こんにちは、ワタルです。
最近の脱力修練では、
「やめる」
ということがテーマになっています。
腕を上げていることをやめるから腕が落ちる。
立つことをやめたら、
力を抜いて自然に立てる。
考えることをやめたら、
身体が素直に動く。
言葉にすると矛盾することばかりですが、
そういう「感覚」に馴染むよう修練しています。
そんな中で気づいたことの一つが、
「呼吸」
についてです。
日常の些細なことで感情が揺れ動く自分。
そこから抜け出すためのヒントが、
「呼吸」
にあるのではないか。
そう感じるようになりました。
今回はそのことについて書いていきます。
武颯拳の具体的な修練における大基本が、
「養体(ようたい)」
と呼ばれるもの。
これは様々な姿勢で押されたり持ち上げられたりしながら、
身体本来の在り方を感じ取る修練です。
ただ動かないとか持ち上げられないということが目的ではなく、
そのとき自分の身体に何が起きているのかを、
より深いところまで追求していきます。
その最中に気づいたことが、
「呼吸の乱れ」
なのです。
何か負荷をかけられるときに、
よくよく自分の反応を観察してみる。
すると必ずといっていいほど、
呼吸が変化する瞬間があるのです。
この変化は例えば息をとめるとか、
大きく吐き出すといったものではありません。
呼吸そのものは続けていても、
その「質」が変わるのです。
自然な呼吸から、
不自然な呼吸へと。
そこで、
「呼吸をやめてみる」
のです。
といっても別に息をとめるわけではありません。
私たちは普段、
意識していなくても呼吸をしています。
ところが呼吸を意識した途端に、
自然な呼吸ではなくなるのです。
それは今の自分が呼吸という行為をしてしまうから。
そこで、呼吸に意識を向けながらなおかつ、
呼吸することをやめてみる。
それは、
「自分で自分の呼吸を乱している」
ということをやめること。
これを実感として言葉にすると、
「呼吸をやめる」
という表現になるのです。
呼吸を乱すことをやめて自然な呼吸になれば、
身体は本来持っている強さを存分に発揮してくれます。
少々の負荷なんて、
全く問題になりません。
そしてそういう状態においては、
「感情」
もそう簡単には揺らいだりしないのです。
つまり日頃の些細なことで揺れ動いてしまう自分は、
自分が呼吸を乱すことでつくりだした自分。
それをやめることができれば、
今よりももっと強くなれるのです。
私自身も修練の途上にありますが、
その面白さをもっと伝えたいと思っています。
ぜひ、一緒に修練をしましょう!!
P.S.
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