少し前の記事で触れた、
「『実感』があるからこそ、『自我』が存在できる」
という仮説について、
さらに踏み込んで考えてみます。
そもそも、
『自我』とは一体何なのでしょう?
心理学的な正しい定義は残念ながら知りませんが、
大雑把な感覚で言うと、
「私が私である」
と認識する働きが『自我』である、
と言えるのではないでしょうか。
「『私』と『私以外』を区別する働き」
と言ってもいいかと思います。
この働きを形作るものは幾つか考えられますが、
主になるのは以下の3つだと考えます。
「思考」「感情」「感覚」
この3つが相互に影響しあうことで、
『自我』として存在するのです。
この3つの関係について思い切り簡略化した説明をすると、
以下のようになります。
1.身体内外の情報を「感覚」として知覚する。
2.知覚した情報に対する反応として、「思考」が湧く。
3.「思考」の内容に応じて「感情」があらわれる。
4.「思考」「感情」に合わせて身体状況が変化し、「感覚」が変化する。
5.変化した「感覚」を知覚して、さらに「思考」が湧く。
6.以下、繰り返す。
もちろん実際にはこんな単純なものではないでしょうが、
イメージとしては概念しやすいかと思います。
(以下、次回へ)
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