実は、武颯拳の修練においては、
「技の練習」をほとんど行いません。
武術の修練で「技の練習」をしないってどういうこと!?
と、多くの方は不思議に思われるかもしれません。
ですが、今の私やあなたが技の練習をしても、
それは「新しい技を今の自分に付け加えている」だけなのです。
それでは「前提」は何も変わりありません。
繰り返しになりますが、
武颯拳の修練は「前提」を変えるためのものなのです。
それは言い換えると、
「当たり前」や「常識」を変える修練だということです。
「当たり前」や「常識」は、それが当たり前であるがために、
変えること以前に認識することが難しい。
日常生活において、
空気や重力を特別に認識することはありません。
なぜならそれらは、
生まれた時からそこに在るものだから。
同じように「力み」も、
自我の発達と共に当たり前にあるものなのです。
だから、それを認識して取り去るためには、
相当な注意観察力が必要になります。
一般的な技の練習におけるスピードや複雑性の中でその作業を行うのは、
至難であると言えます。
ですから武颯拳においては、
静止した状態や単純な動きの修練が多くなります。
初めて見た方は、
あまりにも地味に見えて驚かれるかもしれません。
ですが、こういった地味な修練だからこそ、
自分の身体に意識を向ける続けることができるのです。
そうして自分の身体に対する注意観察力を磨くことが、
武颯拳の修練の第一歩だと言えます。
この研ぎ澄まされた注意観察力によって、
普段は当たり前すぎて気付けない「力み」を認識し、
取り去ってゆくのです。
(以下、次回へ)
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