毎月第4日曜日は、
武颯塾大阪支部集中修練の日。
東京から茂呂師範にお越し頂いて、
朝10時から夕方5時まで指導してもらいます。
今回の集中修練で印象に残ったのは、
古伝陳式太極拳の修練。
普段はこの4月から始めた方に合わせて、
套路の形を覚える修練がメインでやっています。
ただ今回は都合が悪く参加できない方が多かったため、
比較的経験の長いメンバーがほとんどでした。
それもあってか、
「呼吸」
といういつもの修練とは少し違った角度から指導いただきました。
もちろん普段の修練においても、
準備功などで呼吸に意識を向けるようには言われます。
ただ今回は、
呼吸そのものに焦点をあてた内容。
「呼吸が浅くなっている」
とは健康関係の書籍などでもよく言われていますが、
「深い呼吸がどういったものか」
についてちゃんと説明されていることはほとんどありません。
「緊張すると呼吸は浅くなり、
リラックスすると深くなる」
とわかってはいても、
そもそも本当の「リラックス」を認識できているのかどうかは、
はなはだ疑問です。
そこで自分たちの現状において、
リラックスしたときの呼吸がどのようなものかを知る修練を行ったのです。
(師範から言われたわけではありません。
私の解釈です。念のため)
まずはメンバーそれぞれの、
1分間での呼吸の回数を数えます。
「吸って吐いて」で1回として数えると、
とくに何も意識しない状態では、
少ない人で8回、
多い人で17回でした。
次に片鼻での呼吸法を1分間続け、
もう一度回数を数える。
今度は身体に注意を向けて、
「身体が本当にやりたがっているように呼吸してみる」
という条件付きです。
すると、10回を超える人はいなくなりました。
少ない人で3回、
多い人で9回となりました。
さらにもう一つ呼吸法を行った後、
3回目の計測です。
結果は少ない人で1.5回、
多い人でも7回。
リラックスすればするほど、
呼吸の回数は減っていきます。
師範がおっしゃるには、
「本当にリラックスすれば、
0.5回/分くらいにはなる」
とのことでした。
そこまではいきませんでしたが、
私自身の感覚で言えば、
今まで「深呼吸」だと思っていたものは、
じつは「浅呼吸」でしかないという感じ。
リラックスする程に、
呼吸をする部位が下がっていくのを感じるのです。
最後の計測においては、
臍の下の方で呼吸をしていました。
胸や腹の上部は全く使う必要がなかったのです。
変な言い方になりますが、
「呼吸をしている感じがしない」
というぐらいの感覚です。
ともすれば息が止まっているかと思ってしまうくらい、
何もしない。
でもよくよく注意をむけてみると、
細い呼吸が確かに身体を通っている。
この感じは「勁力」が身体を通る感じと、
非常に似ています。
呼吸の方がより細く感じますが、
質としてはとても近しい。
だからでしょうか、
この「呼吸」を感じられる状態でいると、
「勁力」も普段より感じやすいのです。
その感覚を維持したまま套路を行うのが、
今回の修練のまとめ。
「動きに呼吸を合わせる」
のではなく、
「呼吸に動きを合わせる」
このように修練することで初めて、
「健康面」においても太極拳本来の価値が発揮されるのです。
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「脱力」について興味のある方はこちらをご覧ください
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