今日は、身体に対する意識の持ち方について、
「身体全体を感じる」ということをテーマに、
練気武颯拳の修練を通して考えていきます。
練気武颯拳の修練において、
最も基本となるのが「養体」というものです。
ある姿勢を取った時に、
身体の一部に負荷をかけてもらいます。
普段は立った姿勢で行いますが、
座った姿勢や寝た姿勢でも同様に行います。
「養体」修練の進み具合は、
「負荷に対してどれだけ力を抜いていられるか」を目安とします。
例えば、一人が肩幅に脚を開いて立っているとします。
そしてもう一人が、それを横から押します。
この時に、
最初は押されたところを押し返そうとします。
次に、「力を抜きなさい」と言われることで、
相手の力をいなすようになります。
いなすのが上手になると、
それなりに押されなくなります。
ただ、それでは「養体」の修練とは言えません。
「養体」修練の目的の一つとして、
「全体を感じる」ということが挙げられます。
私が実感できる段階(第一段階だと思います)においては、
「自分の身体全体を感じる」ことを意識します。
実際に上の写真のように押されてみるとわかるのですが、
ほとんどの場合「自分の身体全体」は感じられません。
押された側の肩やわき腹と、
反対側の足くらいしか感じられなくなります。
そして当たり前なのですが、
「感じられない部分」は「使えない」のです。
そのため、「感じられる部分」にのみ、
さらに力を入れて耐えようとする。
その結果、余計にそこに意識が集中して、
他の部分を感じられない。
まずはこの悪循環から抜け出したいのです。
押されたところは嫌でも感じるので、
そこは放っておいて身体の他の部分を感じてみる。
そして、感じた部分の力を抜いていく。
そんな修練を繰り返すことで、
「自分の身体全体」で力を受け止められるようになります。
身体のどの部分に負荷がかかっても、
それを身体全体の力を抜いて受ける。
すると、相手の力が「地面」へと流れていくことに気づくのですが、
それはここでは置いておきます。
まずは、自分の身体において、
「部分」から「全体」へと意識を広げるのです。
この意識の変化は、自分の身体感覚としても感じられますし、
触れている相手にも感覚の違いとして感じられます。
私自身の感覚で言えば、
身体が半透明になり、抵抗感が薄れてきます。
そして修練が進むことで、
さまざまな外圧に対して、
「強い力で対抗している」
のではなく、
「そもそも影響を受けないものだ」
という感覚に近づけると思います。
さらに次の段階としては、
「押してくる相手も自分の一部として感じる」
という修練があるのですが、
私自身がそれを自分のものにしておりませんので、
ここでは控えておきます。
まずは、
「自分の身体全体を感じる」
そのために、
「感じている部分の力を抜く」
ということを意識してみましょう。
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