前回の記事では、
「確固たる自分でいるための魔法の感覚」として、
「力み感覚」があると述べました。
自分の意志でいつでも感じられる「力み感覚」は、
自分についての「実感」と、
世界についての「現実感」を与えてくれるのです。
「現実感」については、
テーマパークのアトラクションを例に考えるとわかりやすいです。
USJなどのテーマパークには、
3D映像と座席の振動を利用したバーチャルアトラクションがあります。
私自身、
体験するまでは「子供だまし」だと思っていました。
が、これが意外と楽しめます。
3D映像に合わせて座席がガタガタと揺れているだけ、
ということを頭では理解しているのです。
でも、身体はそのようには反応しません。
目で見て、耳で聴いて、さらに揺れたり傾いたりすると、
それは「現実(的)である」と受け止めてしまうのです。
ここで「現実(的)」と表現したのには理由があります。
それは、「現実」とは、
幾つかの感覚の組み合わせによって作られるものだからです。
この場合は視覚・聴覚・身体感覚(触圧覚・位置覚・平衡感覚など)からの情報により、
「現実(的)」であると認識しています。
視覚・聴覚刺激だけの映画やテレビと比べると断然「現実(的)」ですが、
さらに状況に応じた味覚や嗅覚が刺激された場合と比べるとどうでしょう?
やはり、
「現実」としての認識度合は下がるでしょう。
つまりここでは、
「同時により多くの種類の感覚からの情報を得られるほど、現実度が上がる」
ということが言えると思います。
ですがこれだけでは、
「力み感覚」が「現実感」を作るという説明にはなっていません。
というわけで、
もう一度バーチャルアトラクションの話に戻ります。
テレビや映画よりもバーチャルアトラクションの方が現実感がある、
ということには異存がないと思います。
「視覚+聴覚」よりも、
「視覚+聴覚+身体感覚」の方がより現実(的)だからです。
では、
「視覚+聴覚」と「聴覚+身体感覚」ではどうでしょう?
この比較は簡単にできます。
「触感が全くないキス」と「目を瞑ってのキス」、
どちらを選ぶかという話です。
別に、「キス」を「セックス」と置き換えても構いません。
おそらくほとんどの人が後者を選ぶのではないでしょうか。
同様に「触感が全くないキス」と「耳を塞いでのキス」であれば、
やはり耳を塞いだ方が良いですよね?
ということは、
「現実感」の度合いにおいて、
『「身体感覚」は「視覚」や「聴覚」に優先される』
のです。
そして、
このもっとも現実(的)である「身体感覚」をお手軽に感じられるのが、
「力み感覚」
だというわけです。
(以下、次回へ)
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