるための大きな要素がある。

それは、カラダが相手に触れているかどうか。

私の治療や修練ではほとんどの時間、

何らかの形で相手に触れている。

そのことが会話の大きな助けとなっている。

 

 

では、相手に触れることで何が変わるのか。

それは一般的な言葉にすると「一体感」とか、

「共感」みたいなものだと思う。

ただ、私が感じる違いはもっと実際的で、

それは「手がかり」とか「根拠」みたいなものだ。

相手に触れている感覚が私にとって、

会話の際に文字通りの意味での手がかりとなる。

その感覚を通して得られる情報が、

私が言葉を選択して発するための根拠になる。

ところが身体的接触が無くなると、

私はその手がかりを失ってしまう。

乏しい情報から選ばれた言葉に、

確信が持てないのだ。

だから、意識的な意味付けが必要になり、

余計な労力が掛かっていると感じる。

 

動画では、相手に握られた手から、

相手が体重を乗せているマットまで意識を向ける。

すると、マットが相手を支えている力を感じられる。

同時に、マットが自分を支えている力も感じてみる。

それらの力に沿う形で手を動かしてあげれば、

より楽に相手を動かせる。

 

本来の武術としては当然、

離れた相手の情報を感じ取りたい。

会話が苦手なんて言ってる場合じゃないw

ただ、触れた相手の情報さえ正確に読み取れないなら、

離れた相手のことが分かるはずもない。

そこでまずはこのようなトレーニングで、

触れた相手に意識を向けることを学ぶ。

もちろんこれだけでは足りないけど、

間違いなく必要なことだと思う。

 

 

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