こんにちは、ワタルです。
今日は、
「道(タオ)の教え」
について書きます。
ちなみにこのブログタイトルは、
練気武颯拳の宗師範による著書のタイトルです。
というわけで今回は、
この本を読んで感じたことをお伝えします。
知っている人も多いとは思いますが、
「道(タオ)」とは中国の「道教」という宗教の言葉です。
「道教」について知らないという方も、
「老子」や「荘子」という名前は聞いたことがあるでしょう。
そう、
「無為自然」
という在り方を提唱した人です。
とても響きの良い言葉ですよね。
「ロハス」とか、
「自分らしく」とかと同じように。
より簡単な言葉で言い換えると、
「あるがまま」
ということになるでしょうか。
そして私が修練している練気武颯拳においても、
目指すところはコレになります。
ところがこの本によると、
ここで問題がでてきます。
「あるがまま」
を目指すのはいいのですが、
そもそも私は、
「『あるがまま』がどういう状態なのか?」
ということについて、
「知らない」のです。
もちろん言葉自体は知っていますし、
それに対する「私の理解」はあります。
けれどもそれは、
「私がイメージしている『あるがまま』」
であって、
「あるがままの状態の『あるがまま』」
ではないということ。
私の思考というフィルターを通した時点で、
「『あるがまま』そのもの」
ではなくなっているのです。
それはあたかも青いレンズのサングラスを掛けると、
見えるものすべてが青みがかって見えるように。
私の思考というフィルターを通して認識したものは全て、
「私色に染まっているw」
のです。
これは大きな問題です。
「あるがまま」を目標として修練しているにもかかわらず、
その結果は「自分の思考」の方に進んでいるのですから。
だから武颯拳の修練は、
ただ闇雲に数をこなしても上達しません。
「自分のイメージ」には近づくかもしれませんが、
「あるがまま」からは離れてしまうのです。
ではどうすればいいのか。
この本には次のように書かれています。
「『あるがまま』とは、
自分の観念的な思考を含まずに、
全ての現象をそのまま、
ありのままに見て、
感じて、
行動するということです。
それは、
自分の過去の記憶、
経験から自由であるということを意味しています。
つまり、
過去に束縛されない、
影響されないということです。」
「とはいっても、
それがどのような状態なのかはわからないと思います。
それは、
みなさんが思考するからです。
自分の考えの中にある、
『ありのまま』をイメージしようとするからです。」
「思考を捨てなければなりません。
思考を停止させることが必要なのです。
思考を停止させることを怖がったりする必要はないのです。
思考を停止させても、
あなたは充分に機能できます。」
(以上、引用終わり)
私自身、修練における上達の問題を痛切に感じていたところ、
この本に出会いました。
「思考を停止させる」
とは、
「無の境地」
に通じるものであり、
禅や密教の修行をする人が追い求め続けているものです。
ですからそう簡単に出来るようにはなりませんが、
この本を読むことで少なくともその必要性は理解できます。
こうやって書いている私自身、
改めてその必要性について納得することができました。
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