脱力した腕をどうやって動かすのか?(その2)

脱力した腕をどうやって動かすのか?(その2)

引き続き、

「脱力した腕をどうやって動かすのか?」

について考えていきます。

前回記事の最後で、

「腕はなぜ落ちるのか?」

という質問をしました。

答えは簡単ですね、

「重力が働いているから」

です。

立っている状態で挙げた腕は、
力を抜くと重力に引っ張られて下に落ちる。

ですが、落ち続けるというわけではありません。

腕が伸びきったところで止まります。

これも当たり前ですね。

腕は肩についているのですから、
肩が落ちてこない限りはそれ以上落ちません。

言い方を変えると、
肩が腕を支えているから伸びきった腕はそれ以上落ちない、
ということになります。

だとすると、
腕を支えている肩に上向きの力が掛かれば、
腕が動きそうですよね。

ただここでその言葉のまま肩を挙げてしまうと、

「肩の力を抜きなさい」

って言われてしまいます(笑)

ではどうすればいいのか。

肩を挙げずに、
肩に上向きの力を加える方法。

そんなものが本当にあるのでしょうか?

もちろんあるのです。

その方法の一つが、

「胸を落とす」

というものです。

先ほど、
腕を支えているのは肩であると言いました。

では、腕を支える肩はどのように支えられているのか、
というと胸が支えています。

それなら、胸はどこが?

このように考えていくと結局は、

「立っている身体は、足裏を通して地面が支えている」

ということがわかります。

挙げた腕も。
落ちた腕も。
力んだ腕も。
脱力した腕も。

みんな地面からの抗力で支えられているのです。

作用反作用の法則により、
立っている状態では抗力と重力は等しくなります。

重心の位置を変えずにどこかが落ちると、
その分どこかに上向きの力が働くのです。

この原理を腕に当てはめると、

「肩を動かさずに胸を落とすことで腕が挙がる」

ということになるわけです。

もちろんこれは、
修練の解釈の一つです。

「ジェットコースターで落ちるとき」

とか、

「足を固定された状態で思い切りジャンプしたとき」

に腕が挙がるという側面からも解釈が成り立つと思います。

こうやっていろいろと考えてみるのも、
武颯拳の修練の面白さだと感じています。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

「脱力」について興味のある方はこちらをご覧ください

武颯塾東京本部

武颯塾大阪支部

武颯塾神戸修練会

脱力・練気武颯拳についての参考にコチラもどうぞ

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


P.S.

RESETSTYLEでは、
脱力を基本とする武術的身体トレーニングを行っています。

一般的な武道においてイメージされるような、
先輩後輩の上下関係は一切ありません。

ただただ合気や発勁を使えるようになるための、
身体コントロール技術を楽しく学ぶための場所です。

当然、直接殴ったり蹴ったりすることもなければ、
怖いと感じた動きを強制もしません。

ご自分の出来る範囲で、
無理なくトレーニングに参加することが出来ます。

RESETSTYLEへはコチラから

このブログを読んで興味をお持ちでしたら、
ぜひ、ご連絡ください。

dreamasabutterfly@gmail.com

ご連絡、お待ちしております!!

参考書籍はコチラ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です