引き続き、
「脱力した腕をどうやって動かすのか?」
について考えていきます。
前回記事の最後で、
「腕はなぜ落ちるのか?」
という質問をしました。
答えは簡単ですね、
「重力が働いているから」
です。
立っている状態で挙げた腕は、
力を抜くと重力に引っ張られて下に落ちる。
ですが、落ち続けるというわけではありません。
腕が伸びきったところで止まります。
これも当たり前ですね。
腕は肩についているのですから、
肩が落ちてこない限りはそれ以上落ちません。
言い方を変えると、
肩が腕を支えているから伸びきった腕はそれ以上落ちない、
ということになります。
だとすると、
腕を支えている肩に上向きの力が掛かれば、
腕が動きそうですよね。
ただここでその言葉のまま肩を挙げてしまうと、
「肩の力を抜きなさい」
って言われてしまいます(笑)
ではどうすればいいのか。
肩を挙げずに、
肩に上向きの力を加える方法。
そんなものが本当にあるのでしょうか?
もちろんあるのです。
その方法の一つが、
「胸を落とす」
というものです。
先ほど、
腕を支えているのは肩であると言いました。
では、腕を支える肩はどのように支えられているのか、
というと胸が支えています。
それなら、胸はどこが?
このように考えていくと結局は、
「立っている身体は、足裏を通して地面が支えている」
ということがわかります。
挙げた腕も。
落ちた腕も。
力んだ腕も。
脱力した腕も。
みんな地面からの抗力で支えられているのです。
作用反作用の法則により、
立っている状態では抗力と重力は等しくなります。
重心の位置を変えずにどこかが落ちると、
その分どこかに上向きの力が働くのです。
この原理を腕に当てはめると、
「肩を動かさずに胸を落とすことで腕が挙がる」
ということになるわけです。
もちろんこれは、
修練の解釈の一つです。
「ジェットコースターで落ちるとき」
とか、
「足を固定された状態で思い切りジャンプしたとき」
に腕が挙がるという側面からも解釈が成り立つと思います。
こうやっていろいろと考えてみるのも、
武颯拳の修練の面白さだと感じています。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「脱力」について興味のある方はこちらをご覧ください
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
RESETSTYLEでは、
脱力を基本とする武術的身体トレーニングを行っています。
一般的な武道においてイメージされるような、
先輩後輩の上下関係は一切ありません。
ただただ合気や発勁を使えるようになるための、
身体コントロール技術を楽しく学ぶための場所です。
当然、直接殴ったり蹴ったりすることもなければ、
怖いと感じた動きを強制もしません。
ご自分の出来る範囲で、
無理なくトレーニングに参加することが出来ます。
RESETSTYLEへはコチラから
このブログを読んで興味をお持ちでしたら、
ぜひ、ご連絡ください。
dreamasabutterfly@gmail.com
ご連絡、お待ちしております!!
参考書籍はコチラ