「素直」であるということ

昨日から小学校3年生の男の子が、
神戸修練会の修練に参加することになりました。

小学生と一緒に修練をするのはなんと10年ぶり!!

どうやって指導するか悩ましかったのですが、
そんな心配は全く必要ありませんでした。

付添いのお父さんも本人も「運動が苦手」と言っていたにもかかわらず、
いざやってみると驚くほどの理解力。

たった2時間の間にみるみる上達していく姿に、
目を瞠りました。

「脱力」という修練の性質からか、
大人でこれほどの呑み込みの早い方は見たことがありません。

私自身も含めてほとんどの方は、
どうしても「自分のやり方」でやろうとしてしまうからです。

師の教えどおりやらないのですから、
できなくて当然ですよね。

昨日来た男の子は、
本当に素直に身体を動かそうとしていました。

だからこそ、
上達するのです。

「素直」であるということが、
修練するうえで最も大切なことだということ。

そしてまた師範が常々言われている、

「武颯塾の修練は誰もが本来できることだから、
 それをできなくさせている何かを取り去れば良いだけ。
 だから、老若男女関係なく修練はできる。」

という言葉が真実であるということを実感できました。

貴重な経験が出来ていることに、
心からの感謝を。

「我思わざるところに我あり」(太極拳のススメ)

「ここが自分の居場所だと思える場所が無い」
「本当にやりたいことが見つからない」

そんな思いを抱いて「自分探し」を始めたけれど、
どこへ行っても、何をやってもピンとこない。

春になって新しい趣味を始めてはみたものの、
飽きがきて最近は手が付かない。

特に困っているわけではないけれど、
何となく毎日が退屈。

そんな人に読んでもらいたいのです。

私たちの周りには本当にたくさんの情報が飛び交っています。
その中には刺激的なものもたくさんありますよね。

でも、実際に触れてみると、
思っていたほど興奮しない。

楽しそうなのは雰囲気だけで、
手に取ってみると「なんだ、こんなものか」と感じてしまう。

そしてまた、
他の刺激的なものを試してみる。

こうやって外の世界を探し回った末にたどり着く最後のフロンティア、
それが「あなた自身」なのです。

武颯塾神戸修練会で行う太極拳では、
自分の内側に意識を向けることを学びます。

その過程において、
今まで気づけなかった自分との出会いが必ずあります。

これは、正しく練習すれば、
誰にでも起きる出会いです。

デカルト先生には申し訳ないけれど、

「我思わざるところに我あり」(先生からの受け売り)

なのです。

自分が気づいていない自分自身に出会う経験をすると、
「退屈」とはサヨナラできます。

なぜなら、もっともっと自分自身を覗きたくなるから。

そのための努力に時間と労力をかけるようになるから。

武颯塾神戸修練会は、
それができる場所を提供したいと思っております。

体力に自信が無い方へ(太極拳のススメ)

だんだん薄着になる季節、
自分の体型が気になるという方も多いですよね。

そんな方こそ是非、
この機会に太極拳を始めてみませんか?

でも、

「あんなにゆっくりした動きで本当に痩せられるの?」
「もっと激しい運動のほうが簡単に痩せられるんじゃない?」

という声が聞こえてきそうですね。

もしかすると、
「太極拳で痩せる」というのは意外な感じがするかもしれません。

いわゆる有酸素運動の代表であるランニングやエアロビクスなどは、
「運動したなあ」という満足感が確かに得られますし、
続ければ間違いなく痩せることでしょう。

ところが、

「体力に自信が無い」
「定期的に運動する習慣が無かった」

というような方にとっては、
継続してやるのはなかなか辛いものだと思います。

太極拳では、呼吸と共にゆっくりと身体を動かすので、
途中で息が切れるようなことはありません。

それでいて身体の内側をしっかりと動かすため、
体幹への運動効果は相当なものになります。

ちなみに体幹とは、
「お腹周り」や「お尻」のことです(笑)

つまり、太極拳に毎週じっくり取り組めば、
健康でバランス良く引き締まった身体を手に入れる事ができるというわけです。

「太極拳、始めてみませんか?」

武颯塾東京合宿

4/28~30の3日間、
武颯塾東京本部での合宿に参加してきました。

28日は午後だけの修練でしたが、
29日,30日は早朝から夜まで充実の修練。

今回の合宿のテーマは、

「身体の声を聴いて、身体に任せる」

というものでした。

具体的な修練としては、

「腕を持ち上げられる」
「腕を曲げられる」

という極めて単純なチェックにおいて、
どれだけ力を抜いた状態で居続けられるか。

4人がかりで本気で腕を曲げられたり持ち上げられたりするのに対しても、
影響を受けない心と身体でいるための修練をメインに行いました。

4人を相手にして腕で押し込もうなんて思ったら、
その瞬間に身体ごと簡単に動かされてしまいます。

相手の力に対して何かをしようとする自分から、
どれだけ離れられるか。

自分自身をどれだけ対象化して、
客観視できるか。

頭で身体を動かそうとする今までの習慣から抜け出して、
自分の身体を信じて任せてしまうのです。

皆さんもご存じのとおり、
習慣を変えることには大きな抵抗を伴います。

「腕を持ち上げられる」
「腕を曲げられる」

というただそれだけのことなのに、
持ち上げられたり曲げられたからと言って、
痛いわけでも怪我をするわけでもないのに、

力を抜くのは怖いのです。

だから、本気で力を抜こうと思ったら、
本気で今までの自分を変えようと思ったら、

師による正しい指導は不可欠だと思います。

正しい指導による修練の繰り返しによって、
力を抜くことに対する確信を育てることが必要なのです。

今回の合宿で集中的に修練をすることで、
以前よりも自分の身体に対する信頼感を持つことができるようになったと思います。

そして、

「武颯塾には正しい指導と修練がある」

ということを改めて感じています。

本当に脱力を学びたい方は是非、
武颯塾へ来てください。

大阪支部神戸修練会もよろしくお願いします。)