練気武颯拳の修練を続けていると、
数多くの疑問に突き当たります。
それらを師範に尋ねると、
ほとんどの場合は丁寧に教えて頂けます。
ところが質問によっては、
「あえて答えは言わない」という場合があります。
今回はそんな疑問の一つである、
「そもそも、なぜ人は力んだ不合理な動きをしてしまうのか?」
について考えてみます。
練気武颯拳で教わる「脱力」による合理的身体運動は、
そもそも本来誰もができるものであり、
それを妨げている不要な「力み」を取り除けば、
今すぐにでも「達人」になれるはずなのです。
ところが、現実はそんなに簡単ではありません。
力を抜いて技を掛けようとしても、
様々な「思い」が湧き上がってきて力んでしまう。
今日は上手く掛かったと思っても、
あくる日には全然上手く掛からない。
修練生の方なら、皆さんが感じておられることでしょう。
脱力が合理的な身体運動を生み出すということについては、
私の10年ちょっと程度の修練期間でさえ経験済みなのに。
力を抜いたほうが、楽に、しかも上手くいく。
それにもかかわらず、力んでしまう。
誰に教えられたわけでもないのに。
なぜなのでしょう?
ここにはきっと、自分では意識していない、
大きな「理由」があるはずなのです。
(以下、次回へ)
RESETSTYLEでは、
脱力を基本とする武術的身体トレーニングを行っています。
一般的な武道においてイメージされるような、
先輩後輩の上下関係は一切ありません。
ただただ合気や発勁を使えるようになるための、
身体コントロール技術を楽しく学ぶための場所です。
当然、直接殴ったり蹴ったりすることもなければ、
怖いと感じた動きを強制もしません。
ご自分の出来る範囲で、
無理なくトレーニングに参加することが出来ます。
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