練気武颯拳で脱力を修練することで期待できる効果の一つとして、
「姿勢が良くなり、肩こりや腰痛が改善する」
ということがあげられます。
肩こりや腰痛の原因は一つではありません。
内臓からのサインが肩や腰の痛みとしてあらわれていることもあります。
その場合はもちろん、
原因となる疾患を治療する必要があります。
ですが、ご存じのとおり、姿勢や使い方の問題も、
肩こりや腰痛を引き起こす大きな原因の一つです。
ここでは脱力を修練することによって、
姿勢・肩こり・腰痛の改善が見込まれる理由について説明します。
まず最初に、質問をさせてください。
「あなたの体重は、どこが支えていると感じますか?」
立っている時なら、脚でしょうか?
もしかすると、腰や膝だと答える方もいるかもしれませんね。
座っている時なら、お尻でしょうか。
ここでも、腰や背中だと感じる人もいるでしょう。
首や肩なんかは、
立っても座っても負担がかかっていると感じるかもしれません。
人によって、姿勢によって、
体重を支えていると感じる場所は違うと思います。
では、質問を変えてみます。
「あなたが疲れやすい、凝りやすい、痛みやすい場所はどこですか?」
多くの方が、
首や肩、背中、腰、膝のいずれかを挙げるのではないでしょうか。
そして、最初の質問の答えと二つ目の質問の答えは、
大体一致すると思います。
体重を支えていると感じるところは、
疲れやすく凝りやすく痛みやすいのです。
ところが練気武颯拳で脱力を修練すると、
体重を支えている場所が変わっていくのです。
その結果として姿勢が良くなり、
肩こりや腰痛が改善するのです。
では、一体どこで体重を支えたらいいのでしょうか?
(以下、次回へ)