「武医同源」

こんにちは、ワタルです。

今日は武術と整体の共通点について書きます。

私が修練している武術は、

「練気武颯拳」

「陳式太極拳」

の二つです。

元々の源流が同じなので、
別々の修練をしているという感覚はありませんが。

これらはいずれも、

「脱力」

をメインテーマとして修練します。

具体的にはある姿勢や動作において、

「負荷をかけられた状態で力を抜く」

という修練を主に行います。

今の自分が使っている力を抜くことで、
身体が本来持っている動きを引き出そうというわけです。

そしてこれは、
少しやり方を変えればそのまま整体になるのです。

なぜなら整体の目的も、

「身体が本来持っている動きを引き出す」

というところにあるから。

武術においては負荷をかけながらやることを、
整体においては補助しながら行う。

要はアプローチの方法が違うだけなのです。

実際武術の指導をするときは、
動きを後ろから補助してあげることも多い。

補助しながら、
身体が本来動きたい方向に動かしてあげるのです。

これってよく考えれば、
整体そのものなのですね。

だから武術の指導ができるということは、
イコール整体も出来るということ。

「肩の力を抜く」

ということ一つを例に取っても、
負荷をかければ武術の修練になるし、
補助してあげれば肩こりの治療になる。

そういう意味において、
武術と整体は表裏一体なのです。

まさに、

「武医同源」

というわけですね。

$~脱力の極意を求めて~-sinkyuuseitai

前十字靭帯断裂1周年!!

そう言えば。

明日、10月17日は、

「アンハッピートライアド受傷」

1stアニバーサリーです。

パチパチパチw

ちなみにアンハッピートライアドとは、

・前十字靭帯断裂

・内側側副靭帯損傷

・内側半月板損傷

を、

「同時併発」

することです。

字面だけ見てもわかると思いますが、

「痛い」

ですよ。

さらにそれが後輩との修練中に起きたとあっては、

「ココロまで痛い」

ですw

今も脱力を理解できたとは言いませんが、
当時は完全に勘違いしていました。

その結果として、
このようなケガをしてしまったのですね。

修練の内容も私自身で決めたものなので、
完全に自業自得としか言いようがないこのケガ。

(※修練に参加してくれている人はわかるのですが、
今はケガをするような修練は行っておりません、念のため)。

このケガのおかげで1年間、
本当にたくさんのことを学べました。

特に日常生活に支障はないのですが、
長距離を走ったり馬歩という空気イスみたいなことをやると、
機嫌が悪くなることがあります。

また、太極拳を低い姿勢で行うと、
調子が良くなかったりもします。

それをケガのせいにするのは簡単なのですが、
修練をしていると少し違った視点を持つことが出来ます。

それは、

「痛みが出る時と出ない時の違いは何か?」

を考える視点です。

日常生活で痛みを感じない以上、
何かの負荷がかかった時に痛むことは間違いありません。

ですが、走ったり太極拳の練習をしたら、
必ず痛くなるわけでもないのです。

同じような運動をしても、
痛い時と痛くない時があるのです。

そこにはどのような差があるのか?

私自身はその差を、

「足首や股関節、腹背の脱力度合」

だと感じています。

この脱力度合が進んでいる時は膝への負担が少なく、
逆に力みがちな時は負担が大きいのです。

理屈は少し考えればわかります。

体重を支えるクッションの役割を、
膝がメインで行うのか、
股関節がメインで行うのか。

それによって膝への負担が変わるのは、
当然のことですよね。

だから、同じ太極拳を行うにしても、

「膝から動く」

動きと、

「股関節から動く」

動きでは、
膝に対する効果は全く逆のものになるのです。

膝から動くことを何度も練習すれば、
膝への負担が増えるばかり。

膝の調子が悪い人に、
太ももの前面を鍛えるように勧めるリハビリもありますが、
これも膝への負担を増やす危険性があります。

そうではなく、
足首や股関節、腹背を緩めて使うことで、
膝への負担そのものを減らす。

この考え方が重要なのです。

そのためには、
身体の使い方を変えていく必要があるのですが、
それは、

「~をすればいい」

というような単純なものではありません。

先ほど書いたように、
同じ太極拳を行うにしても、
膝から動くのと股関節から動くのでは、
全く逆の効果になるからです。

ですからまず、
身体についての基本的な考え方を知らなければなりません。

そしてその知識に基づいて、
習慣を変えるトレーニングを行うのです。

今のあなたの不調は、
今までのあなたが作り出したもの。

身体の不調は、
変化を促すサインなのです。

ですからそのサインを信じて、
勇気を出して変わりましょう。

脱力修練は、
きっとそのお役にたてると思います。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

太極拳において目指す身体の在り方が映像で見られます。
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「ヘルニア」と「カビの生えたパン」

いつも長い文章を読んでくれて、
本当にありがとう。

今日は、

「ヘルニアとカビの共通点」

について書きます。

一週間くらい前でしょうか、
ある人がギックリ腰になったと聞きました。

病院でMRI検査をすると、

「腰椎椎間板ヘルニア」

だと言われたそうです。

その人がヘルニアと聞いてどう思ったかは分かりませんが、
普通は多分、こう思うのではないでしょうか。

「そうか、ヘルニアだから痛いのか」と。

確かに教科書的には、

「椎間板ヘルニアによる神経根圧迫により痛みが生じる」

とかいてあります。

「神経が押さえつけられているから痛い」

イメージ的には確かに分かりやすい気がする。

でも一方で、ウィキペディアの神経根(後根)の説明には、
このような一文があります。

「脊髄神経の後根が障害されると、体の一部分の体性感覚が麻痺する。」

「痛み」と「麻痺」。

「ヘルニア」が原因で起こりうるとしたら、
本来は「痛み」ではなく「麻痺」のはずなのです。

これは似ているように感じるかもしれませんが、

「全然違います」。

なぜかというと、

「痛み」は「神経機能が正常に働いた結果」であり、

「麻痺」は「神経機能が障害された結果」だからです。

少し面倒くさく感じるかもしれませんが、
神経の仕組みについて簡単に説明します。

まずは下の画像を見てください。
(クリックすると拡大されます)

~脱力の極意を求めて~ 練気武颯拳&東洋医学でFreeな心と身体♪-神経構造1

一般的な神経の構造はこのようなものです。

神経には

「遠心性(運動神経)」

「求心性(感覚神経)」

の2種類があって、
それぞれで情報伝達の「方向」が逆になります。

ここでは「痛み」と「(感覚)麻痺」について説明したいので、
「感覚神経」について書いていきます。

神経はたとえるなら電化製品のコードのようなものです。

コンセントからプラグを通して電気が伝わり、
製品が動くというわけです。

感覚神経も基本的には同じ仕組みです。

感覚神経は、図の「神経終末」のところが、
様々な刺激を受け取る「受容器」になっています。

この「受容器」は様々な種類のものがあり、
それぞれその目的に応じた刺激にしか反応しません。

物理的な刺激、熱による刺激、
化学物質による刺激、刺激の早いものや遅いもの。

それぞれに受け止めるための「受容器」があって、
それに応じた刺激が加わると「電位」を発生するのです。

要は「電流を流す」ということ。

そして図の「軸索」を電流が通って細胞体に伝わり、
そこからさらに脊髄を通って脳に「電流」が伝わります。

脳はその「電流」を受け止めて、
(正確には電流を受け取った神経終末が出す伝達物質)
その情報を「痛み」として感じるのです。

~脱力の極意を求めて~ 練気武颯拳&東洋医学でFreeな心と身体♪-神経構造2

そういう意味において、
神経は電化製品のコードと同じ役割なのです。

電化製品のコードは、
先のプラグをコンセントに差すことでしか電流は流れませんよね?

同じように感覚神経も、
先の受容器に特定の刺激が加わらない限り電流は流れないのです。

そして「痛み」を感じるということは、
受容器に刺激が入って脳まで電流が伝わったということ。

つまり、

「神経機能が正常に働いた結果」

なのです。

そこでもう一度ヘルニアの理屈を考えてみてください。

「神経根圧迫により痛みを生じる」

本当にそうでしょうか?

神経というものは、
押さえつけられても痛くはありません。

なぜなら「コード」だから。

電化製品のコードを押さえつけても、
電流は流れませんよね?

同じように、
神経を押さえつけても電流は流れません。

もうメチャクチャな力で押さえつけたら、
もしかしたら電流が「流れない」ということは、
理屈の上では考えられます。

でもその場合、
症状としてあらわれるのは

「麻痺」

です。

「神経機能が障害された結果」

として。

ウィキペディアの一文、

「脊髄神経の後根が障害されると、体の一部分の体性感覚が麻痺する。」

ということになるのです。

もしかするとあなたは医学的知識が豊富で、

「神経根はコードではなくタコ足配線の部分だ」

と言われるかもしれません。

確かに神経根はコードそのものだけではなく、

「神経終末」

の部分を含んでいます。

感覚神経の神経細胞が電流を受け取った結果として、
中枢神経(脊髄)の受容器に対して神経伝達物質を出すところなのです。

しかしその神経伝達物質は、
感覚神経が受け取った電流に応じて出されるもの。

神経根が押さえつけられたから出るものではありません。

百歩譲って、

「神経終末が押しつぶされて伝達物質が押し出された」

と仮定しましょう。

その場合感じるのは、

「痛み」

だけではありません。

「熱い」

「冷たい」

「触られている」

「筋肉の緊張と弛緩」

様々なものがあるはずなのです。

このような場合、
脳はどのように感じるのでしょう。

これは推論でしかありません

姿勢の改善(その2)

前回に引き続いて、
「姿勢」について書いていきます。

健康についてのテレビや雑誌で取り上げられることの多い「姿勢改善」ですが、
そのことによって得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

一般的に言われているのは、

・肩こりや腰痛の軽減
・内臓の負担軽減

という健康面での効果や、

・背が高くスマートに見える

という外見上の効果ですよね。

もちろんそれらもありますし、
とても大切なことだと思います。

ですが、
「姿勢改善」による効果はそれだけではありません。

身体機能面から言えば、

「力の伝達がスムーズになり、より少ない労力でより大きな力を発揮できる」

ということが言えます。

このブログでは何度か書きましたが、
地上での運動における力は「重力」と「抗力」が大部分を占めています。

姿勢が良くなるということは、
自分の筋力で余計に支える必要が無く、
地面からの力を目標に伝えやすくなるということなのです。

また、これはあまり言われることが無いのですが、
心理的な側面も忘れてはいけません。

簡単な実験をしてもらえるとわかるのですが、
真っ直ぐな姿勢と猫背の状態で比較すると、
明らかに猫背の方が「恐怖心」を感じやすい。

姿勢が悪い状態は、
身体だけでなく心までもが動揺しやすい状態なのです。

ですから、「姿勢」を整えるということは、
ただ単に肩こりや腰痛の予防・改善といった効果だけでなく、
もっと積極的に自分自身のパフォーマンスを上げることにつながるのです。

(以下、次回へ右矢印

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姿勢の改善

武颯拳の修練や鍼灸治療だけでなく、
普段日常的に感じることがあります。

それは、

「姿勢が悪い人が多い」

ということ。

そして、
健康関連のメディアで取り上げられる機会が多いにもかかわらず、
姿勢の改善に取り組んでいる人が少ないということ。

これは、
本当に残念なことなのです。

私自身、
以前はとてもひどい猫背でした。

13年前に武颯塾に入門して、
最初に注意を受けたのが姿勢についてだったと記憶しています。

それから1年ほど姿勢に気を付けながら生活することで、
少なくとも外見上の猫背は直りました。

当時はただ、
指導を受けたから矯正しただけでしたが、
今ではより姿勢の重要性を感じています。

極端な話、見る人によっては立っている姿勢を見ただけでも、
その人の身体感覚がどの程度開発されたものであるか、
概ねの検討はつくものなのです。

ですから、
猫背の入門当時よりもなお一層、
現在の方が姿勢に対して注意を向けています。

今よりも良い姿勢が取れるようになったということは、
それだけ武術の修練が進んだということとイコールだと分かるからです。

では、姿勢を改善することによって、
一体何が得られるのでしょうか。

(以下、次回へ右矢印

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姿勢を良くする方法を一つ提案

今日のテーマは「姿勢」です。
とくに「背骨の立て方」について考えます。

整骨院に来られる患者さんだけでなく、
何気なく街を歩いていてもよく見かけます。

肩こりや腰痛の原因になることは皆さんご存じなのですが、
実際に姿勢を良くしようとされる方は少ないです。

「私、姿勢が悪いから肩が凝るの…。」
とおっしゃる方が結構おられます。

「姿勢が悪い」ということが「前提」になってしまって、
そこを「改善しよう」とはならないのですね。

「肩こり」「腰痛」の原因の一つであるとはわかっているのに、
なぜ、改善することが難しいのでしょうか?

確かに、姿勢を改善するためには根気が必要です。
だから、なかなか続かないというのはわかります。

ですが、本当にそれだけでしょうか?
私は、そこにもう一つ大きな理由があると考えます。

それは、

「姿勢を良くする方法を知らない」

ということです。

もちろん、背骨がまっすぐに立っている姿勢が良いということは、
ほぼすべての方が感じておられます。

だから、「姿勢を正す」というと、
ほとんどの方が背筋を伸ばしてまっすぐにしようとします。

ところが、これはかなり「しんどい」ですよね?
だから続かないのです。

ということで、
姿勢を良くする方法を一つ提案します。

1.「両耳」を意識する

2.「両耳を通って左右に伸びる一本の軸」をイメージする

3.その軸を中心に、顔面が地面と垂直になるように頭を前に回転させる

両手を使ったやり方もあります。

1.ほほ骨の外側斜め下の窪みに親指を当てる

2.耳の後ろの出っ張った骨の後ろの窪みに残る4本の指を当てる

3.そのまま両手で頭を前に少しだけ回転させる

こちらの方が感覚を取りやすいかもしれません。
上手くいくと、

「顎が胸やお腹、地面を突き刺す」
「頭が上から引っ張り上げられる」
「首、背中、腰の後ろが伸ばされる」
「肩が下に押し付けられる」

といった感覚が出てきて、
肩や腰の力を抜きやすくなります。

注意点は、
両耳を通った回転軸の位置を変えないということです。

この軸がブレると、
効果はなくなってしまいます。

この方法は、
「横から見たときに頭部が体より前に出ている人」に、
より効果的だとおもわれます。

どうぞ、試してみてください。

復帰!!


先週の月曜日に左ひざを怪我してから一週間、
整骨院での治療業務を休んでおりましたが、

今日、仕事復帰して参りました!!

とはいえ、3か月は装具を付けたままのため、
しゃがむことができません。

私が勤めている整骨院での施術においては、
なかなかに不便ではあります。

ただ、そこは武術修練者として、
なんとか身体を上手く使って仕事をするしかありません。

それは考え方によっては、
修練を進めるチャンスとも言えます。

これを機会に脚の力に頼る今までの習慣から脱却して、
より流体的に、重力を力として使えるようになりたいです。

「ピンチをチャンスに変える」

よく言われることですし、
私も身近な人には言ったことがあります。

してみると今回の件は、

「私が人に言ってきたことを、果たして自分でできるのか?」

という命題を突き付けられているのだという気もします。

自分の言葉に責任と、自信と、説得力とを持つためにも、
これからの毎日を大切に過ごします。

そして、「痛み」「不快感」「不便さ」といったものを、
客観的に見ることのできる「自分」を育てていきたいです。

最後になりましたが、
これを読んでくれた方が健やかな毎日を過ごされますように音譜

膝用装具

今日は、膝用の装具を受け取りに行ってきました。

受け取ってみると、何やらゴツいサポーター。
目的は以下の2つ。

・脛骨が大腿骨から前へとズレないようにする。前十字靭帯の代わり。
・脛骨が膝を支点に外へと反るのを防ぐ。内側側副靭帯の代わり。

内側側副靭帯は2度の損傷ということで、治癒に3か月かかるそうです。
その間は装具を付けて生活するようにと言われました。

付けてみた感想としては、
確かに安定感はあります。

ただ、ある程度膝の運動性を奪ってしまうため、
地面からの抗力を感じにくくなってしまいます。

普通のサポーターと比較して、
一長一短といったところでしょうか。

…価格は10倍以上するのですがガーン

ケガをすると、懐まで痛いということに気づきました(笑)

これを読んでくれた皆様が健やかに過ごされますように音譜

アンハッピートライアド

なんとも不吉なタイトルですよね。

月曜日に負ったケガのMRI検査による、
確定診断結果です。

正式には、

・前十字靭帯完全断裂
・内側半月板損傷
・内側側副靭帯部分断裂

というものでした。
膝のケガとしては、最悪の部類に入りますね。

受傷から6日経って普段の痛みはマシになったのですが、
関節の可動域はかなり制限されています。

屈曲は100°位までですし、
内反および回旋のストレスにはかなりの動揺と痛みを伴います。

ですが、とりあえず水曜日からは、
練気武颯拳の修練を再開しました。

ストレッチなど、できない動作は数多くあるのですが、
「できることをやる」というのが修練の基本です。

「脱力による合理的身体運動」を修練している以上、
「膝が痛いからできません」とは言えないですしね(笑)

現時点の修練目的は、
「股関節やお腹、腰、背中を緩めることで、荷重を分散させる」ことです。

膝関節を怪我した場合、
一般的には膝周りの筋力トレーニングを指導されます。

これは膝周囲の筋肉で膝を支えることと、
大腿四頭筋腱が膝蓋靭帯や内外側膝蓋靭帯へとつながるため、
それらの靭帯の強化につながるからです。

もちろんこれらを否定するつもりは全くありません。
ただ、他の視点でのリハビリもあり得るというだけです。

私が師事している練気武颯拳の茂呂隆師範は、
右脚に私なんかより断然ひどいケガをされています。

・内側側副靭帯断裂
・外側側副靱帯断裂
・前十字靭帯断裂
・大腿四頭筋内側頭損傷
・大腿四頭筋外側頭断裂
・股関節~足首までの痛覚、触圧覚、温度覚の脱失

ですが、
今現在はそれらを全く感じさせない動きをされています。

もちろんご本人に伺うと、
「不便はそれなりにある」とのことですが、

「それでも修練はできるし、もっともっと動きが良くなる」
とのお言葉をいただきました。

私自身はまだまだ未熟なためどこまでできるかわかりませんが、
少なくとも練気武颯拳の修練には、

このケガを乗り越えるだけのも内容が十分にあることが、
茂呂師範を見ていると確信できます。

それに、私自身がこのケガを乗り越えた時には、
今よりも多くの人の役に立てると感じています。

これから先、短期的には様々な不便がありそうですが、
長期的には希望をもって修練(リハビリ)に励みます。

なお最後になりましたが、
同じようにケガに苦しむ方が、
1日でも早く良くなりますように祈っております。