こんにちは、ワタルです。
昨日Nさんと話したことの中に、
ぜひシェアしておきたい内容がありました。
それは、
「反復練習の是非」
について。
何か一つのことに向かって努力していると、
新しい感覚を見つける瞬間があります。
それは仕事でもスポーツでも芸事でも同じだと思うのですが、
「あ、コレだ!!」
と思う発見が必ずあります。
そして真面目に取り組んでいる人ほど、
その感覚を定着させようと繰り返し実践しますよね。
いわゆる「反復練習」というやつです。
ですが経験上お分かりのように、
この感覚はだんだんと色あせてきます。
発見した瞬間は鮮やかだった感覚は、
繰り返すうちにその新鮮味を失っていくのです。
そしてある時、
ふと気づくのです。
「私は何をわかったつもりになっていたのだろう?」
と。
今までその感覚で出来ていたことが、
急に出来なくなったり、
物足りなく感じたりします。
そんな時にどうすればいいのか?
というのが今回のテーマであり、
それに対する私の答えは、
「ピンとこなくなったらやめる」
というものです。
自分の感覚として練習することに面白みを感じなくなったら、
その練習はやめてしまえば良い。
その時に本当にやるべきことは、
必ず他にあるのです。
以下はその理由について説明します。
私の経験上、
このようなときに起きている事は、
以下の2通りに分けられます。
1.新しい感覚が身体に馴染んで当たり前のものになった
2.同じことを繰り返すうちに見当違いのことをするようになった
もちろんこれは完全に境界線を引けるものではなく、
「感覚が馴染んでいるにも関わらず、
発見当時の鮮やかさを求めるあまり別のことをしてしまう」
ということもあるのですが、
説明上分けることにしました。
1.の場合において反復練習をしないほうが良い理由は、
「それ以上の上達が見込めないから」
です。
馴染んでいる感覚というのは、
見方を変えればすでに、
「今の自分」
になっているわけです。
上達というのは基本的に、
「今の自分を変える」
ことの上に成り立つものなので、
馴染んでいる感覚の反復練習では、
それ以上の上達は見込めないのです。
2.の場合においてはもっと強く言う必要がありますね。
「その反復練習をやめなさい」
と。
なぜならそれは、
「見当違いのことを繰り返している」
のですから。
上にも書きましたが、
感覚というものは気づいたときが一番ハッキリしているのです。
なぜならそれは、
今までの感覚との「差」が大きいから。
人は何かを他との「比較」によって理解します。
当然、
「差」が大きいほど分かりやすいのです。
ところが反復練習をすればするほど、
その「差」はなくなってきます。
それは感覚が自分に馴染んできたということなのですが、
人は感覚自体を認識することが難しい。
ほとんどの場合は今までとの「差」を、
「感覚そのもの」として認識しているのです。
だからせっかく感覚が馴染んできているにもかかわらず、
同じだけの「差」を感じようとしてしまう。
その結果見当違いのことをするようになり、
ハッキリ言えば、
「やればやるほど下手になる」
ことさえあるのです。
つまり1.2.いずれの場合においても、
「反復練習の効果がなくなっている」
と言えるのです。
だからこそ、
「ピンとこなくなったらやめる」
という、
「勇気」
が必要なのです。
今まで繰り返してきたことを変えるのには抵抗がありますが、
それを乗り越えることが、
「上達への道」
なのです。
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