「動かす自分」と「動かされる自分」を分ける

「動かす自分」と「動かされる自分」を分ける

こんにちは、ワタルです。

今日も私が最近修練で意識していることについて書きます。

そのためにまずは、
昨年の「やめる」という修練をしたことに始まる、
私の個人的な修練テーマの変遷を見ていきます。

自分の今行っている行為をやめる

⇒変化に対する抵抗をやめる

⇒地面に対する抵抗をやめる

⇒転がす・転がる

⇒「できる自分」で居ようとすることをやめる

⇒「動かす自分」と「動かされる自分」を分ける

⇒「動かされる自分」が動こうとすることをやめる

前回の記事ではこの中の、

「地面に対する抵抗をやめる」

ということについて書きました。

昨年末には、

「変化に対する抵抗をやめる」

という記事も書いています。

そして今回書きたいのが、

「『動かす自分』と『動かされる自分』を分ける」

ということについてです。

$~脱力の極意を求めて~-あやつり人形

脱力修練において難しい点は何と言っても、

「力を抜いて力を出す」

というところです。

ここが実感として理解も納得もできない。

師範からは、

「何もしなければいいんだよ」

と言われるものの、
何もしない先には、

「何も起こらない」

という現実しか待っていない。

だからどうしても、
今までのやり方で身体を動かしてしまう。

でもこれはある意味仕方が無いことなのです。

それはなぜかというと、
「動かす自分」「動かされる自分」ヒトカタマリになっているから。

この状態においては当然ですが、
何もしなければ何も起こりません。

(本当はそんなことはないのですが、
とりあえずそういうものだと理解してください)

何かをしようとすれば、
「動かされる自分」までそれをしようとする。

何もしないでいようとすれば、
「動かす自分」まで何もしない。

これでは、

「力を抜いて力を出す」

という矛盾した表現が、
文字通り矛盾のままです。

ですがその矛盾を解決する方法があります。

それが、

「『動かす自分』と『動かされる自分』を分ける」

ということなのです。

これを分けて認識することができれば、

「動かす自分」が思い通りに動き、
「動かされる自分」は何もしない、

ということができる。

つまり、

「力を抜いて力を出す」

ことになるのです。

ですがおそらくこれを読んでも、

「動かす自分???」「動かされる自分???」

という感じではないかと思います。

そこの区別がつかない状態で「分ける」と言われても、
どうしようもないことはよく分かります。

そこでこれらを別の言い方にしてみましょう。

「動かす自分」=「運動性意識」

「動かされる自分」=「感覚性意識」

これではどうでしょうか?

実感としてはともかく、
意味はなんとなくわかるのではないでしょうか。

要は、

「運動に対する認識と感覚に対する認識を分けましょう」

ということなのです。

そのために武颯拳の修練においてはまず、

「身体の感覚に意識を向ける」

ということを繰り返し行います。

それによって「感覚性意識」(=「動かされる自分」)をより明確に認識することが、
「運動性意識」(=「動かす自分」)との区別をつけることになるのです。

そして動いている最中においても、
「感覚性意識」が途切れないように意識する。

自分の身体の中で起きていることに注意を向けながら動くのです。

ですから当然ながら、
最初はゆっくりとしか動けません。

早く動けばいとも簡単に「感覚性意識」が途切れてしまいますから。

ゆっくりとした動きの中で、
少しずつ「運動性意識」「感覚性意識」を分けていく。

それが今、私が行っている「脱力修練」だと考えています。

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脱力・練気武颯拳についての参考にコチラもどうぞ

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