2.今より楽に動くことができる
脱力感覚を身に付けることで、
今より楽に動くことができるようになります。
その理由の一つは「感覚」にあります。
動くことが「楽ではない」という状態を考えてみてください。
ツラかったり、しんどかったりしますよね。
この「ツラい」「しんどい」という「感覚」は、
力みによって生み出されるのです。
例えば、ほこりを払うつもりで、
右手を目の前に挙げてみてください。
そのまま今度は左手を、
とても重たいダンベルを持っているイメージで、
同じように目の前に挙げてください。
どちらの手がしんどいと感じますか?
ほとんどの方が左手ではないでしょうか。
この時の感覚を左右それぞれ、
よく感じてみてください。
左手の方が明らかに力んでいますよね?
これで、力みが「ツラい」「しんどい」感覚につながることを、
理解していただけたと思います。
もちろんこの場合はイメージによって、
普段よりも力んだ状態を作り出したわけです。
しかし、私を含めてほとんどすべての人は、
無意識に力んでしまっているのです。
そしてそれが当たり前になってしまっているので、
より楽に動けるということを忘れているのです。
脱力感覚を身に付ける修練は、
自分が不必要に力んでいるということに気づく修練です。
力んでいることに気づいたら、
やめることができます。
その結果、
今よりも楽に動けるようになるのです。