こんにちは、ワタルです。
今日は、骨盤を自由に動かす修練について書きます。
武颯塾の基本的な修練の一つに「骨盤旋回」があります。
これは文字通り、骨盤を立体的に回す修練です。
立体を構成するためには縦・横・高さの3つの軸が必要ですが、
骨盤旋回も同様に3つの軸の周りを骨盤が回るように動かします。
この単純な動きを修練することで得られる効果が今日お伝えしたいことです。
骨盤旋回のやり方
まずは骨盤が回るための3つの軸について説明します。
1つ目は「独楽軸(こまじく)」といい、
立位において頭の天辺から両足裏のちょうど真ん中までを、
縦に貫いている軸のことです。
2つめは「滑車軸(かっしゃじく)」といい、
骨盤の真ん中を前後に貫く軸のことです。
3つ目は「車軸(しゃじく)」といい、
同じく骨盤の真ん中を今度は左右に貫く軸のことです。
これら3つの軸の周りを骨盤が回るように動かすことが、
骨盤旋回の最も基本的なやり方になります。
骨盤旋回を行う上での注意点
一人で骨盤を動かしていると、案外簡単だと思うかもしれません。
ですがもう一人に骨盤を軽く触ってもらうことで、
自分の動きがどのようなものかわかりやすくなります。
実際、骨盤で正しく円を描ける人はほとんどいません。
特に滑車軸や車軸を中心に骨盤を回す動きについては、
日常生活で行うことがまずないです。
人に触ってもらったりあるいは人を触ることで、
いかにぎこちない動きをしているかがわかります。
出来れば2人一組で行うようにすると効果が出やすいです。
もう一つ大きな注意点ですが、
膝を動かした結果として骨盤の動きを出すわけではありません。
滑車軸や車軸の回転については膝の動きも必要なのですが、
あくまでそれは「骨盤が動いた結果」としての膝の動きなのです。
膝のリードを使わずに骨盤を動かそうと思うと、
必然的に腹背や股関節の動きが重要になってきます。
ここに注意しながら行うことで、さらに効果が上がります。
骨盤旋回の効果
骨盤を3つの軸を中心に正しく円を描くように動かすことで、
次のような効果が得られます。
1.地面からの力を使えるようになる
2.腰痛の改善
3.シェイプアップ
詳しく見ていきましょう。
1.地面からの力を使えるようになる
運動という観点からみると、これが一番大きな効果です。
野球のバッティングやボクシングのパンチだけでなく、
さまざまなスポーツにおいて「体幹」や「下半身」の重要性が言われています。
ですが、ただ「体幹」や「下半身」を闇雲に鍛えても、
それはあくまで自分の「筋力」の範囲でしか力を出すことができません。
しかもそれで腕を使うとなると「腕の筋力」という制限が加わります。
骨盤旋回に習熟することで得られる力は自分の「筋力」の制限を取り外すものです。
骨盤が動くことによるカラダの中の「圧力」の変化を力として使うからです。
そしてその圧力の変化は、地面との関係において生じるものです。
ですから骨盤を動かすことで力を発揮すると、
主観的には「地面からの力を使った」ように感じられるのです。
2.腰痛の改善
骨盤旋回を正しく修練することで、腰痛の改善にもつながります。
なぜなら骨盤できれいな円を描こうとすれば、
どうしてもお腹や腰周り、股関節を緩めなければならないからです。
多くの場合はこのあたりの固くなっている部分が邪魔をして、
いびつな円しか描けないことでしょう。
でもそれを意識して注意深く行うことで、
自分のどこが固いのかが分かるようになります。
その固い部分を緩めていくことできれいな円を描けるようになるし、
結果として腰痛も改善されるというわけです。
3.シェイプアップ
これも腰痛の改善と理由はほとんど同じなのですが、
普通の生活においてお腹や腰周り、股関節を主体的に動かすことはありません。
ウォーキングやジョギングをしている人を見ていると、
たしかに腕や脚は良く動いています。
しかしお腹、腰周り、股関節といった部分はほとんど動いていません。
「運動しているわりに脇腹や下腹の肉が落ちない」
という話をよく聞きますが、
早い話がそこは動いていないのです。
骨盤旋回はそんな普段動かさない場所を集中的に動かすので、
落ちにくい脇腹や下腹の肉が取れてシェイプアップにつながるのです。
最後に
骨盤旋回に限らず、「正しい身体の動かし方」は一人で学ぶことが困難です。
興味のある方はぜひ一度、武颯塾に足を運んでみて下さい!!
P.S.
もっと多くの方に来て頂いて、
より幅広く学べる環境。
さまざまな取り組みをされている人たちが、
「脱力」というキーワードで交流できる場所。
武颯塾大阪支部と神戸修練会を、
そんな場所にしていきたいと思っています。
このブログを読んで興味をお持ちでしたら、
ぜひ、ご連絡ください。
修練参加でも、質問でも何でも結構です。
ピンとくるものがあれば、
遠慮なくメールをください。
楽しみにしております!!