こんにちは、ワタルです。
今日は、
「カラダを緩めれば、ココロも緩む」
というタイトルで書いていきます。
カラダとココロの関係を、
武術と東洋医学の両面から考えてみました。
では早速、本題に入ります。
私が武颯塾で修練を始めた頃からずっと言われ続けていること。
それが、
「心で心を変えることは難しい。
だから、身体を変えることで心を変えましょう。」
ということです。
そしてそのために、力を抜くための修練を続けてきたわけですが、
最近になってようやくこの言葉の意味が分かるような気がします。
今年に入ってからの武颯塾の修練では、
両脇を持ち上げられた状態で体幹を緩めることに取り組んでいます。
この両脇を持ち上げられるという修練自体は、
私が参加するずっと以前からあるものです。
けれども今年の取り組みにおいて、
あらためてこの修練の「効果」を感じているところです。
その、感じられる「効果」こそ、
「カラダを緩めれば、ココロも緩む」
という「実感」です。
そう、今までは言葉としてアタマでは理解したつもりでも、
本当の意味で「実感」してはいなかったのです。
けれども今年の取り組みによってそれを「実感」したことで、
それをこうやって自信をもってお伝えできるようになりました。
この両脇を持ち上げられるという修練においては、
主に脇の下から脇腹へと緩めることになります。
この、脇の下や脇腹といった身体の側面は、
普段の生活や運動において意識されにくい部分です。
さらには一般的な運動においては、
腕を動かす時の「土台」として使われます。
その為ほとんどの人が、
ここを強く固め続けたままになっているのです。
それがなぜいけないのかというと、
「イライラする」「腹が立つ」
といった、
「怒り」
の感情を呼び起こすからです。
「脇腹の硬直」と「怒り」の感情は、
一見何の関係も無いように思えるかもしれません。
けれども少しでも東洋医学を勉強したことがあれば、
そこには密接な関係があることを理解できます。
東洋医学における症状の一つに、
「胸脇苦満(きょうきょうくまん)」
と言うものがあります。
これは読んで字のごとく、
「胸から脇腹にかけての張りを感じて苦しい」
というものです。
経絡で言えば、
「肝経」および「胆経」
の病症ということになります。
ちなみに東洋医学には、
「五行色体表(ごぎょうしきたいひょう)」
というものがあります。
それは人のカラダやココロと自然界の事物についての、
さまざまな関連性についてまとめた一覧表。
そんな「五行色体表」において、
これら二つの経絡がつかさどる感情は、
「怒り」
です。
つまりこの「胸脇苦満」は、
「ストレスによる怒り」
が最大の原因で起こる症状なのです。
そして、治療や修練で多くの人の身体に触って感じることは、
ほとんどの人が「胸脇苦満」と言えるくらい脇腹が固いということ。
それはつまり、意識の有無にかかわらず、
「怒り」を抱えた状態だと言えるのです。
そんな「胸脇苦満」に対する鍼灸の治療方法は、
「気の流れ」を良くするというものです。
これを「疎通経絡」というのですが、
主に「肝経」「胆経」に鍼を打ちます。
そして「肝経」「胆経」はいずれも体幹においては、
脇腹をとおります。
つまり「胸脇苦満」の治療とは、
「脇腹の通りをよくすること」だと言えるのです。
これは観方を変えると、
「怒りによって固くなった脇腹を緩めて、
怒りを鎮めている」
と捉えられます。
ということはつまり、
「脇腹を緩めれば、怒りは鎮まる」
ということ。
実際、両脇を持ち上げられる修練をすると、
何とも言えない気持ちよさを感じます。
カラダが気持ち良いだけではなく、
清々しい気分になるのです。
そして気づくのが、
いかに自分がくだらないことに腹を立てているのかということ。
けれども脇腹を緩める修練を続けることで、
そんな自分を変えていける。
「カラダを緩めれば、ココロも緩む」
今ではそう確信しています。
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