サービスの質を身体運動から評価する

サービスの質を身体運動から評価する

今日の武颯塾神戸修練会では、

「お仕事シリーズ」

と称した修練を行いました。

いつも来ているメンバーの一人が介護の仕事を始めたことと、
接客業をしている女性が修練に来たことで、

「100%思いつき」

でやってみたのですが…

これが意外と好評で、
脱力の効果を改めて感じられました。

具体的に行ったことは、

・おじぎ

・釣銭を渡す

・隣のレジへ案内する

・腰の悪い人の手を引いて歩く

というそれぞれの動作において、
2人組で片方が負荷をかけた中で動いてみるというものです。

この時に、

「普段自分が行っている動き」

と、

「自分と相手の全体を意識して動くこと」

とを交互で繰り返し行ってもらいました。

すると明らかに、
負荷をかけている側の反応が変わるのです。

普段の動きは簡単に抑えられるのですが、
全体を意識した動きは簡単には抑えられないのです。

しかも、

「動かされることに反発を感じない」

という不思議な特徴があります。

これは介護の現場では、
絶対的に必要なものだと思います。

私が整骨院で勤務していた時も、
この意識のおかげで、
一人で寝返りを打てない人を無理なく裏返すことが出来ました。

そしてこのことは身体が触れていなくても、
潜在意識化では感じるものなのです。

店に入った時、
掛けられる言葉や態度は丁寧なのになぜか気に入らない。

反対に、
店員の言葉遣いは荒いけれど居心地がいい。

こういうことって意外にありますよね。

どれだけマニュアル順守を徹底しても、
サービスの本質がわかっていないとこうなりがちです。

指導する側はどこか違うとわかっていても、
正確に指摘することが出来ない。

指導される側は、
マニュアル通り一生懸命やっているという自負もある。

だから極端な言い方をすれば、

「慇懃無礼」

な接客があちこちで見られるのです。

丁寧な態度、言葉遣い、いずれも大切ですが、
その前に理解すべきサービスの本質があるのです。

それが、

「自分と相手を意識すること」

なのです。

このことが本当に理解できれば、
小細工やテクニックは必要ありません。

自分と相手を意識してその関係性を感じながら動けば、
その動きは結果的に最適なものになるからです。

今日来られた接客業の女性の話を聞いていると、
必要以上のマニュアルに縛られていて、
とても窮屈だと感じました。

もちろんマニュアルを変えるわけにはいかないのですが、
せっかくなら意味のあるものにしたい。

そして少しでもやりがいを感じてもらえたらと思い、
修練を組み立ててみたのです。

サービスの質という評価し難いものを、
身体運動という側面から評価するという試み。

意外と面白かったですよ♪

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