毎日9時間

昨日、武颯塾神戸修練会に体験希望の方が来られました。

とても丁寧なメールを頂いていたので、
てっきり女性だと思っていたのですが男性でした。

子供の頃から卓球を続けていて、
大学生の時の練習時間は毎日9時間!!

卒業後も毎日5時間練習をされているそうです。

私のサラリーマン時代の修練時間が毎日2時間、
独立した今の修練時間が毎日4時間半。

修練の質ももちろん大切ですが、
やはり量も絶対的に必要です。

せめてもう1時間は修練時間を増やしたいと、
あらためて思った昨日の修練でした。

新しい出会いがあると、
やっぱり勉強になりますね。

今朝の明石公園は、
あいにくの曇り空。

なんとか雨が降り出す前に修練を終えることが出来ました。

練気武颯拳&東洋医学でFreeな心と身体♪-明石公園2012.6.12

ちなみに昨日の亀の産卵場所は、
しっかりと土がかけてありました。

無事に産まれることを祈ってます。

女性も「もちろん」できる、練気武颯拳

先日の武颯塾神戸修練会の修練風景です。

養体(横押し)

不定期でも女性が参加してくれると、
雰囲気が全然違いますね。

武颯塾の修練は、

「老若男女問わず、誰にでもできる」

ことが大きな特長となっております。

「上に挙げた手が落ちる」というような、
当たり前のことを当たり前に行うことを修練します。

運動不足で身体がなまっている方や、
怪我をしてスポーツをやめてしまった方でも気軽に参加できます。

また、二人組や三人組での修練が主になりますので、
友達同士や恋人同士、親子や夫婦での参加も大歓迎です。

お住まいが遠くて定期的に参加が難しいという方も、
無料体験に参加されるだけでも結構です。

「力を抜く」という感覚と、
その為の方法を理解していただけると思います。

ぜひ一度、体験にお越しください。

連絡先:大谷 亘
musou-tensei@eurus.dti.ne.jp

心よりお待ちしております。

「素直」であるということ

昨日から小学校3年生の男の子が、
神戸修練会の修練に参加することになりました。

小学生と一緒に修練をするのはなんと10年ぶり!!

どうやって指導するか悩ましかったのですが、
そんな心配は全く必要ありませんでした。

付添いのお父さんも本人も「運動が苦手」と言っていたにもかかわらず、
いざやってみると驚くほどの理解力。

たった2時間の間にみるみる上達していく姿に、
目を瞠りました。

「脱力」という修練の性質からか、
大人でこれほどの呑み込みの早い方は見たことがありません。

私自身も含めてほとんどの方は、
どうしても「自分のやり方」でやろうとしてしまうからです。

師の教えどおりやらないのですから、
できなくて当然ですよね。

昨日来た男の子は、
本当に素直に身体を動かそうとしていました。

だからこそ、
上達するのです。

「素直」であるということが、
修練するうえで最も大切なことだということ。

そしてまた師範が常々言われている、

「武颯塾の修練は誰もが本来できることだから、
 それをできなくさせている何かを取り去れば良いだけ。
 だから、老若男女関係なく修練はできる。」

という言葉が真実であるということを実感できました。

貴重な経験が出来ていることに、
心からの感謝を。

武颯塾東京合宿

4/28~30の3日間、
武颯塾東京本部での合宿に参加してきました。

28日は午後だけの修練でしたが、
29日,30日は早朝から夜まで充実の修練。

今回の合宿のテーマは、

「身体の声を聴いて、身体に任せる」

というものでした。

具体的な修練としては、

「腕を持ち上げられる」
「腕を曲げられる」

という極めて単純なチェックにおいて、
どれだけ力を抜いた状態で居続けられるか。

4人がかりで本気で腕を曲げられたり持ち上げられたりするのに対しても、
影響を受けない心と身体でいるための修練をメインに行いました。

4人を相手にして腕で押し込もうなんて思ったら、
その瞬間に身体ごと簡単に動かされてしまいます。

相手の力に対して何かをしようとする自分から、
どれだけ離れられるか。

自分自身をどれだけ対象化して、
客観視できるか。

頭で身体を動かそうとする今までの習慣から抜け出して、
自分の身体を信じて任せてしまうのです。

皆さんもご存じのとおり、
習慣を変えることには大きな抵抗を伴います。

「腕を持ち上げられる」
「腕を曲げられる」

というただそれだけのことなのに、
持ち上げられたり曲げられたからと言って、
痛いわけでも怪我をするわけでもないのに、

力を抜くのは怖いのです。

だから、本気で力を抜こうと思ったら、
本気で今までの自分を変えようと思ったら、

師による正しい指導は不可欠だと思います。

正しい指導による修練の繰り返しによって、
力を抜くことに対する確信を育てることが必要なのです。

今回の合宿で集中的に修練をすることで、
以前よりも自分の身体に対する信頼感を持つことができるようになったと思います。

そして、

「武颯塾には正しい指導と修練がある」

ということを改めて感じています。

本当に脱力を学びたい方は是非、
武颯塾へ来てください。

大阪支部神戸修練会もよろしくお願いします。)

脱力によって期待できる効果(その4、続き)

あなたが立っている時に、
あなたの体重を支える場所。

どれだけ力いっぱい踏ん張って立っていても。
どれだけリラックスして楽に立っていても。

二本の足で立つという姿勢を取っている以上、
あなたの体重は足の裏を通って「地面」が支えてくれているのです。

ところが、膝や腰に力を入れて立ってしまう。
頭の重さを、首や肩の力で支えてしまう。

支えなければ立っていられないという、
勘違いをしているのです。

あるいは頑張って立つことが、
しっかりと立つことだと思い込んでいるのです。

そうやって自分で支えて立とうとすると、
身体はそれに合わせた姿勢になります。

その一つの例が、
いわゆる「猫背」と呼ばれる姿勢です。

「猫背」になることで頭の位置を足裏の接地面から外して、
首や背中で支えないと立てないような姿勢にわざわざなっているのです。

もちろん本人にその自覚はありません。
むしろ「楽」だと感じている場合が多いです。

確かに胸やお腹の力は抜くことができますから。
でもそれは、首や背中にその分の負担を押し付けているだけなのです。

そういう意味において結局は、
自分で支えて立ってしまっていると言えます。

このような状態の人に「姿勢を良くした方が良い」といっても、
簡単には変えられません。

よほど姿勢を意識して生活を送っても、
多くの場合は腰などの別の場所で体重を支えるだけ。

それではせっかくの努力も報われません。

では、どうすればいいのか?

そう、力を抜けばいいのです。

自分がここで支えていると思っている場所の力を、
少しずつ抜いていく。

最初は「やっぱり立てない」という結果になるかもしれません。

でもそれは、
「力を抜いたら立てない」と思っているから。

繰り返しになりますが、
頑張っても頑張らなくても結局は地面が支えてくれているのです。

だから、足の裏から地面を感じながら、
力を抜いていけばいい。

力が抜けてくるに従って、
身体は自然と真っ直ぐになっていきます。

なぜなら、真っ直ぐに立っていないということは、
地面以外のどこかを使って支えているということだから。

そしてそれは、
首や肩、背中、腰、膝の負担を取り除くことでもあります。

ツラい部分の負担をやめていくことが、
真っ直ぐに立つということなのですから。

「脱力」によって期待できる効果(その4)

練気武颯拳で脱力を修練することで期待できる効果の一つとして、

「姿勢が良くなり、肩こりや腰痛が改善する」

ということがあげられます。

肩こりや腰痛の原因は一つではありません。
内臓からのサインが肩や腰の痛みとしてあらわれていることもあります。

その場合はもちろん、
原因となる疾患を治療する必要があります。

ですが、ご存じのとおり、姿勢や使い方の問題も、
肩こりや腰痛を引き起こす大きな原因の一つです。

ここでは脱力を修練することによって、
姿勢・肩こり・腰痛の改善が見込まれる理由について説明します。

まず最初に、質問をさせてください。

「あなたの体重は、どこが支えていると感じますか?」

立っている時なら、脚でしょうか?
もしかすると、腰や膝だと答える方もいるかもしれませんね。

座っている時なら、お尻でしょうか。
ここでも、腰や背中だと感じる人もいるでしょう。

首や肩なんかは、
立っても座っても負担がかかっていると感じるかもしれません。

人によって、姿勢によって、
体重を支えていると感じる場所は違うと思います。

では、質問を変えてみます。

「あなたが疲れやすい、凝りやすい、痛みやすい場所はどこですか?」

多くの方が、
首や肩、背中、腰、膝のいずれかを挙げるのではないでしょうか。

そして、最初の質問の答えと二つ目の質問の答えは、
大体一致すると思います。

体重を支えていると感じるところは、
疲れやすく凝りやすく痛みやすいのです。

ところが練気武颯拳で脱力を修練すると、
体重を支えている場所が変わっていくのです。

その結果として姿勢が良くなり、
肩こりや腰痛が改善するのです。

では、一体どこで体重を支えたらいいのでしょうか?

(以下、次回へ右矢印

重み伝達修練(練気武颯拳基本修練その5)

練気武颯拳の基本修練紹介、
今回の修練は、

「重み伝達」

です。

早速みてみましょう。

しっかりと立っている状態で差し出された相手の掌の上に、
脱力した手を載せます。

そしてそのまま、
ただただ力を抜いていきます。

もちろん、
相手に力を伝えるという意図は必要です。

意図が無ければ、
ただの腑抜けた手になってしまいますから。

ですが、腕の力で押し込んだり、
身体を前に傾けて体重を掛けたりはしません。

注意して見てほしいポイントは、
お互いの手の位置がほとんど動いていないという点です。

「手で押している」わけでなければ、
「手を押している」わけでもない。

立っている姿勢を変えないように、
相手に力が伝わるように、
ただただ力を抜くのです。

そうやって修練をしていると、
体の中に「流れ」を感じられるようになります。

この「流れ」が上手く伝わると、
相手は重心から動かされるのです。

練気武颯拳においては、
この「流れ」のことを「重み」と呼びます。

「筋力」からこの「重み」へと、
「力」の概念を変えてしまうこと。

それが、
練気武颯拳の修練における重要な目的の一つなのです。

極められない腕修練(練気武颯拳基本修練その4)

練気武颯拳の基本修練紹介、
今回の修練は、

「極められない腕」

です。

では、修練動画を見てみましょう。

この修練は、
「曲げられない腕」の変形版と言えます。

「曲げられない腕」は相手の力を足裏から地面に流すことで、
「相手が地面を押している」という状態を目指します。

この状態をある程度感じることができるようになると、
次の段階として「極められない腕」の修練へと進むのです。

「曲げられない腕」においては、
相手は肘関節を「曲がる方向」に曲げようとします。

曲げられてしまっても折れることはないので、
力を抜くことに対する恐怖感は少ないです。

反対に「極められない腕」においては、
相手は肘や手首の関節を「曲がらない方向」に曲げようとします。

もちろん修練なので、
相手の力量に合わせてケガの無いように行います。

それでも、関節を逆に曲げられる恐怖感のため、
力を抜くことが難しくなります。

ですが、本当に力を抜くことができれば、
相手の力はやはり足裏から地面へと伝わります。

「曲げられない腕」は、
「極められない腕」でもあるのです。

曲げられない腕修練(練気武颯拳基本修練その3)

練気武颯拳の基本修練紹介、
今回の修練は、

「曲げられない腕」

です。

早速修練動画を見てみましょう。

力を抜いて差し出した腕を、
力いっぱい曲げてもらいます。

この時に、本当に力が抜けていれば、
腕はそう簡単に曲がることはありません。

立っている状態で力が抜けていると、
腕にかかる力は足裏から地面へと伝わるからです。

ところが今までの記憶や習慣で、
どうしても腕に力を入れたくなってしまいます。

力を入れてしまうことで腕と身体が分離してしまい、
相手は腕だけを曲げることができるのです。

この「曲げられない腕」の完成度は、
武颯拳の技量と密接にかかわってきます。

「腕を触ればその人の技量はわかる」
とさえ言われます。

なぜなら、
腕は足裏(=地面)からもっとも遠い位置にあるからです。

その腕にかかる力を足裏(=地面)で受けることができれば、
他の部分でも同じことが可能だというわけです。

…なお余談ですが、
この「曲げられない腕」の出来が良くなるにつれて、
「肩こり」を感じることは少なくなっていきます。

腕に負担をかけることなく腕を使う修練なので、
当然と言えば当然ですよね。

持ち上げられない身体修練(練気武颯拳基本修練その2)

練気武颯拳の基本修練紹介、
今回は、

「持ち上げられない身体」

です。

早速修練動画を見てみましょう。

まずは後ろから抱えあげられます。

次に、前から抱えあげられます。

いずれも、

「力を抜いて立つ」

ことを修練します。

力を抜いて、
自分の身体にどのような力が加わっているのかを感じます。

そうすると少しずつ、

「どこがどのように動いて持ち上げられるのか」

を感じられるようになってきます。

それがわかれば、
そこさえ動かないように意識し続けることで、
簡単には持ち上がらなくなります。

この修練においても大切なことは、

「脱力」と「注意観察力」

なのです。