肩のインナーマッスルを緩める

脱力卓球チャレンジ16日目。

卓球を始めてみて感じたことは、

「肩周りが固くなりやすいスポーツ」

だということ。

もちろん上手な人を見ると、
肩の力を抜いてラケットを振っています。

でも、私が見る限り、
そうでない人の方が圧倒的に多い。

やはりあのボールの「軽さ」があるため、
コートに入れるためには微妙な力加減のコントロールが必要です。

さらに様々な回転がかかっているボールを返すには、
ラケットの角度を合わせることも重要。

そういった微妙なコントロールで疲れやすいところが、

「ローテータ・カフ」

と呼ばれるところです。

日本語では

「回旋筋腱板」

というこのインナーマッスル群は、

以下の4つの筋から成り立っています。

1.棘上筋

2.棘下筋

3.小円筋

4.肩甲下筋

これらは肩関節の内外旋及び外転に使われます。

他に同様の働きをする大きな筋肉もありますが、
それらは大きな動きを生み出すのに対して、

「固定する」

という場合にはこのローテータ・カフが主に使われるのです。

つまり卓球の動きのような微細なコントロールには、
ローテータ・カフの働きが不可欠なのです。

だから私のような初心者は特に、

「肩が固まりやすいスポーツ」

だと感じてしまいます。

そしてそれは初心者に限りません。

整骨院で働いていた時に来られていた患者さんにも、
卓球をされていて肩周りを痛めた方が何人かいました。

それだけローテータ・カフへの負担が大きいのでしょう。

そしてここは、
一度痛めてしまうと治るのに時間がかかります。

阪神タイガースの金本選手が手術をしたことでも有名ですが、
血の巡りが良い場所ではないのです。

したがって、ローテータ・カフのケアをすることが、
卓球におけるコンディショニングとして重要になります。

痛みや動きにくさがある場合は専門家の門をたたいてほしいのですが、
そうでない場合には自分で出来る緩め方があると便利ですよね。

ストレッチは腕を捻じりながら引っ張るのが有効なのですが、
自分でやると力加減を間違って逆に痛める可能性もあります。

そこで、東洋医学的にツボを使ったケアのやり方を紹介します。

ツボを使った治療のことを

「経絡治療」

といいます。

この治療の便利なところは、

「遠隔治療」

が出来るということ。

それは、どこか調子が悪い場所があるにもかかわらず、
何らかの理由で直接治療できない場合に、
調子が悪い場所と同じ経絡上の他のツボを使うやり方。

例えば肩が凝った時に、
肘のツボを使って治療したりするのです。

ローテータ・カフのある場所を通る主な経絡は、

「小腸経」

という経絡です。

もちろん直接そこに鍼を打つのが一番効きます。

が、もちろん自分で打つことは出来ないですよね。

というわけで、

「遠隔治療」

に近いことをしてみましょう。

小腸経は手の小指の外側から腕の外側へと通っています。

ですから、

「小指の外側~手刀部~手首の小指側~前腕の小指側」

を場所を変えながら軽く押してみてください。

ツボかどうかなんて細かいことを考える必要はありません。

そのなかで気持ちいい場所が見つかれば、
それがあなたのツボです。

決してギュウギュウ押さずに、
優しく押してあげてください。

すぐに効果がでるようなものではありませんが、
習慣にすることで肩の後ろが楽になりますよ♪

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どうやってラケットを返すのか?

脱力卓球チャレンジ15日目。

今日は残念ながらサークルに参加できなかったので、
修練前のボールリフティングだけでした。

ただ昨日のIさんの指導で、

「フォアとバックの切り替え」

の難しさを理解したので、

「表裏交互リフティング」

にチャレンジしました。

結果はヒドイもので、
四方八方にボールが飛んでいきますw

フォアとバックの切り替えをすると、
ラケット面が安定しないのですね。

それに、返す動きの難しさもあります。

とっさに手首で返してしまうと、

「脱力卓球チャレンジ」

ではなくなってしまいます。

やはり、

「肩・胸の脱力」

でラケットを返したい。

「ラケットを使った脱力修練」

について、
考える必要がありますね。

「脱力卓球チャレンジ15日目 成果」
・ボールリフティング2000回
・表裏交互リフティングを試した

「脱力卓球チャレンジ16日目への課題」
・より確実にフォア・バック両面で、
そして左右の手でキャッチできるように練習する
・ボールリフティング計2000回
・動画を観ながらの素振り練習(フォアもバックも)

「ヘルニア」と「カビの生えたパン」

いつも長い文章を読んでくれて、
本当にありがとう。

今日は、

「ヘルニアとカビの共通点」

について書きます。

一週間くらい前でしょうか、
ある人がギックリ腰になったと聞きました。

病院でMRI検査をすると、

「腰椎椎間板ヘルニア」

だと言われたそうです。

その人がヘルニアと聞いてどう思ったかは分かりませんが、
普通は多分、こう思うのではないでしょうか。

「そうか、ヘルニアだから痛いのか」と。

確かに教科書的には、

「椎間板ヘルニアによる神経根圧迫により痛みが生じる」

とかいてあります。

「神経が押さえつけられているから痛い」

イメージ的には確かに分かりやすい気がする。

でも一方で、ウィキペディアの神経根(後根)の説明には、
このような一文があります。

「脊髄神経の後根が障害されると、体の一部分の体性感覚が麻痺する。」

「痛み」と「麻痺」。

「ヘルニア」が原因で起こりうるとしたら、
本来は「痛み」ではなく「麻痺」のはずなのです。

これは似ているように感じるかもしれませんが、

「全然違います」。

なぜかというと、

「痛み」は「神経機能が正常に働いた結果」であり、

「麻痺」は「神経機能が障害された結果」だからです。

少し面倒くさく感じるかもしれませんが、
神経の仕組みについて簡単に説明します。

まずは下の画像を見てください。
(クリックすると拡大されます)

~脱力の極意を求めて~ 練気武颯拳&東洋医学でFreeな心と身体♪-神経構造1

一般的な神経の構造はこのようなものです。

神経には

「遠心性(運動神経)」

「求心性(感覚神経)」

の2種類があって、
それぞれで情報伝達の「方向」が逆になります。

ここでは「痛み」と「(感覚)麻痺」について説明したいので、
「感覚神経」について書いていきます。

神経はたとえるなら電化製品のコードのようなものです。

コンセントからプラグを通して電気が伝わり、
製品が動くというわけです。

感覚神経も基本的には同じ仕組みです。

感覚神経は、図の「神経終末」のところが、
様々な刺激を受け取る「受容器」になっています。

この「受容器」は様々な種類のものがあり、
それぞれその目的に応じた刺激にしか反応しません。

物理的な刺激、熱による刺激、
化学物質による刺激、刺激の早いものや遅いもの。

それぞれに受け止めるための「受容器」があって、
それに応じた刺激が加わると「電位」を発生するのです。

要は「電流を流す」ということ。

そして図の「軸索」を電流が通って細胞体に伝わり、
そこからさらに脊髄を通って脳に「電流」が伝わります。

脳はその「電流」を受け止めて、
(正確には電流を受け取った神経終末が出す伝達物質)
その情報を「痛み」として感じるのです。

~脱力の極意を求めて~ 練気武颯拳&東洋医学でFreeな心と身体♪-神経構造2

そういう意味において、
神経は電化製品のコードと同じ役割なのです。

電化製品のコードは、
先のプラグをコンセントに差すことでしか電流は流れませんよね?

同じように感覚神経も、
先の受容器に特定の刺激が加わらない限り電流は流れないのです。

そして「痛み」を感じるということは、
受容器に刺激が入って脳まで電流が伝わったということ。

つまり、

「神経機能が正常に働いた結果」

なのです。

そこでもう一度ヘルニアの理屈を考えてみてください。

「神経根圧迫により痛みを生じる」

本当にそうでしょうか?

神経というものは、
押さえつけられても痛くはありません。

なぜなら「コード」だから。

電化製品のコードを押さえつけても、
電流は流れませんよね?

同じように、
神経を押さえつけても電流は流れません。

もうメチャクチャな力で押さえつけたら、
もしかしたら電流が「流れない」ということは、
理屈の上では考えられます。

でもその場合、
症状としてあらわれるのは

「麻痺」

です。

「神経機能が障害された結果」

として。

ウィキペディアの一文、

「脊髄神経の後根が障害されると、体の一部分の体性感覚が麻痺する。」

ということになるのです。

もしかするとあなたは医学的知識が豊富で、

「神経根はコードではなくタコ足配線の部分だ」

と言われるかもしれません。

確かに神経根はコードそのものだけではなく、

「神経終末」

の部分を含んでいます。

感覚神経の神経細胞が電流を受け取った結果として、
中枢神経(脊髄)の受容器に対して神経伝達物質を出すところなのです。

しかしその神経伝達物質は、
感覚神経が受け取った電流に応じて出されるもの。

神経根が押さえつけられたから出るものではありません。

百歩譲って、

「神経終末が押しつぶされて伝達物質が押し出された」

と仮定しましょう。

その場合感じるのは、

「痛み」

だけではありません。

「熱い」

「冷たい」

「触られている」

「筋肉の緊張と弛緩」

様々なものがあるはずなのです。

このような場合、
脳はどのように感じるのでしょう。

これは推論でしかありません

浅い呼吸、深い呼吸

毎月第4日曜日は、
武颯塾大阪支部集中修練の日。

東京から茂呂師範にお越し頂いて、
朝10時から夕方5時まで指導してもらいます。

今回の集中修練で印象に残ったのは、
古伝陳式太極拳の修練。

普段はこの4月から始めた方に合わせて、
套路の形を覚える修練がメインでやっています。

ただ今回は都合が悪く参加できない方が多かったため、
比較的経験の長いメンバーがほとんどでした。

それもあってか、

「呼吸」

といういつもの修練とは少し違った角度から指導いただきました。

もちろん普段の修練においても、
準備功などで呼吸に意識を向けるようには言われます。

ただ今回は、
呼吸そのものに焦点をあてた内容。

「呼吸が浅くなっている」

とは健康関係の書籍などでもよく言われていますが、

「深い呼吸がどういったものか」

についてちゃんと説明されていることはほとんどありません。

「緊張すると呼吸は浅くなり、
リラックスすると深くなる」

とわかってはいても、
そもそも本当の「リラックス」を認識できているのかどうかは、
はなはだ疑問です。

そこで自分たちの現状において、
リラックスしたときの呼吸がどのようなものかを知る修練を行ったのです。

(師範から言われたわけではありません。
私の解釈です。念のため)

まずはメンバーそれぞれの、
1分間での呼吸の回数を数えます。

「吸って吐いて」で1回として数えると、
とくに何も意識しない状態では、

少ない人で8回、
多い人で17回でした。

次に片鼻での呼吸法を1分間続け、
もう一度回数を数える。

今度は身体に注意を向けて、

「身体が本当にやりたがっているように呼吸してみる」

という条件付きです。

すると、10回を超える人はいなくなりました。

少ない人で3回、
多い人で9回となりました。

さらにもう一つ呼吸法を行った後、
3回目の計測です。

結果は少ない人で1.5回、
多い人でも7回。

リラックスすればするほど、
呼吸の回数は減っていきます。

師範がおっしゃるには、

「本当にリラックスすれば、
0.5回/分くらいにはなる」

とのことでした。

そこまではいきませんでしたが、
私自身の感覚で言えば、

今まで「深呼吸」だと思っていたものは、
じつは「浅呼吸」でしかないという感じ。

リラックスする程に、
呼吸をする部位が下がっていくのを感じるのです。

最後の計測においては、
臍の下の方で呼吸をしていました。

胸や腹の上部は全く使う必要がなかったのです。

変な言い方になりますが、

「呼吸をしている感じがしない」

というぐらいの感覚です。

ともすれば息が止まっているかと思ってしまうくらい、
何もしない。

でもよくよく注意をむけてみると、
細い呼吸が確かに身体を通っている。

この感じは「勁力」が身体を通る感じと、
非常に似ています。

呼吸の方がより細く感じますが、
質としてはとても近しい。

だからでしょうか、
この「呼吸」を感じられる状態でいると、
「勁力」も普段より感じやすいのです。

その感覚を維持したまま套路を行うのが、
今回の修練のまとめ。

「動きに呼吸を合わせる」

のではなく、

「呼吸に動きを合わせる」

このように修練することで初めて、
「健康面」においても太極拳本来の価値が発揮されるのです。

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現在のパターンから抜け出す

先日参加してきた武颯塾本部道場での合宿修練。

そこでは普段大阪で組むことが出来ない、
師範代クラスの方と修練することが出来ました。

おかげでいくつもの学びがあったのですが、
その中でも大きなものとして、

「普段の修練が雑になっていた」

という気付きが挙げられます。

これがどういうことかを書く前に、
武颯拳の修練について簡単に説明します。

武颯拳の修練はまず師範に見本を見せて頂き、
それを見取って修練生同士で掛け合うというものです。

その時に最も重要になるのが、

「脱力」

であることは何度も書いてきました。

そして脱力して重力に逆らわない状態のことを、

「養体」

と呼んでいます。

つまり武颯拳における技の修練とは、

「いかにして養体のまま動けるか」

という修練だということが出来ます。

で、ここからが本題なのですが、
この「養体」の完成度によって技の出来不出来が変わります。

つまり、技を掛ける相手と比較して「養体」が出来ていれば、
多少師範の見せてくれた動きと違っていても技が掛かってしまうのです。

特に普段から修練している人が相手だと、

「どうやったら掛かりやすいか」

ということを感覚的に憶えてしまっている。

すると無意識のうちに、

「現在の延長線上の動き」

で技を掛けてしまうのです。

しかしこれでは、
師範の動きを見取ったことにはならない。

「現在の延長線上にない動き」

の修練にはなっていないのです。

そのことは頭では理解しているつもりでしたが、
今回の合宿で上手の人と組み、

「技が掛からない」

という状況になって改めて思い知らされたのです。

「現在の延長線上にない動き」

を修練しているはずなのにいつの間にか、

「パターン化された動き」

をしてしまっているのです。

これではいくら修練に参加しても、
上達はおぼつかない。

なぜなら本来的な意味での修練になっていないから。

「現在のパターンから抜け出す」

という目的から外れたことをしてしまっているから。

中途半端に体裁が整ってしまうことで、
逆に本質を見失ってしまいがちなのです。

これは仕事や勉強でも心当たりがあるのではないでしょうか。

ある程度出来ている、形になっていることほど、
それを改善しようという意欲は湧きにくい。

誰も平地に波瀾を起こしたくはないのです。

だからこそ今回の合宿のような、

「出来ない」

という経験が大切になってくる。

普通に考えればマイナスのイメージしかありませんが、

「現在のパターンから抜け出す」

という修練にとってはむしろ、
目的に近づくための必要条件でさえあるのです。

ミスや失敗、思い通りにいかないことは、
誰にでもあると思います。

でもそれは、
新しい世界への第一歩なのではないでしょうか。

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緊張の中のリラックス

こんな夢を見ました。

>>>

かなり大きなホールの観客席。

幾分かの緊張感を感じながら座っている私。

目の前には高さ10mはあろうかという巨大な舞台。

そのヘリに10人程が横一列に並んでいる。

彼らは手に持ったトランペットの演奏を始めた。

場面が突然切り替わる。

私は舞台の上で出番を待っている。

数m先では10人程が演奏をしている。

10mはある舞台の端に立って。

背筋を伸ばして堂々と。

私は怖くて仕方がない。

演奏することではなくあの場所に立つことが。

そしていよいよ私の出番。

舞台の端に向かって歩いていく。

そこには高さ50cmほどの台が置いてある。

台はわずかに後ろに傾斜している。

その上に立つ私。

足がすくむ。

膝が震えそうだ。

なぜ他の人たちは堂々と演奏できていたのだろう。

<<<

というところで目が覚めました。

もちろん夢の話なので、
何の脈絡もありません。

トランペットも吹けませんw

ただ、目が覚めてふと気が付いたのです。

身体感覚的見地から見た、
高い所が怖い理由に。

それは、

「足裏の支点化」

が出来ていないこと。

足裏を支点として、
地面を感じられていないこと。

自分の身体と地面とを、
切り離して認識しているということ。

だから、
自分の体重を足の力で支えることが必要になってしまう。

少しでも前に倒れそうになったら、
つま先の力だけで踏ん張らないといけない。

そういう認識でいるから、

「怖い」

と感じるわけです。

目が覚めた私はすぐに、
同じ状況をイメージしてみました。

ただのイメージなのですが、
リアルに想像すればするほどお尻がムズムズしてきます。

そして、

「足裏の支点化」

のスイッチ(意識的なものです)を、
ON,OFFと繰り返してみました。

すると不思議なくらい、
感覚が変わるのです。

スイッチOFFにすると、
目がくらんで吸い込まれそうな感じがします。

それに対してスイッチをONにすると、
足裏から長い棒が地面に突き刺ささるように感じるのです。

そうやって地面としっかりつながっている感覚があると、
高所イメージの中での安心感を得られます。

なるほどと思った私は、
高所以外の緊張しがちな場面をそれぞれ思い描いて試してみました。

するとどんなイメージに対しても、
浮き上がりそうな自分をフッと楽にする一定の効果があるように思えます。

緊張するときというのはどうしても、
意識が上に集まって、

「下虚上実」

という状態になりやすいです。

そこで足裏が地面とつながっていることを意識して、

「上虚下実」

に戻してあげる。

結果として肩や胸、お腹の力が抜けて、

「緊張の中のリラックス」

を得ることが出来るのです。

今回私がやったことはいわゆるイメージトレーニングの一種ですが、
身体感覚の変化を追いながら行うことで、
より大きな効果を上げられます。

緊張しがちだと思う人は、
試しに一週間ほど続けてみてください。

1.緊張する場面をリアルにイメージする

2.足裏を意識する

3.足裏から地面、地下へと意識を伸ばす

4.緊張する場面のまま、地面への意識のON/OFFを繰り返す

心と身体の変化に気づけると思いますよ♪

P.S.

この夢を見たことで、

久しぶりにバリ島での45mバンジージャンプを思い出しましたw

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ラケットが落ちる感覚に身体を任せる

脱力卓球チャレンジ9日目。

東京合宿があったので、
3日の間ラケットとボールに触れられませんでした。

ボールリフティングをしても、
バックハンドが安定しない。

やはり武術の修練と同じで、
毎日続けることの重要性を感じます。

「継続は力」とはよく聞く言葉ですが、
一週間のうち1日だけ5時間練習するよりも、
毎日30分を続けた方が身に付くものなのです。

もちろん武術と同じだけの時間を取ることは出来ませんが、
それでも毎日練習を続けたいと思います。

そんな9日目の今日は、
卓球歴20年以上のIさんが修練に来られました。

前回の修練において、

「ラケットが落ちる感覚に身体を任せる」

ということを感じてもらったところ、
その後のスイングが良くなったと感じてもらえた模様。

そこで今回はご本人の希望もあり、
さらに腕の力を抜いてラケットが触れるような修練を行ったのです。

具体的には、

・肩や腕の力を抜いて腕を落とす

・姿勢を戻すことで腕を挙げる

といったような脱力して腕を扱う修練を行ったわけですが、

私自身が卓球の練習を始めたことで、
修練内容を考えたり説明したりすることがやりやすくなったと感じます。

さらにそれをIさんというフィルターを通すことで、
脱力修練を具体的に活かすイメージが湧いてくる。

手前味噌ですが、
ポジティブなフィードバックが出来つつあると思うのです。

「脱力卓球」、意外と早く形になるかも!?

「脱力卓球チャレンジ9日目 成果」
・ボールリフティング2000回
・Iさんとラケットを使った脱力修練

「脱力卓球チャレンジ10日目への課題」
・より確実にフォア・バック両面で、
そして左右の手でキャッチできるように練習する
・ボールリフティング計2000回
・吊るしボール打ち練習

最後になりましたが、
Iさん、
ありがとうございました。

現在の延長線上に無いもの

先週の土曜日から3日間、
武颯塾東京本部道場での合宿に参加してきました。

今回の修練におけるメインテーマは、

「身体の復元力を感じる」

というものでした。

例えば腕を押されたり捻じられたりしたときに、
身体はどう動きたいと言っているのか。

そんな「身体の声」に耳を傾ける。

もちろんずっと指導されていることなのですが、
あらためて集中的に修練したわけです。

そうやってよくよく身体の声を聴いてみると、
押されたり捻じられたりしたくはないはず。

それなのに自分の勝手な思い込みで、
動きをつくってしまう。

この、

「自分が勝手につくっているもの」

を認識して取り去ることこそ、
武颯塾における脱力修練の本質なのです。

そしてその結果としてあらわれる身体運動は、

「現在の延長線上に無いもの」

だということ。

このことを今回の合宿では、
師範から繰り返し指導していただきました。

・今やっている動作が上手くなれば…
・この感覚が研ぎ澄まされれば…

これらは何かに取り組んでいると必ず感じることだと思います。

もちろんそれが努力を続けるモチベーションになるので、
特に最初は絶対に必要なものではあります。

しかし脱力に取り組む場合、
ある時点からは逆に上達を妨げる働きをしてしまう。

ここが脱力修練の難しいところだと感じるのです。

「今の自分」が「こうなりたい」と思って努力をするにもかかわらず、
「今の自分」が身体に対して出している命令そのものが、
身体本来の動きを妨げているわけですから。

けれども「今の自分」が「ああしろ、こうしろ」と言っている限り、
身体本来の働きを引き出すことは出来ない。

どれだけ上手く命令を出し続けたとしても、
それは身体が本当にやりたいことにはならないのです。

だから、「今の自分」が命令を出すことを、
止める必要がある。

そうやって自分勝手な思い込みから、
身体を解放する必要があるのです。

そしてそのためには、

「師の教え」

が絶対に必要です。

なぜなら脱力修練は、

「現在の延長線上にないもの」

だから。

信頼できる師の教えに従って、
「今の自分」を一旦やめること。

これが今回の合宿で得た、
最大の学びだと感じています。

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卓球とボクシングの共通点

脱力卓球チャレンジ8日目。

課題は、

・より確実にフォア・バック両面で、
そして左右の手でキャッチできるように練習する
・ボールリフティング計2000回
・吊るしボール打ち練習

でしたが、
実際に行ったのはボールリフティングだけ。

ただ、修練場所に卓球台があるので、
それを使って壁打ちの練習が出来ました。

壁打ちは人と打つよりもテンポが速いため、
どうしても手打ちになってしまいがちです。

それをどうやって身体とのリンクを切らずに動くか。

そして狙ったところにボールを打ち返すか。

感覚としては、
打撃のスパーリングをしている感じが近いです。

そういえばボクシングの長谷川穂積選手も、
中学時代は卓球部だったといいます。

リズムとフットワークが重要だという点において、
卓球とボクシングは共通しています。

もしかすると長谷川選手のスピードも、
卓球の練習で培われたのかもしれませんね。


「脱力卓球チャレンジ8日目 成果」
・ボールリフティング2000回
・壁打ち30分

「脱力卓球チャレンジ9日目への課題」
・より確実にフォア・バック両面で、
そして左右の手でキャッチできるように練習する
・ボールリフティング計2000回
・吊るしボール打ち練習