昨日は武颯塾大阪支部の修練日。
東京から来ていただいた茂呂師範から、
直接指導を受けることができました。
今月の修練テーマは、
「寝技」
です。
といっても武颯塾の寝技修練は、
様々な関節技を覚えるようなものではありません。
昨日であれば横四方固めなど、
色々な固め技を題材として使うことはありますが、
その抜け出し方をハウツーとして学びはしないのです。
昨日の修練であれば、
「お腹周りを緩ませる」
ことを徹底して行いました。
身体の中心であるお腹がゆるゆるに緩んで動くことで、
身体の動きが相手に伝わります。
この伝わった動きが相手を動かすのであって、
決して「筋力」で相手を持ち上げるわけではないのです。
そしてこの「筋力ではない力」を感じ取りやすいのが、
「寝技」を修練する大きなメリット。
修練中に師範からも説明があったのですが、
「寝技」の特長は、立っている時に比べて、
「拘束が少ない」
ことにあります。
立っているとどうしても必要になる最小限の筋収縮も、
寝技では必要なくなるのです。
だから、
「思い切って力を抜くことが出来る」
のです。
整骨院院長のIが言っていたのですが、
「立ち技ならかからなくて諦めるところを、
寝技なら様々な抜き方を試すことが出来る」
というところが、
寝技を修練する利点であり面白さなのです。
昨日は彼の整骨院スタッフ2名も参加していたのですが、
普段の修練よりも「脱力」を感じやすいのか、
より楽しそうに見えました。
こうやって少しずつでも、
新しい人に「脱力」の面白さを感じてもらえると嬉しく思います。
これを読んでくれているあなたとも、
一緒に修練できることを楽しみにしております。
P.S.
帰りの電車の中で師範に、
「季節の変わり目になると、
身体が勝手に力んで調子が悪いことがあります。
これって、風邪の前駆症状だと思い至ったのですが、
どう思いますか?」
と話したところ、
「私だったらすぐに風邪薬を飲む」
と言われました。
「『風邪薬を飲まない』というのもこだわりの一つなんだよ」
とも。
なるほどと思って寝る前に飲んでみると、
確かに身体がスッキリしています。
鍼灸師だからといって、
西洋医学を遠ざける必要もないのだと、
あらためて感じました。
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