「ちゃんと足下をみろよ。地面が動くわけないだろ。」
ガリレオはいったい何度、この言葉を聞いたことだろうか。
天動説と地動説ってあるよね。
ガリレオが言った、
「それでも地球は動いている」
ってやつ。
コペルニクス的転回、なんて言葉も有名。
中世キリスト教世界において、
太陽と地球、どちらが中心なのかという問題は、
よほど重要なものだったらしい。
ガリレオさんは裁判に負けてるわけだし。
当時は宗教的理由から天動説が採用されてたけど、
今は地動説が当たり前。多分。
幸い現代においては天動説を唱えたからといって、
裁判沙汰にはならない。
脱力トレーニングなんて変わったことをやってる身には、
良い時代だと思う。
それはさておき。
太陽系における中心は地球じゃなく太陽。
This is 地動説。
そこは良いよね?
で、その太陽も銀河系の中をグルグル回ってる。
1周するのに2億2600万年かかるらしいから、
グルグルってのも変だけど(笑)
ともかく、太陽が動くところに地球は回りながらついていく。
何かの拍子に太陽が動く向きを変えれば、
地球の行き先も変わる。
でも、逆はない。
仮に地球が太陽系を飛び出しても、
残念ながら太陽はついてこない。
来てくれるのはお月さまだけ。
脱力トレーニング的には人のカラダもこれと同じ。
中心が動けば手足も動くけど、
普通は手足が動いたからと言って中心が動くわけじゃない。
だから、カラダを効果的に動かしたければ、
全身の力を抜いて、
まずは中心から動き出せばいい。
それは、手足主導系の動きから中心主導の動きへの、
あるいは筋力主導の力から重力主導の力への、
コペルニクス的転回。
それは、自分のカラダの天動説を、地動説へと書き直す作業。
ことカラダに関しては、現時点でまだまだ天動説が主流だけど、
鉄の意思で地動説を唱え続けたい。
ガリレオのごとく。