「力みを取って、変われる自分になる。」

「力みを取って、変われる自分になる。」

こんにちは、ワタルです。

以前、「力み」の原因は、
自分が何かをしているという、

「実感」

を求める心にあると書きました。

詳しくはこちらを読んでもらえると嬉しいのですが、

「力みによって得られるもの」

「自我の存在証明としての実感」

簡単に言うと、
自分で自分を認識するための方法が、

「力みによる実感」

が主になっているから、
力むことを止められないというものです。

これはかなり根本的な話で、
気づいたからといってすぐに何かを変えられるわけでもありません。

1歳半の幼児でさえ、
生後半年の赤ちゃんと比べると力みの芽は確実に見られます。

それくらい「力み」というのは、
「自我」の発達に伴う根源的なものなのです。

そんな「力み」を生み出す原因について、
今回は別の側面を書いていきます。

それは、

「変化に対する抵抗が力みを生む」

ということ。

私たちは否が応でも「変化」し続けています。

本来的な意味で言えば、
昨日の私と今日の私は全くの別人であるとさえ言えるのです。

「動的平衡」という本が一時話題になりましたが、
全てのものは変化し続ける中でバランスを取って存在しています。

「生々流転」というやつですね。

それにもかかわらず、
「自分」は相変わらずの「自分」であり続けようとする。

これは「ホメオスタシス」とか、
「現状維持メカニズム」という言葉で表現される、
心と身体の働きによるものです。

もちろんこの働きがあるからこそ、
私たちは今こうやって生きていられます。

ですがそれが必要以上に働くと、

「変化に対する抵抗」

となってしまうのです。

腕を上げるという動きを例に、
考えてみましょう。

腕を頭上に上げるとき、
多くの人は二の腕や首肩の力を使います。

ですがそういう使い方をする人を見ると、
必ず体幹を固めてしまっています。

胸やお腹、腰周りを、
無意識のうちに土台として使っているのです。

体幹は動かずに腕だけを動かそうとするこの動きが実は、

「変化に対する抵抗」

を表しています。

腕を上げようとすれば本来、
身体の中が様々に変化します。

そして身体全体として、
腕を上げるという行為に最適な動きをするのです。

ところがそのときの身体、
特に体幹に起こる変化に対して無意識に抵抗する。

力んで体幹を固めることで、
変化から自分自身を守ろうとする。

その結果が、
腕だけで腕を上げる動きに表れるのです。

これを人間関係に置き換えて考えてみましょうか。

あなたの周りにもいませんか?

自分は動かずに、
周りの人を都合よく動かそうとする人が。

しかしそれが上手くいかないことは、
もう十分理解していますよね。

自分が居心地の良い場所にいて他人を動かそうとしても、
それは無理な話なのです。

ですが多くの人は、
自分の身体に対してこれと同じことをしています。

体幹という自分自身の本質は変えずに、
手足という周りを都合よく動かそうとする。

人間関係の話であれば当たり前のことでも、
自分の身体となると話は別ですか?

そんなことはないですよね。

こういった無理難題を、
自分の身体に対して押し付けているということ。

そのことに、
そろそろ気づく時なのです。

「自分自身の変化を受け入れる」

このことが今、
本当に必要だと感じています。

それは人間関係においても、
自分の身体との関係においても。

その為には、

「変化に対する抵抗としての力み」

を取り去らなくてはなりません。

「力みを取って、変われる自分になる。」

これが今、
私が脱力修練を行う目的なのです。

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