身体が固い人の勘違い

昨日書いた、

「我思わざるところに我あり」

という記事についての、
補足的なことを書いていきます。

例えばストレッチ。

もともと身体がやわらかい人にはわかりにくいことですが、
固い身体をやわらかくするのは結構大変です。

私自身10年以上にわたって、
毎日30分のストレッチを続けてきて、
やっと人並みの可動域になりました。

だから、
身体が固い人の気持ちは痛いほどわかります。

ストレッチの開始姿勢になること自体が大変なのですよねw

だからいろんなところが力むし、
力むから当然固くなる。

こういった悪循環に陥ってしまうのですね。

でも、固い身体を10年がかりで何とか動く身体にしてきたからこそ、

「どこに問題があるのか?」

ということもわかるのです。

身体が固くてストレッチが辛い人の何が問題かというと、

「そもそも動かそうとしているところが間違っている」

ということなのです。

前屈を例に挙げれば、
身体を前に倒すときに腹筋を使ってしまう。

その結果固くなった腹筋が邪魔をして、
それいじょう倒せなくなってしまうのです。

こういった身体の使い方に対する

「勘違い」

があらゆる部位にあるので、
ストレッチが辛くなる。

これは、自分の身体が本当はどうやって動きたいか、
その身体の声を聴いていないから起きることです。

「今の自分」

が正しいと思っている動かし方を、
身体に強制してしまっているのです。

ではどうすれば良いのか?

まずは認めることです。

自分の身体の使い方が、

「勘違い」

であることを。

それを認めたうえで、
身体の声に耳を傾けるのです。

「私は前屈をしようと思っているけれど、

本当に倒すところはどこなのだろう?」

と、素直に身体に訊くのです。

すると、

「そんなところ関係ないよ」

って感じる部分が動こうとします。

ですがその部分が、
本来の目的に沿って動く場所なのです。

その身体の中で動こうとしている働きこそが、

「本来の自分」

であり、

「関係ない」

と思っている

「今の自分」

の感覚はあくまで、

「勘違い」

なのです。

このようにただストレッチをするだけでも、
意識して行うことで、

「我思わざるところに我あり」

ということが学べます。

デカルト先生には申し訳ないのですが、

「我が思っている我は勘違いした我」

なのですね。

P.S.

もっと多くの方に来て頂いて、
より幅広く学べる環境。

さまざまな取り組みをされている人たちが、
「脱力」というキーワードで交流できる場所。

武颯塾大阪支部と神戸修練会を、
そんな場所にしていきたいと思っています。

このブログを読んで興味をお持ちでしたら、
ぜひ、ご連絡ください。

修練参加でも、質問でも何でも結構です。

ピンとくるものがあれば、
遠慮なくメールをください。

musou-tensei@eurus.dti.ne.jp

楽しみにしております!!

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「場」の力を利用する

こんにちは、ワタルです。

今日は、

「場」

の持つ力について書きます。

私が修練している練気武颯拳の修練は、
やろうと思えば一人で場所を選ばず出来るものです。

その時々で身体の感覚に意識を向けて、
気になるところの力を抜くだけですから。

ですがやっぱり仲間で集まって修練すると、
より力が抜けやすくなります。

それは、

「場」

の力が作用するから。

同じ目的を持った仲間が集まることで、
それぞれの想いが相乗効果を発揮するのです。

一時、

「シナジー」

なんて言葉が流行りましたが、
あれのことですね。

そういう

「場」

に参加することで、
普段の自分とは違う感覚を見つけやすくなります。

例えばこの前の日曜日の集中修練。

いつもは全日参加している整骨院院長のIが、
資格試験のために午後からの参加になるということでした。

その日の午前中の修練は、
持ち上げられた腕を脱力して落とすということを、
さまざまな角度から繰り返し行いました。

その結果参加したメンバーは、普段に比べて、
かなり脱力の進んだ身体になっていたのです。

そんな中に午後から途中参加したI。

普通に考えれば、
周りに比べて彼だけ力んでいる状態だと思いませんか?

ところがそうではないのです。

普段から一緒に修練しているメンバーが緩んでいると、
途中参加した彼もつられて緩む。

午前中から緩めてきた私たちと同じように、
午後から参加のIも緩んでいたのです。

これが、

「場」

の持つ力なのです。

自己啓発やビジネスの本でも良く書かれていますよね。

「付き合う人を変えなさい」

とか、

「カッコいい人たちの中に飛び込め」

とか。

これらも、

「場」

の力を使うことで、
自分を成長させようとしているのです。

何か目標を持っているのであれば、
それを達成している人たちと関わりを持つ。

目標が見つからないのであれば、
何かに取り組んでいる人たちを応援してみる。

そうやって自分が今いる

「場」

を意識することが、

「理想の自分」

になる近道なのです。

ビジネスで成功したいのであれば、

「創造的破壊プロジェクト」

に飛び込んでみれば良いし、
今の自分の延長線上に無いものを感じたければ、

「脱力修練」

に取り組んでみれば良い。

いずれにしても、

「今いる場所」

から一歩外に出なければ、

「今の自分」

のままです。

「変化に対する恐怖感」

は誰にでもあります。

だけどそれを乗り越えた人だけが、

「新しい自分」

と出会うことが出来るのです。

自分が変われば、

「周りとの関係」

も変わります。

それはつまり周りの人たちにも、

「新しい世界」

を見せることになる。

そうやって視野が広がれば、

「閉塞感」

なんてくだらないもの、
感じることがなくなります。

その為にも、

「変化を楽しむ」

という姿勢が、
この時代においては求められているのだと思います。

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我思わざるところに我あり

「我思うゆえに我あり」

とはデカルトの有名な言葉で、
私も以前は大好きなフレーズでした。

しかし脱力修練を続けていると、
少し異なる感覚を感じるのです。

それを言葉にすれば、

「我思わざるところに我あり」

ということ。

これは残念ながら私の言葉ではありません。

練気武颯拳を創始した、
島田明徳宗師範が語ったことの一部です。

宗師範がこの言葉にどういう思いを込めたのか、
私のレベルではそれを推し量ることは出来ません。

ただ毎日の修練において私が感じているのは、

「今の感覚では見つからないもの」

を修練しているということ。

これは茂呂師範からも事あるごとに言われるのですが、

「今の感覚の延長線上を求めてはいけない」

のです。

例えば私が、

「肩の力を抜く」

という感覚をある程度つかんだとします。

その結果、
今まで出来なかったことがスムーズに出来るようになります。

すると、

「この感覚を繰り返し練習すれば、もっと上手くなる」

と考えて、
同じことを繰り返し練習する。

おそらく一般的には、
これが上達の方法だと思われているでしょう。

少なくともこれを間違っているとは、
ほとんど言われることがないと思います。

ですがこれは脱力修練において、

「間違い」

なのです。

肩の力が抜けたことは、
今までの自分に比べれば上達しています。

それは、
今までの感覚に無いものをつかんだから。

ですが、
そこに甘んじてはいけないのです。

例えばスポーツの本などで、

「肩甲骨を動かす」

と書かれていますが、
それはあくまで、

「肩甲骨が動かない人」

にとっての上達なのです。

「肩甲骨が動く人」

にとっては、
さらに鎖骨や肋骨周りの力を抜くことで、
上達したと言えるのです。

つまり大切なことは、

「今の自分に無い感覚」

を修練していると、

「自覚」

すること。

だから脱力修練には、

「師」

が必要なのです。

自分独りの修練では、
今の感覚の延長線上にあるものしか身に付きません。

自分とは違う世界の感覚に触れることで、
はじめて新世界への扉が開くのです。

「お腹の中を動かしたら腕が動く」

なんて、
今までの私が感じている「自分」には無い感覚でした。

「我が思っている我」

では見つからない感覚を求める修練が、
脱力修練なのです。

だからやっぱり、

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勝って兜の緒を締める

こんにちは、ワタルです。

昨日に引き続いて、
嬉しいニュースを紹介させてください。

ここのところ毎週修練に参加してくれている、
卓球のIさん。

昨日、一昨日と二日続けて卓球の大会に参加したそうです。

その結果は…

連続優勝!!

もちろんこの前の全日本選手権の予選とは、
参加メンバーのレベルは違うと言っていました。

それでも二日続けての優勝は凄いですよね。

さらに彼の素晴らしい点は、
自分の試合内容を客観的に判断しているところです。

試合中の脚の力みや肩の詰まりを感じて、

「脚の力みは自覚することが難しい」

「肩の抜け具合は感じられるようになった」

というように、
今後改善すべきポイントを把握しています。

「勝って兜の緒を締める」

という上達への姿勢は、
本当に見習いたいです。

修練会では力の抜き方をアドバイスしていますが、
こうやって教わることもたくさんあります。

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関西大会で3位入賞!!

こんにちは、ワタルです。

前も同じパターンをやりましたが、
今回も私のことではありませんのであしからずw

武颯塾神戸修練会に来てくれている、
空手をやっているHちゃん。

このブログでは何度か紹介しましたが、
小学生の女の子とは思えないキレのある動きに、
いつも感心させられています。

そんな彼女が昨日、
空手の関西大会に出場しました。

私は武颯塾大阪支部の集中修練があり、
残念ながら観にいくことは出来なかったのですが、
メールでの連絡を頂きました。

結果は、

「形の部で3位、組手の部でベスト8」

だということです。

どれくらいの規模の大会なのかは正確にはわかりませんが、
関西大会で表彰台に上るというのは、
本当に大したものだと思います。

週に5日も練習をしているということなので、
その頑張りが結果につながったことを嬉しく感じています。

そして同時に、
もっと先へ進めそうな期待感もあります。

あれだけの努力家なので、
その方向性をちゃんと示してあげれば、
まだまだ伸びていくと思うのです。

少しでもその力になれるよう、
私自身も修練を進めていきたいと強く感じた、
そんな結果報告メールでした。

何はともあれ、
立派な成績に心から賛辞を送りたいと思います。

Hちゃん、おめでとう!!

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脱力修練の価値

こんにちは、ワタルです。

昨日は武颯塾大阪支部の自主練に参加してきました。

当初は師範の指導がある予定日だったのですが、
2週間前に自主練に変更となったのです。

ところがその変更情報が大阪支部のHPに載っていなかったので、
なんと名古屋から2名の方が修練に来ました。

もちろん師範の指導を受けたくて、
わざわざ大阪まで来たのですから、
大変申し訳なく思っております。

ただ、そんなお詫びの気持ちと同時に、
嬉しい気持ちもあったのです。

それは、

「3時間足らずの修練がしたくて、

わざわざ名古屋から大阪まで来る仲間がいる」

ということを、
再認識できたから。

移動にかかる時間も費用も、
修練のそれよりはるかに大きくなるのに、

やっぱり指導を受けたい、
修練がしたい。

私が毎週受けている師範の指導には、
それだけの価値があります。

昨日の自主練の指揮をとったのは同期のIなのですが、
彼も日曜日には師範の指導を受けるために東京まで行ってきました。

そこでの修練成果を、
昨日はフィードバックしてくれたというわけです。

もちろん師範の指導と同じというわけにはいきませんが、
充実した内容の修練でした。

名古屋から来た二人も、
きっと楽しんでもらえたと思います。

ただ、次は同じようなことがないように、
連絡事項をしっかりと伝えられるよう気をつけます。

ついては直近の案内を一つ。

10月28日、今度の日曜日に、
武颯塾大阪支部の集中修練があります。

東京から茂呂師範が来て、
1日中指導が受けられます。

10時~12時は古伝陳式太極拳。

13時~15時は練気武颯拳。

15時30分~16時40分は練気杖術。

場所や費用など詳しくは、

「武颯塾大阪支部HP」

をご覧ください。

1コマだけの参加も、
2コマ、3コマと続けての参加も可能です。

ただ、
杖術のみの参加はできないので注意してください。

茂呂師範に直接触れることで、

「脱力」

真価を出来るだけ多くの人に知ってもらいたいです。

参加希望やお問い合わせなどがありましたら、
私宛にメールをお送りください。

musou-tensei@eurus.dti.ne.jp

今回は急な案内ですが、
基本的には第4日曜日に開催しておりますので、
来月以降のお問い合わせでも構いません。

ご連絡、お待ちしております。

P.S.

修練の後はアフターもあります。

もちろん希望者のみで強制ではありませんが。

ただ、脱力してお酒を飲むと、
本当に気持ちよく酔うことが出来ます。

$~脱力の極意を求めて~-アフター

ぜひ一度、
この気持ちよさを味わって欲しいですね♪

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寝ているくらいに楽に立つ

こんにちは、ワタルです。

今日は、寝技の修練の有効性について書きます。

私は武颯拳を始めるまで、
自分が寝技を好きになるとはこれっぽっちも考えませんでした。

中学や高校の体育の授業で行う柔道。

ほとんどが冬場に行うので、
畳は冷たいし、硬い柔道着が擦れて痛いし、
何が楽しいのかがまったくわからない。

お互いにギュウギュウと力を入れ合って、
ただただ疲れるだけというイメージしかなかったのです。

ところが。

武颯拳を始めて数年経った頃、
寝技の面白さに気づいたのです。

それはとてもシンプルに、

「力を抜きやすい」

ということ。

武颯拳を始めてしばらくすると、
力を抜こうとしても抜けないもどかしさを感じるようになります。

力が抜けない理由はいくつもあるのですが、
その中の一つが、

「立ち方」

による緊張です。

それは普段当たり前に行っている行為なので、
何が緊張しているのかがわかりません。

「不自然が自然になっている」

のです。

そこで、寝技の修練をしてみる。

寝技は寝て行うので、
立つことに最低限必要だと思っている力さえも、
抜くことが出来ます。

すると、立っている状態では難しいことが、
意外と簡単に出来たりする。

「えっ、俺って上手くなった!?」

と思えるのですw

さらに寝技でつかんだその感覚のまま立つと、
立った状態での技もスムーズに掛かる。

こんな経験を何度か繰り返すうちに、
寝技の修練が立ち技のレベルを上げてくれることを、
感覚として理解できます。

そして寝た状態で動くことには、

「やればやるほど緩んでくる」

というメリットがあります。

これが実感できるようになると、

「寝技って楽しい!!」

と思えるようになるのです。

武颯塾神戸修練会ではここのところ、
寝たり座ったりした状態での修練を多めに行っています。

来てくれる方の中にはもしかすると、

「こんなの役に立たない」

と思う方がいるかもしれません。

ですが、自信を持って断言できます。

「武颯拳の寝技修練は、絶対役に立ちます!!」

今はまだ感覚が掴めないかもしれませんが、
続ければ必ず力を抜く感覚を理解できます。

脱力修練を続ければ、

「寝ているくらいに楽に立つ」

ことが出来るようになるのです。

そんな未来の自分に期待しながら、
一緒に修練に励みましょう!!

P.S.

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百見は一触に如かず

こんにちは、ワタルです。

昨日の武颯塾神戸修練会には、
Ⅰさんだけでなく、
Mさん母娘も参加してくれました。

このブログでも何度か紹介しているのですが、
娘のHちゃんは空手の修練を続けていて、
夏には全国大会で入賞。

今月上旬の市の大会でも表彰台に上がるほどの腕前。

以前は週に3回だった空手の修練が、
今では週に5回通っているとのことです。

やっぱり、
結果がついてくると修練も楽しいのでしょうね。

そんな彼女とお母さんに、
私が伝えられることは、

「力を抜くこと」

だけです。

力を抜くことで、
実は相手に対して力が伝わりやすくなる、
ということを、

「頭と身体の両方で理解してもらう」

のが、
私の当面の目標です。

ここで大切なのが、
理屈だけでなく体感を通して理解してもらうこと。

「肩の力を抜いたほうが良い」

なんてことは、
誰もが言っています。

何年も空手の修練を続けてきたHちゃんは、
嫌というほど聞かされてきたことでしょう。

ですから私が口だけで肩の力を抜くよう言っても、
まったく意味が無いのです。

わざわざ夜遅く、
塾で勉強した後に行くほどの価値が無い。

ですから私としては、
その先にあるものを提供したい。

「肩の力を抜いた感覚とはどういうものなのか?」

そして、

「肩の力を抜くとパフォーマンスはどれだけ変わるのか?」

ということを、

「体感」

してもらいたいのです。

「百聞は一見に如かず」

と言いますが、
付け加えるなら、

「百見は一触に如かず」

なのです。

「肩の力を抜いたらレベルの違う突きが打てた」

という体験があるからこそ、

「肩の力を抜こう」

と思えるのです。

武颯塾神戸修練会ではこのように、

「脱力体験」

を大切にしています。

ぜひ、

「来て、見て、触って」

力を抜くことを体験してください。

初回体験は無料ですし、
その後も一時間500円お得な値段設定にしています。
(手前味噌ですがw)

さらに、現時点では数名で修練しているので、
かなりの割合で具体的ニーズに合わせた修練が可能です。

ぜひこの機会に、
脱力修練を始めてみませんか?

P.S.

Hちゃんへ

今度の日曜日の大会、頑張ってね!!
昨日は難しいことも言ったけど、
本番では自分の思い通りにやればいいから。
全力を出し切れるよう、祈ってます♪

P.P.S.

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身体の中の「変化」を伝える

こんにちは、ワタルです。

今日は、
練気武颯拳を修練する中で感じていることを、
そのまま書いていきます。

まず思うことは、

「人はそれぞれに違う」

ということ。

「動き方」、「話し方」、

「考え方」、「感じ方」。

だから当然、

「生き方」や「在り方」も、

それぞれに異なる。

だから、他人と比べて焦る必要は無い。

自分の身体の中の、

「変化」

を感じながら、
その時々を過ごしていけば良い。

あらゆる判断や選択の基準となるのは、
あくまでも身体の中の「変化」。

身体の中が幸せな状態であれば、
外側もちゃんとついてくる。

身体の中が温かいもので満たされていれば、
周りにもその温度が伝わる。

身体の中を風が吹き抜けるくらい通り良くしておけば、
気持ちの良い人たちと仲良くなれる。

大切なのは身体の中がどういう状態であるのか。

その状態がどのように「変化」しているのか。

それをより深く感じ取ることが、

「脱力」

の大きな目的なのです。

私が師範のようになりたいと望んでいるように、
あなたにも、

「こうなりたい」

という理想の姿があると思います。

その理想に向かって、
まずは自分の身体の中を「変化」させるのです。

そしてその「変化」を、
身近な人や物事との関係へと広げる。

家族や恋人、仲間との関係を、
望ましい形へと「変化」させることに意識を向けるのです。

身近な人たちとの関係が良くないのに、
遠くにいる人達と良い関係が築けるはずがありません。

自分の身体の中から生まれた「変化」を、
遠心的に広げていくという、

「プロセス」

が大切なのです。

今、自分がもっているものに、
気持ちを注ぎましょう。

そして、自分にとって一番身近なものは、

「自分自身」

ですよね。

自分の身体というのは、
実は自分の思い通りには動きません。

意図的に心臓を動かすことも、
胃腸を動かして食べ物を消化することも出来ないのです。

思い通りに動かしているつもりの手足だって、
その動きの全プロセスを意識することなんて出来ないですよね。

だからこそ、
自分の身体の中の「変化」を、
注意深く観察するのです。

ただ、腕を上げ下げするという動作の中に、
どれだけ大きな「変化」が生まれているのか。

身体は一体どうやって、
腕を動かしてくれているのか。

こういう「変化」を感じられるようになると、

「嬉しい」

「楽しい」

「悲しい」

「悔しい」

「清々しい」

といったさまざまな気持ちが、
どういった「状態」であるのかが少しずつわかりはじめます。

そしてその先にはおそらく、

「幸せ」

というものが、
より明確に理解できる段階があると思っております。

そこへたどり着くためにも、
まずは最初の一歩を踏み出しませんか?

自分の身体の中の「変化」に気づく、
その為の修練を一緒にやりましょう!!

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身体の中の「アメーバ」が動く!?

こんにちは、ワタルです。

3日ほど前に、

「変化を楽しむ」

という記事を書いたのですが、
この考え方と脱力修練とのつながりが見えてきたので、
今日はそのことについて書きますね。

何度も繰り返し書いていますが、
武颯拳の修練は、

「脱力」

を学びます。

力を抜いて力を出すためにはどうすればいいか、
どう在ればいいかを徹底的に修練するのです。

その修練中に指摘されることの一つに、

「腕が落ちていない」

というものがあります。

腕の力を完全に抜くと、
腕が落ちる。

この落ちる腕で技をかけるのが、
武颯拳の技術の基本になります。

ですが状況によっては当然、
腕を挙げるというシチュエーションもありますよね。

このときに要求されることは、

「落ちる腕を挙げる」

ということです。

文章にすると矛盾もはなはだしいのですが、
これを矛盾無く行うところが武術の「術」たる所以。

そこにはちゃんとやり方があるのです。

これを理解するために私がよくやる修練として、

「相手に腕を持ち上げてもらう」

というものがあります。

まずは完全に脱力して落ちた腕を、
相手に上まで持ち上げてもらう。

次に相手に腕を押さえてもらいながら、
先ほど相手に持ち上げてもらったように腕を挙げる。

言葉で説明するとたったこれだけなのですが、
やってみると本当に奥深い。

ここで細かく書いても仕方が無いので簡単に説明すると、

「相手に腕を持ち上げられているときの、

自分の身体の変化をしっかりと感じて、

それを抵抗のある中で再現する」

ということが修練のポイントです。

この修練を繰り返すことで、

「腕の力で腕を挙げるのではない」

ということが正味理解できます。

腕が上がるときに身体の内部で起きている、

「ある変化」

が腕を挙げているのです。

私自身の実感としては、
何かアメーバのようなものが動いた結果として、
腕が動くように感じます。

感覚自体は人それぞれだと思いますが、
大切なのはこの、

「変化を認識する」

ということなのです。

これによって、

「落ちる腕を挙げる」

などという矛盾に満ちた言葉が、
実はそうではなかったと気づきます。

今までの感覚では

「関係が無い」

と思っていた場所が動くと、

「腕が動く」

ということを実感できるので、

「力を抜いたままの腕を挙げる」

ことが可能だとわかるのです。

繰り返しになりますが、
この修練のポイントは、

「自分の身体の変化を感じ取る」

ところにあります。

そしてこれは、
なにも腕の上げ下げに限ったことではありません。

日常生活のさまざまな場面における、
感情の変化。

さらに感情が変わることで、
身体の内部はどのように変わるのか。

それをより深く感じ取れれば、
感情のコントロールも可能になるでしょう。

私は以前このブログで、

「感情をコントロールしてはいけない」

と書きました。

たしかに感情そのものはコントロールするものではありません。

でも、そのときの、

「身体の状態」

は選ぶことができるのです。

少しでも良い状態を選ぶことで、
自分の感情が状況をさらに悪化させることを防げます。

私自身、

「感情に振り回されることはありません!!」

なんてとても言えませんが、
そこに近づくための修練がやっと出来るようになったと思います。

良いも悪いも含めて、
様々な感情の変化を意識して感じ取ることで、

「ニュートラルな自分」

を見つけていく。

これも、

「脱力修練」

の一つの姿なのです。

興味があればぜひ、
一緒にやりましょう!!

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