脱力の勘違い

脱力の勘違い

武颯塾の修練はすべて、
「脱力」を基本としています。

ですが「脱力」とか「力を抜く」というと、
ただ単にフッと力を抜くだけで相手を動かせると思ってしまいがちです。

もちろん修練が進んでいけば、

「何もしない」

ことが最良の結果を生むようになるのです。

武颯塾の修練は、

「元々できること」

を阻害しているものを取り去るだけなのですから。

しかし現実問題としてそこまで修練が進んでいない私たちの場合、
本気で抵抗する人を動かそうと思うとそう簡単にはいきません。

だからといって力を入れるわけでは当然ないのですが、
相手が倒れるにはそれ相応の「理由」が必要なのです。

例えばしっかりと掴まれた腕を、
持ち上げたり下したりするとします。

掴み方にっては、
相手の全体重がかかるような場合もあります。

それにもかかわらず腕の上げ下ろしをする際に、
どれだけ「何もしないか」が出来栄えの指標ではあります。

しかしそこが勘違いしやすいポイントでもあると思うのです。

たしかに目標は「何もしない」ということなのですが、
だからといって「何も起きていない」というわけではないのです。

相手の全体重がかかった腕を持ち上げるには、
それだけの「力」は発生していなければなりません。

それが筋力でないことは何度もお伝えしてきた通りなのですが、
では、いったい何が起きているのでしょうか?

修練において腕の上げ下ろしをする際のやり方の一つとして、
まずは身体を沈めたり立ち上がったりを行います。

もちろんその動作にも上手下手はありますが、
ただそれだけで「力む」必要はありませんよね。

普段しゃがんだり立ったりするだけのことを、
「力んでいる」とは言わないですから。

腕を持たれていても関係なくしゃがんだり立ったりが出来るようになると、
今度はそれを動かずに行うのです。

すると身体自体は動くことなく、
でも内側には同じだけの運動量が発生している状態になります。

この時に腕の力が抜けていれば、
全身が動くだけの運動量が腕に流れていきます。

なぜなら、人は「流体」だから。

人体の60%から70%は水分でできています。

そのため発生した力は「波」として、
身体の形を変えなくてもちゃんと伝わるのです。

つまり、

「全身を動かすだけの力」

が腕に流れているから、

「全体重をかけた相手」

も動かすことができるというわけなのです。

言葉にすると当たり前に思えることなのですが、
私自身が勘違いをしていたことなので、
あえてここに書こうと思った次第です。

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「脱力」について興味のある方はこちらをご覧ください

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脱力・練気武颯拳についての参考にコチラもどうぞ

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