今日のテーマは「姿勢」です。
とくに「背骨の立て方」について考えます。
整骨院に来られる患者さんだけでなく、
何気なく街を歩いていてもよく見かけます。
肩こりや腰痛の原因になることは皆さんご存じなのですが、
実際に姿勢を良くしようとされる方は少ないです。
「私、姿勢が悪いから肩が凝るの…。」
とおっしゃる方が結構おられます。
「姿勢が悪い」ということが「前提」になってしまって、
そこを「改善しよう」とはならないのですね。
「肩こり」「腰痛」の原因の一つであるとはわかっているのに、
なぜ、改善することが難しいのでしょうか?
確かに、姿勢を改善するためには根気が必要です。
だから、なかなか続かないというのはわかります。
ですが、本当にそれだけでしょうか?
私は、そこにもう一つ大きな理由があると考えます。
それは、
「姿勢を良くする方法を知らない」
ということです。
もちろん、背骨がまっすぐに立っている姿勢が良いということは、
ほぼすべての方が感じておられます。
だから、「姿勢を正す」というと、
ほとんどの方が背筋を伸ばしてまっすぐにしようとします。
ところが、これはかなり「しんどい」ですよね?
だから続かないのです。
ということで、
姿勢を良くする方法を一つ提案します。
1.「両耳」を意識する
2.「両耳を通って左右に伸びる一本の軸」をイメージする
3.その軸を中心に、顔面が地面と垂直になるように頭を前に回転させる
両手を使ったやり方もあります。
1.ほほ骨の外側斜め下の窪みに親指を当てる
2.耳の後ろの出っ張った骨の後ろの窪みに残る4本の指を当てる
3.そのまま両手で頭を前に少しだけ回転させる
こちらの方が感覚を取りやすいかもしれません。
上手くいくと、
「顎が胸やお腹、地面を突き刺す」
「頭が上から引っ張り上げられる」
「首、背中、腰の後ろが伸ばされる」
「肩が下に押し付けられる」
といった感覚が出てきて、
肩や腰の力を抜きやすくなります。
注意点は、
両耳を通った回転軸の位置を変えないということです。
この軸がブレると、
効果はなくなってしまいます。
この方法は、
「横から見たときに頭部が体より前に出ている人」に、
より効果的だとおもわれます。
どうぞ、試してみてください。
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