完結・静寂に耳を傾ける

完結・静寂に耳を傾ける 

こんにちは、ワタルです。

長々と引っ張ってきた、

「静寂に耳を傾ける」

というテーマですが、
今回が最終回となります。

 

前回前々回と書いてきたことは、

「視野全体を意識することで、

対象をあるがままに見ることができる」

というものでした。

ちなみに普通の感覚との違いを感じる簡単な方法としては、
次のようなやり方があります。

1.正面の一点に視線を定める
(目立つ対象物があるとやりやすい)

2.両手を顔の横に上げる

3.視線を対象から外さずに、両手を前後に動かしてみる

4.視線を動かさずに視界に手が映るぎりぎりの位置で手を止める

5.その状態で両手を同時に見続ける

ポイントは、目を動かして片手ずつ見るのではなく、
視線を動かさずに両手を同時に見ることです。

このようにすることで、
一人でも簡単に意識の広がった状態を感じることができます。

私自身、朝晩の短時間の瞑想の際にこのやり方を使うことで、
よりスムーズに意識状態を変えられるようになりました。

ぜひ一度お試し頂きたい方法です。

そしてこの意識状態を感じてもらえると、本題の、

「静寂に耳を傾ける」

ということが分かりやすくなります。

なぜならこれは視覚を利用して広げた意識を、
聴覚に応用してみようというわけなのですから。

上に書いた方法で意識を広げたら、
その状態のまま聴こえる音に耳を澄ませてみる。

視野全体を意識したら、
その全体の音を聴くのです。

おそらくこれまでとは違った聴こえ方になるでしょう。

分かりやすいやり方としては、
相手に話しかけてもらいながら行ったり、
テレビの前でやってみたりする方法があります。

その時に感じられる感覚を言葉にするのは難しいのですが、
人によっては、

「シ―――ン、という感じの上に音が乗って聴こえる」

という表現をしていて、
なるほど確かにその通りだと感じました。

この、

「シ―――ン」

の部分こそが、
普段私たちが聴くことを忘れがちな、

「静寂の音」

なのです。

この音を聴いていると、
何とも言えない心の安らぎを感じられます。

さらには普段の自分が常に多くの刺激に

「集中させられている」

ということが分かるのです。

実は視覚については、
「どこを見ているか」が比較的わかりやすい。

けれども聴覚については、
「どこを聴いているか」という感覚が持ちにくいのです。

というよりそもそも一部の業界人を除いては、
そのような意識で耳を澄ませる機会がありません。

だから日常生活において、
様々な音に「集中させられている」ことに気づけない。

例えば電車の中。

携帯電話の話し声や赤ちゃんの泣き声。

とても気になりますよね?

ところが実際には、
電車の走行音や乗客同士の会話など、
他にもさまざまな音が飛び交っています。

それでも気になってしまうというのは、
「集中させられている」からなのです。

ですがもしここで書いているような、

「静寂の音を聴く」

ことが出来たらどうでしょうか。

話し声や泣き声が聞こえなくなるわけではありませんが、
その「聴こえ方」が変わってくるでしょう。

結果として今まで感じていたイライラを10だとしたら、
5くらいにまで軽減できるのです。

私たちは皆、子供のころからずっと、
「一点に集中する」ことを学ばされてきました。

おそらくこれが得意な子は、
学校の成績も良かったことでしょう。

でもそれは裏を返せば、
刺激に対して過敏に反応する人間を育てていると言えます。

些細なことでキレる人を、
頻繁に見かけるようになりました。

もうそろそろ、

「本当の集中の仕方」

を学ぶ必要があるのです。

「視野全体を意識する」

ことや、

「静寂に耳を傾ける」

ことは、そのための第一歩。

ものの見え方や聴こえ方、
さらには感じ方を少しずつ変えていく。

その面白さを分かってもらえるような、
そんな脱力修練をしたいと思っています。

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