こんにちは、ワタルです。
3日ほど前に、
という記事を書いたのですが、
この考え方と脱力修練とのつながりが見えてきたので、
今日はそのことについて書きますね。
何度も繰り返し書いていますが、
武颯拳の修練は、
「脱力」
を学びます。
力を抜いて力を出すためにはどうすればいいか、
どう在ればいいかを徹底的に修練するのです。
その修練中に指摘されることの一つに、
「腕が落ちていない」
というものがあります。
腕の力を完全に抜くと、
腕が落ちる。
この落ちる腕で技をかけるのが、
武颯拳の技術の基本になります。
ですが状況によっては当然、
腕を挙げるというシチュエーションもありますよね。
このときに要求されることは、
「落ちる腕を挙げる」
ということです。
文章にすると矛盾もはなはだしいのですが、
これを矛盾無く行うところが武術の「術」たる所以。
そこにはちゃんとやり方があるのです。
これを理解するために私がよくやる修練として、
「相手に腕を持ち上げてもらう」
というものがあります。
まずは完全に脱力して落ちた腕を、
相手に上まで持ち上げてもらう。
次に相手に腕を押さえてもらいながら、
先ほど相手に持ち上げてもらったように腕を挙げる。
言葉で説明するとたったこれだけなのですが、
やってみると本当に奥深い。
ここで細かく書いても仕方が無いので簡単に説明すると、
「相手に腕を持ち上げられているときの、
自分の身体の変化をしっかりと感じて、
それを抵抗のある中で再現する」
ということが修練のポイントです。
この修練を繰り返すことで、
「腕の力で腕を挙げるのではない」
ということが正味理解できます。
腕が上がるときに身体の内部で起きている、
「ある変化」
が腕を挙げているのです。
私自身の実感としては、
何かアメーバのようなものが動いた結果として、
腕が動くように感じます。
感覚自体は人それぞれだと思いますが、
大切なのはこの、
「変化を認識する」
ということなのです。
これによって、
「落ちる腕を挙げる」
などという矛盾に満ちた言葉が、
実はそうではなかったと気づきます。
今までの感覚では
「関係が無い」
と思っていた場所が動くと、
「腕が動く」
ということを実感できるので、
「力を抜いたままの腕を挙げる」
ことが可能だとわかるのです。
繰り返しになりますが、
この修練のポイントは、
「自分の身体の変化を感じ取る」
ところにあります。
そしてこれは、
なにも腕の上げ下げに限ったことではありません。
日常生活のさまざまな場面における、
感情の変化。
さらに感情が変わることで、
身体の内部はどのように変わるのか。
それをより深く感じ取れれば、
感情のコントロールも可能になるでしょう。
私は以前このブログで、
と書きました。
たしかに感情そのものはコントロールするものではありません。
でも、そのときの、
「身体の状態」
は選ぶことができるのです。
少しでも良い状態を選ぶことで、
自分の感情が状況をさらに悪化させることを防げます。
私自身、
「感情に振り回されることはありません!!」
なんてとても言えませんが、
そこに近づくための修練がやっと出来るようになったと思います。
良いも悪いも含めて、
様々な感情の変化を意識して感じ取ることで、
「ニュートラルな自分」
を見つけていく。
これも、
「脱力修練」
の一つの姿なのです。
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