股関節の力を抜いて脚を動かす

こんにちは、ワタルです。

4月は何か新しいことを始めるのにちょうど良い機会のようで、
おとといの水曜日にも体験希望の方が来られました。

合気道を5年ほど続けられているということで、
すぐに一緒に修練ができたことが特に印象に残っています。

ここでは何度も書いていますが、
初対面の方と組むことは本当に良い修練です。

「緊張しやすい場面で力を抜く」

これが脱力を修練するということなのですから。

というわけでWさん、
ありがとうございました。

話は変わって、「股関節」

武颯塾における今月の修練テーマが「蹴法」ということで、
股関節や腹背の緩みに重点をおいた修練をしています。

ですがこれがなかなかに難しい。

私が武颯塾に入門した当初から、

「股関節の力を抜きなさい」

と言われ続けて14年。

形だけを見れば、
股関節が動いているように見えなくもありません。

普通にひざを動かせば、
股関節もある程度は一緒に動きますから。

でも、そういうことではない。

これは実際に触ってみないと感じづらいのですが、
師範と私たち修練生とでは明らかに別の運動が起きているのです。

結果として、師範の脚はどれだけ強く押さえても自由に動くのに対し、
私たちの脚はどこかで抵抗を受けてしまう。

ただ単に股関節の可動域だけを比べれば、
師範より柔らかい修練生はいます。

にもかかわらず、
同じ股関節の動きができない。

なぜなら、

「股関節の力を抜いて脚を動かす」

という感覚になじみがないから。

股関節の脱力感覚に確信が持てないから、
脚の筋力に頼ってしまうのです。

さらに脚の筋力は強いので、
普通の運動ならば今までのやり方でも間に合ってしまったりします。

ですが本当に股関節を脱力して脚を動かすと、
そういった普通の動きとは全く次元の異なる動きになります。

「楽で、自由で、強い。」

そんな素敵な動きになるのですw

ただ繰り返しになりますが、
どれだけ言葉で説明してもわからないことはあります。

「百聞は一見に如かず、百見は一触に如かず」

ぜひ一度、
師範の脚を触りに武颯塾大阪支部にお越しください。

きっと新鮮な驚きを感じられますから♪

P.S.

もっと多くの方に来て頂いて、
より幅広く学べる環境。

さまざまな取り組みをされている人たちが、
「脱力」というキーワードで交流できる場所。

武颯塾大阪支部と神戸修練会を、
そんな場所にしていきたいと思っています。

このブログを読んで興味をお持ちでしたら、
ぜひ、ご連絡ください。

修練参加でも、質問でも何でも結構です。

ピンとくるものがあれば、
遠慮なくメールをください。

musou-tensei@eurus.dti.ne.jp

楽しみにしております!!

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脱力を基本とする武術的身体トレーニングを行っています。

一般的な武道においてイメージされるような、
先輩後輩の上下関係は一切ありません。

ただただ合気や発勁を使えるようになるための、
身体コントロール技術を楽しく学ぶための場所です。

当然、直接殴ったり蹴ったりすることもなければ、
怖いと感じた動きを強制もしません。

ご自分の出来る範囲で、
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拳に重みを伝える

こんにちは、ワタルです。

先週の金曜日の修練では、
久しぶりに女性の体験希望者が来てくれました。

以前に太極拳を習っていたので、
また改めて勉強したいとのことでした。

ただ私が習っている太極拳は、
一般的な制定型ではありません。

ですから希望に沿えたかどうかはわかりませんが、
脱力の面白さは感じてもらえたと思います(自画自賛w)

Tさん、おかげで面白い修練ができました、
ありがとうございました♪

そんな金曜日の修練前に、
動画を撮ってみました。

肩や胸、お腹や股関節を重力に沿って緩めることで、
拳に重みを伝える修練です。

相手を動かすと同時に自分の身体も緩むという、
まさに一石二鳥といえるこの修練。

力を抜いて力を伝えることで、
「突き」というものの概念を変えるキッカケにもなると思います。

もちろん武術的な動きだけれはなく、
日常生活における動作が軽やかに行えるようにもなります。

「身体って、こんなに楽に動くものなんだ!!」

と思える修練、
一緒に行いませんか?

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武颯塾大阪支部セミナー:脱力で解く「勁力の発揮」

こんにちは、ワタルです。

今日は、5月12日に開催される武颯塾大阪支部でのセミナー、

「脱力で解く『勁力の発揮』」

についてご案内します。

$脱力~Reset Style(リセットスタイル)~-茂呂師範

実は先日、東京本部道場において、
同じテーマでのセミナーが行われました。
(写真は先日の整体道場の時のものです)

大阪支部からもIが参加してきたのですが、

「初めて参加する人にそれは無理!!」

と言いたくなるようなことが、
セミナーが終わるころにはできるようになっていて、
実に驚き、かつ感心したと言っていました。

「勁力」という普段耳慣れない言葉がテーマにありますが、
この「勁力」を使える身体をつくることが、
武颯拳の大きな修練テーマの一つなのです。

そこでまずはそのための前提として、

「身体を流体として扱う」

ことを学びます。

おそらくこの部分だけでも多くの人が、

「今まで動くと思わなかった部分が動く」

という経験をされると思います。

普段使うことがない部分を使う感覚は、
一度知ってしまうとやみつきになります。

自分の身体の中にある、
広大なフロンティアに気づいてしまいますから。

私自身修練を始めるまでは、
毎日数時間、休みの日には1日中TVゲームをしていました。

ですが修練を続けているうちに、

「自分の身体が一番おもしろい!!」

と思うようになったのです。

すると不思議なことに、
あれほど楽しかったTVゲームをやりたくなくなったのです。

もちろん多くの場合、
すぐにそのような変化がおこるわけではありません。

ただ、ほんの少しでも自分の中のフロンティアに気づいたら、

「閉塞感」

などという意味不明なものは、
全く感じなくなります。

18世紀、西部開拓時代のアメリカ人が、
閉塞感を感じていたと思いますか?

どう考えてもそんなわけはないですよねw

なぜなら彼らには、
西部というフロンティアがあったから。

西部開拓という行為の是非はともかくとして、

「フロンティアのあるところに閉塞感は存在しない」

のです。

日本でも最近でこそアベノミクスの効果なのか、
一時期ほど「閉塞感」という言葉が使われなくなっています。

ですが日本の財政状況を冷静に見れば、
そんなものは焼け石に水としか思えません。

株価の上昇で一喜一憂する景気なんて、
自分とは関係のないところで簡単に変わってしまうのです。

そんな頼りないものにフロンティアを求めるのではなく、
自分の身体の中に見つけ出してほしい。

自分の身体の中のフロンティアを開拓することで、
「持続的な発展」をしてほしい。

それが、
私がこのセミナーを皆さんにおすすめする理由です。

「脱力で解く『勁力の発揮』」

ぜひ、万障繰り合わせの上ご参加願います。

申し込み先などの詳細はコチラをご覧ください。

武颯塾東京本部ホームページ

心よりお待ち申し上げます。

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「できる自分」で居ようとすることをやめる

こんにちは、ワタルです。

前回記事(「動かす自分」と「動かされる自分」を分ける)の冒頭では、
ここ半年くらいの個人的な修練テーマの変遷について書きました。

今日はその中から、

「『できる自分』で居ようとすることをやめる」

ということについて書きます。

仕事、勉強、部活、人間関係。

年齢性別を問わず多くの人が、
「できる自分」で居ようとしているのではないでしょうか。

少なくとも私自身は、
仕事や勉強については間違いなくそうだったと思います。

仕事であれば、
どれだけ早く、かつ正確な仕事ができるか。

勉強であれば、
どれだけ少ない労力で良い成績をおさめられるか。

そういったことに重点を置いて、
これまで生活してきました。

人の能力というのは不思議なもので、
そこに意識を向けてあげればちゃんと応えてくれる。

ですからおそらく、
私が思う形での良い仕事や良い成績という結果は出していたと思います。

しかしその反面、
意識を向けてこなかった部分については、
向けなかったなりの結果しか得られませんでした。

それはたとえばサラリーマン時代の職場においては、
希薄な同僚との人間関係という形であらわれていました。

「仕事さえできれば良い」

という考えでピリピリした雰囲気を醸し出していれば、
周りに人がいなくなるのも当たり前ですよね。

こんな私の例をみてもらえればわかるように、
意識を向けた部分と向けない部分で、
得られる結果は大きく変わってくるのです。

そして人の意識の量というのは、
ある時点においては有限です。

もちろん修練を重ねていくことで、
人の意識は成長していきます。

しかしある時点に限って言えば、
やはりその量には限りがあると言わざるを得ません。

その中である人は私のように仕事や勉強の成果に意識を向け、
他のある人は家族や友人との人間関係を良くすることに意識を向けるのです。

時代の流れでいえば、
製造業全盛の時代においては前者が、
サービス業全盛の現代においては後者が求められていると言えます。

ただここでは、
どちらの方が優れているというつもりはありません。

というよりは、

「どちらも『できる自分』で居ようとしている点では同じ」

だと考えます。

仕事ができる自分、勉強ができる自分、
あるいは人当たりの良い自分や異性にモテる自分。

そういった自分で居ようとすること自体が、

「力み」

を生みだすのです。

おそらくほとんどの場合、
最初はそれでいいのです。

「仕事ができるようになりたい」

「勉強ができるようになりたい」

「人気者になりたい」

そう思った初めのうちは、
たいていそれに近い結果が得られます。

ところがそれを続けているうちに、
うまくいかなくなってくる。

誰もが経験があるのではないでしょうか?

仕事の成果を求めれば求めるほどに、
家族との関係が悪くなったり、
身体をこわしてしまったり。

人間関係を良くしようと空気を読めば読むほどに、
自分自身がそこに居辛さを感じてしまったり。

「できる自分」で居続けようとすればするほど、
理想の自分からは離れて行ってしまうのです。

これは武術の修練をしていると、
常々感じさせられます。

ある瞬間にうまく技が掛かり、
良い感覚を感じられたとします。

ところがその感覚をもっと明確に感じようと技を繰り返すほどに、
その感覚は私の手をすり抜けていくのです。

なぜ上手くやろうとすればするほど、
思い通りにできなくなってくるのか。

どうすれば、
修練を上達に結び付けられるのか。

これは武術の修練を十数年続けている中で、
常々考えされられてきた問題でした。

その問題に対する一つの答えが、

「『できる自分』で居ることをやめる」

ということなのです。

これは本当に不思議だと思うのですが、
「できない自分」を受け入れた時に、
本当に肩の力が抜けます。

それは、

「できない自分」「できる自分」

という相対的な判断の世界から抜け出すということ。

別の言い方をすれば、

「視点を変える」

ということですね。

視点が変わることで初めて、
自分が自分に要求することが変わります。

頑張ってもうまくいかない時には、
うまくいかないやり方を自分に対して要求しているものなのです。

「『できる自分』で居ることをやめる

ということは、
それをやめるということ。

うまくいかないやり方を要求することをやめるから、
結果としてうまくいくようになるのです。

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「動かす自分」と「動かされる自分」を分ける

こんにちは、ワタルです。

今日も私が最近修練で意識していることについて書きます。

そのためにまずは、
昨年の「やめる」という修練をしたことに始まる、
私の個人的な修練テーマの変遷を見ていきます。

自分の今行っている行為をやめる

⇒変化に対する抵抗をやめる

⇒地面に対する抵抗をやめる

⇒転がす・転がる

⇒「できる自分」で居ようとすることをやめる

⇒「動かす自分」と「動かされる自分」を分ける

⇒「動かされる自分」が動こうとすることをやめる

前回の記事ではこの中の、

「地面に対する抵抗をやめる」

ということについて書きました。

昨年末には、

「変化に対する抵抗をやめる」

という記事も書いています。

そして今回書きたいのが、

「『動かす自分』と『動かされる自分』を分ける」

ということについてです。

$~脱力の極意を求めて~-あやつり人形

脱力修練において難しい点は何と言っても、

「力を抜いて力を出す」

というところです。

ここが実感として理解も納得もできない。

師範からは、

「何もしなければいいんだよ」

と言われるものの、
何もしない先には、

「何も起こらない」

という現実しか待っていない。

だからどうしても、
今までのやり方で身体を動かしてしまう。

でもこれはある意味仕方が無いことなのです。

それはなぜかというと、
「動かす自分」「動かされる自分」ヒトカタマリになっているから。

この状態においては当然ですが、
何もしなければ何も起こりません。

(本当はそんなことはないのですが、
とりあえずそういうものだと理解してください)

何かをしようとすれば、
「動かされる自分」までそれをしようとする。

何もしないでいようとすれば、
「動かす自分」まで何もしない。

これでは、

「力を抜いて力を出す」

という矛盾した表現が、
文字通り矛盾のままです。

ですがその矛盾を解決する方法があります。

それが、

「『動かす自分』と『動かされる自分』を分ける」

ということなのです。

これを分けて認識することができれば、

「動かす自分」が思い通りに動き、
「動かされる自分」は何もしない、

ということができる。

つまり、

「力を抜いて力を出す」

ことになるのです。

ですがおそらくこれを読んでも、

「動かす自分???」「動かされる自分???」

という感じではないかと思います。

そこの区別がつかない状態で「分ける」と言われても、
どうしようもないことはよく分かります。

そこでこれらを別の言い方にしてみましょう。

「動かす自分」=「運動性意識」

「動かされる自分」=「感覚性意識」

これではどうでしょうか?

実感としてはともかく、
意味はなんとなくわかるのではないでしょうか。

要は、

「運動に対する認識と感覚に対する認識を分けましょう」

ということなのです。

そのために武颯拳の修練においてはまず、

「身体の感覚に意識を向ける」

ということを繰り返し行います。

それによって「感覚性意識」(=「動かされる自分」)をより明確に認識することが、
「運動性意識」(=「動かす自分」)との区別をつけることになるのです。

そして動いている最中においても、
「感覚性意識」が途切れないように意識する。

自分の身体の中で起きていることに注意を向けながら動くのです。

ですから当然ながら、
最初はゆっくりとしか動けません。

早く動けばいとも簡単に「感覚性意識」が途切れてしまいますから。

ゆっくりとした動きの中で、
少しずつ「運動性意識」「感覚性意識」を分けていく。

それが今、私が行っている「脱力修練」だと考えています。

P.S.

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地面に対する抵抗をやめる

こんにちは、ワタルです。

今日は久しぶりに、脱力修練について書きます。

武颯塾には年間の修練予定があり、
その月ごとに修練テーマが決まっています。

ちなみに今月のテーマは「基本打突」

脱力による「勁力」を手先まで伝える修練がメインです。

ただそれとは別に、
私個人としての修練テーマもあります。

今の個人テーマの一つが、

「地面に対する抵抗をやめる」

というものです。

最近の修練中によく感じる「脚の力感」

おそらく一般的には脚の力を使うということを、
不合理な運動だと捉えてはいないと思います。

太極拳には「上虚下実」という要訣がありますし、
「強靭な足腰」には確かに強そうな響きがあります。

確かに脚や腰周りには大きな筋肉がついており、
その出力も強大なものです。

ですが脱力による「勁力」を使うにあたって、
腹背や股関節の動きを手足に伝えるためには、
そんな脚の力感は無い方がいい。

「勁力」の源泉はあくまで「重力」「(地面からの)抗力」です。

筋肉の収縮によって発生する「力」はいくら上手く使っても、
「勁力」が身体を通る「抵抗勢力」になってしまう。

今までは上半身の力感が強かったために、
脚にまで意識がまわっていませんでした。

ですがここにきて、
「脚の力み」がとても気になるようになってきました。

やっと「脚の脱力」に取り組めるようになったみたいです。

そこで考えてみました。

「なぜ、脚が力んでいるのか?」

本人が意識しているかどうかに関わらず、
身体の力みには必ず理由があります。

肩コリには肩が凝るための、
腰痛には腰が固まるための理由があるのです。

そして私の脚が力んでいるのはなぜかというと、

「地面に対して不毛な抵抗をしている」

というのが大きな原因だと感じました。

ただ立っているだけ、歩いているだけで、
必要以上に地面を押したり蹴ったりしている。

本当に「天に唾する」のとおなじくらい、
「不毛」としか言いようがないことをしているのです。

だから、それをやめる。

最初は本当に抵抗があります。

今までの自分とは全く異なる感覚になるので、
なじむまでに時間は必要です。

ですが続けていると、
面白い発見がたくさんあります。

私はこれまでの自分の「気持ち」「考え」が、
地面に対する不毛な抵抗を土台にしていたことに気づきました。

もちろん人によって気づくことや起きる変化は異なるでしょうが、
「脚の力み」「心」との間に思ったよりも緊密な関係性があることを、
身体を通して理解してもらえると思います。

「地面に対する抵抗をやめる」

一度、意識されてみてはいかがでしょうか♪

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武颯塾大阪支部の自主修練

こんにちは、ワタルです。

今日は武颯塾大阪支部のご案内をします。

武颯塾大阪支部では毎週木曜日と日曜日に、
難波にある浪速スポーツセンターにて修練を行っております。

月に3回の木曜日、並びに第4日曜日には、
東京から茂呂師範にお越しいただいて、
直接指導を受けることができます。

またそれ以外の木曜日と日曜日には自主修練を行っており、
参加メンバー同士で技術を高め合っております。

ちなみにコレが自主修練風景です。

こうやって見ても、
全く派手なところの無い地味な修練ですねw

ただ、そんな修練の中でこそ、
感じられるものがあります。

自分の中の微細な感覚に気づき、
とても小さな身体の声を聴くためには、
むしろそんな修練が一番なのです。

というわけでぜひ一度、
体験しに来てください。

きっと、新鮮かつ懐かしい面白さに出会えます。

ご参加、お待ちしております。

大阪支部HPはコチラ

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脱力無くして自由なし

最近つくづく思う。

「脱力無くして自由無し」

と。

自由とは早い話、

「~しなさい」って言われないということ。

自分自身に対する様々な制約が無い状態。

もちろんこの世界に生きている以上、

完全に制約が無くなることはありえない。

ただ、

制約が少ないほどより自由である、

とは言える。

そして脱力とは、

自分自身に対する「~しなさい」をやめるということ。

自分の心に対しても、

自分の身体に対しても。

つまり脱力できていないということは、

自分自身に対して「~しなさい」と口うるさく言い続けているようなもの。

自分の心に対しても、

自分の身体に対しても。

それはとっても不自由なこと。

だから私は力を抜きたい。

自分自身を放っておいてあげたい。

心からそう思う。

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1月19日の「ミナミで学べる整体と介護/整体道場」においては、

花粉症を予防・緩和するためのツボマッサージを指導します。

題して「花粉症に効く!!ツボマッサージ」

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ぜひ一度ご覧ください。

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もっと多くの方に来て頂いて、
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「脱力」というキーワードで交流できる場所。

武颯塾大阪支部と神戸修練会を、
そんな場所にしていきたいと思っています。

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ピンとくるものがあれば、
遠慮なくメールをください。

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脱力・練気武颯拳についての参考にコチラもどうぞ

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「変化に対する抵抗」をやめる

こんにちは、ワタルです。

今日は「感情」をテーマに、

「変化を受け入れる」

ということについて書いていきます。

武颯塾の脱力修練には、

「感情をどう扱えばいいか」

ということに対する答えと、
その為の修練方法があります。

最近やっとそのことが腑に落ちたので、
ぜひ多くの人に知ってもらいたいのです。

私自身が武術修練を続けている中で、
「感情」はとても大きなテーマです。

もちろん入門当時はそんなことは全く考えておらず、
ただただ強いパンチを打ちたいだけでした。

ですが修練が進むにつれて、
結局は自分自身と向き合わざるを得なくなりました。

実は「力を抜く」という行為自体が、
本当の意味で感情をコントロールすることを求められます。

「脱力」で強いパンチを打つことと、
「感情」をコントロールすることは、
本質的に同じことなのです。

このことについて少し説明します。

普通の筋力でのパンチしか打てない人は、
残念ながらただ力を抜いても強いパンチは打てません。

なぜならそこには一つの勘違いがあるから。

その勘違いとは、

「相手からの抵抗や反作用を『力』と思っている」

というものです。

この勘違いがなくならないと、
脱力による力を認識できません。

脱力による力は透徹する力なので、
上手くなればなるほど反作用は少なくなります。

だから強いパンチを打とうとして大きな反作用を求めることは、
脱力して強いパンチを打つこととは正反対のことなのです。

そしてこの勘違いと全く同じものが、
実は「感情」にもあると気づきました。

ここからが今回本当に書きたいことなのですが、
少なくとも私は「感情」というものに対して思い違いをしていました。

たとえば腹が立つことがあったとします。

胃の辺りがムカムカして、
キューッと固くなってくる。

この感じを、

「怒り」

だと思っていたのです。

ところがこの時の自分自身をよくよく感じてみると、
「ムカムカキューッ」の前に起きている事があります。

それは身体の中が大きく動こうという、
「うねり」や「波」の発生。

それらは発生すると同時に、
身体全体に何らかの「変化」を要求します。

ところが私たち、少なくとも私は、
この「変化」が怖い。

怖いから、すぐに抵抗して抑え込もうとします。

この「変化に対する抵抗感」が、
「ムカムカキューッ」として感じられる、
「怒り」の正体なのです。

ということは、

「変化に抵抗することをやめる」

ことができれば、
少なくとも今感じているような「怒り」を感じることはなくなる。

もちろん不愉快な出来事は起こりますが、
今とは違う「感じ方」になるのです。

その為のキーポイントが、

「変化を受け入れる」

ということなのです。

私自身が気づいたばかりなので、
まだまだ「変化」に対して抵抗をしてしまいます。

「うねり」が身体中を駆け巡る感覚に、
慣れていないのです。

ですが繰り返し修練することで、
少しずつ慣れていく。

自分で必死に抑え込まなくても、

「放って置いたら大丈夫なんだ」

という感覚が育ってくるという確信はあります。

だから、修練が面白い。

「感情」のような形の無いものを扱うトレーニングは、
どうしても観念的なものになりやすいです。

「出来たという思い込み」

が生まれやすいのです。

しかし武術という身体を使った修練ですから、
そういった問題はありません。

思い込みで技は掛かりませんからw

「身体から心を変える」

そんな修練が、
やっと出来るようになった気がします。

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「呼吸」をやめてみる

こんにちは、ワタルです。

最近の脱力修練では、

「やめる」

ということがテーマになっています。

腕を上げていることをやめるから腕が落ちる。

立つことをやめたら、
力を抜いて自然に立てる。

考えることをやめたら、
身体が素直に動く。

言葉にすると矛盾することばかりですが、
そういう「感覚」に馴染むよう修練しています。

そんな中で気づいたことの一つが、

「呼吸」

についてです。

日常の些細なことで感情が揺れ動く自分。

そこから抜け出すためのヒントが、

「呼吸」

にあるのではないか。

そう感じるようになりました。

今回はそのことについて書いていきます。

武颯拳の具体的な修練における大基本が、

「養体(ようたい)」

と呼ばれるもの。

これは様々な姿勢で押されたり持ち上げられたりしながら、
身体本来の在り方を感じ取る修練です。

ただ動かないとか持ち上げられないということが目的ではなく、
そのとき自分の身体に何が起きているのかを、
より深いところまで追求していきます。

その最中に気づいたことが、

「呼吸の乱れ」

なのです。

何か負荷をかけられるときに、
よくよく自分の反応を観察してみる。

すると必ずといっていいほど、
呼吸が変化する瞬間があるのです。

この変化は例えば息をとめるとか、
大きく吐き出すといったものではありません。

呼吸そのものは続けていても、
その「質」が変わるのです。

自然な呼吸から、
不自然な呼吸へと。

そこで、

「呼吸をやめてみる」

のです。

といっても別に息をとめるわけではありません。

私たちは普段、
意識していなくても呼吸をしています。

ところが呼吸を意識した途端に、
自然な呼吸ではなくなるのです。

それは今の自分が呼吸という行為をしてしまうから。

そこで、呼吸に意識を向けながらなおかつ、
呼吸することをやめてみる。

それは、

「自分で自分の呼吸を乱している」

ということをやめること。

これを実感として言葉にすると、

「呼吸をやめる」

という表現になるのです。

呼吸を乱すことをやめて自然な呼吸になれば、
身体は本来持っている強さを存分に発揮してくれます。

少々の負荷なんて、
全く問題になりません。

そしてそういう状態においては、

「感情」

もそう簡単には揺らいだりしないのです。

つまり日頃の些細なことで揺れ動いてしまう自分は、
自分が呼吸を乱すことでつくりだした自分。

それをやめることができれば、
今よりももっと強くなれるのです。

私自身も修練の途上にありますが、
その面白さをもっと伝えたいと思っています。

ぜひ、一緒に修練をしましょう!!

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