こんにちは、ワタルです。
今日は「感情」をテーマに、
「変化を受け入れる」
ということについて書いていきます。
武颯塾の脱力修練には、
「感情をどう扱えばいいか」
ということに対する答えと、
その為の修練方法があります。
最近やっとそのことが腑に落ちたので、
ぜひ多くの人に知ってもらいたいのです。
私自身が武術修練を続けている中で、
「感情」はとても大きなテーマです。
もちろん入門当時はそんなことは全く考えておらず、
ただただ強いパンチを打ちたいだけでした。
ですが修練が進むにつれて、
結局は自分自身と向き合わざるを得なくなりました。
実は「力を抜く」という行為自体が、
本当の意味で感情をコントロールすることを求められます。
「脱力」で強いパンチを打つことと、
「感情」をコントロールすることは、
本質的に同じことなのです。
このことについて少し説明します。
普通の筋力でのパンチしか打てない人は、
残念ながらただ力を抜いても強いパンチは打てません。
なぜならそこには一つの勘違いがあるから。
その勘違いとは、
「相手からの抵抗や反作用を『力』と思っている」
というものです。
この勘違いがなくならないと、
脱力による力を認識できません。
脱力による力は透徹する力なので、
上手くなればなるほど反作用は少なくなります。
だから強いパンチを打とうとして大きな反作用を求めることは、
脱力して強いパンチを打つこととは正反対のことなのです。
そしてこの勘違いと全く同じものが、
実は「感情」にもあると気づきました。
ここからが今回本当に書きたいことなのですが、
少なくとも私は「感情」というものに対して思い違いをしていました。
たとえば腹が立つことがあったとします。
胃の辺りがムカムカして、
キューッと固くなってくる。
この感じを、
「怒り」
だと思っていたのです。
ところがこの時の自分自身をよくよく感じてみると、
「ムカムカキューッ」の前に起きている事があります。
それは身体の中が大きく動こうという、
「うねり」や「波」の発生。
それらは発生すると同時に、
身体全体に何らかの「変化」を要求します。
ところが私たち、少なくとも私は、
この「変化」が怖い。
怖いから、すぐに抵抗して抑え込もうとします。
この「変化に対する抵抗感」が、
「ムカムカキューッ」として感じられる、
「怒り」の正体なのです。
ということは、
「変化に抵抗することをやめる」
ことができれば、
少なくとも今感じているような「怒り」を感じることはなくなる。
もちろん不愉快な出来事は起こりますが、
今とは違う「感じ方」になるのです。
その為のキーポイントが、
「変化を受け入れる」
ということなのです。
私自身が気づいたばかりなので、
まだまだ「変化」に対して抵抗をしてしまいます。
「うねり」が身体中を駆け巡る感覚に、
慣れていないのです。
ですが繰り返し修練することで、
少しずつ慣れていく。
自分で必死に抑え込まなくても、
「放って置いたら大丈夫なんだ」
という感覚が育ってくるという確信はあります。
だから、修練が面白い。
「感情」のような形の無いものを扱うトレーニングは、
どうしても観念的なものになりやすいです。
「出来たという思い込み」
が生まれやすいのです。
しかし武術という身体を使った修練ですから、
そういった問題はありません。
思い込みで技は掛かりませんからw
「身体から心を変える」
そんな修練が、
やっと出来るようになった気がします。
P.S.
もっと多くの方に来て頂いて、
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