2011.9.1修練日誌(修練生向け、続き)

9月1日の武颯塾大阪支部修練日誌の続きです。

練気武颯拳

今月のテーマは「投げ」ということで、
より力を抜いて抵抗感なく投げる修練をしました。

師範からは何度も言われていることですが、
今年のテーマは「合成重心」です。

相手と自分の全体を意識に収めて、
その全体像の重心である「合成重心」を知覚する。

そして、自分が主体となって「合成重心」を動かすことにより、
「結果として」相手が投げられる。

こう書いてしまうと、目的意識が薄くなって、
漫然となんとなく投げてしまいがちですが、そうではありません。

全体像として、自分がどこに動いて、
相手がどのように倒れるのかというビジョンはハッキリと持つ必要があります。

そのビジョンに向かって、
我執を出さずに最適な動きをする。

そのために、「合成重心」を動かして、
その結果自分と相手の体が動かされるのです。

まだまだ未熟なため、間違っていることもあるかと思いますが、
以上が前回の修練で私が感じたことです。

2011.9.1修練日誌(修練生向け)

9月1日の武颯塾大阪支部における修練は以下の通りでした。

陳式太極拳老架式

金剛搗碓(こんごうとうすい)
起勢からの技の入りにおいて、臍が右側を向いてしまうまで、
重心がしっかりと右足に乗り切ること。
その重心移動に伴う独楽軸回転と脚の踏みによって腕が振り子運動で動かされること。
右脚、左脚、中心、左脚、へとしっかりと重心が移動され、
最後左脚に乗り切る際に右脚が脱力されて地面を摺るよう動くこと。
 
攬扎衣(らんさつい)
金剛搗碓からの技の入りにおいて、左脚への重心移動により、
右脚が引き付けられること。
またその際に、右側をしっかりと向くこと。

抱虎帰山(ほうこきざん)
攬扎衣からの技の入りにおいて、左右の足への重心移動をしっかりと行うこと。
その重心移動により、腕が遠くのものを引っ張ってくるように遅れてついてくること。

単鞭(たんべん)
抱虎帰山からの技の入りにおいて、左股関節の開きに応じて左ひじが滑ること。
そこから右手が鳥のくちばしのような形をとりながら限界まで右側を向いてしまい、
さらに右側を向こうとすることで、滑車軸が回転して左脚が振り出される。
この時、重心は右脚に残ったままであり、独楽軸も右回旋したままで力が溜まっていることが重要。
振り出された左脚に乗りながら独楽軸が左回旋、右回旋と震わせられることで手が撃ち出される。

以上が陳式太極拳の修練における、茂呂師範からの注意点でした。
練気武颯拳の修練についてはあらためて書きます。

集中修練2011.8.28

8月28日、東京から茂呂師範にお越し頂き、武颯塾大阪支部集中修練がありました。
午前中は練気柔真法、午後からは練気武颯拳及び練気杖術の修練でした。

練気柔真法では、いわゆる「合気上げ」を題材として、主に肘が滑る感覚を中心として腕の使い方を修練しました。
二人一組でお互いに向き合い、片方が相手の両手首を上から掴んで動かないようにしたうえで、掴まれた側が腕をいかに楽に上げられるか、という修練です。

メンバーの多くは3年以上の修練経験があるため、ただ腕を上げるだけならなんとかするのですが、師範が伝える「肘の滑り」がなかなかうまくできませんでした。
それでも修練を続けていくうちに、午前中の最後にはほとんどのメンバーが「何も考えなくても」できるようになっていたのが印象的でした。

練気武颯拳の時間は、先日の東京合宿から引き続いて「脱力流体」の修練でした。
今までやってきた「重み」の修練をもう一度見直し、より力を抜いて力を出すことに徹底する内容でした。

身体を流体として扱い、重心から動かすことで、より無駄なく大きな力を対象に伝えることができます。
その時に、今までの「力を入れて力を出す」ことをどれだけ止められるかが修練のしどころでした。

練気杖術においては、武颯拳の時間で修練した「水の流れを相手に伝える」ことを、杖を使って修練しました。
もちろん杖を介している分難しいのですが、上手く流れたときには腕を介して流した時よりもダイレクトに反応してわかりやすいという側面もありました。

修練後の感想としては、「いかに自分の思いを捨てて、師範の動きを自分に写し取れるか」という視点が重要だと改めて感じました。
理屈を考えて修練するのは自主練の時にやればいいことなので、師範がいらっしゃるときは、ただただ動きを写し取る、マネする、ということに徹していきましょう!

【解説】正座同士での崩しについて

唐突に動画を一つ見てもらいましたが、いかがだったでしょう?
合気系の武術をされている方にはおなじみの動きですよね。

そうでない方のために捕捉しますと、少なくとも私の技術では、
どんな掴まれ方をしてもあのように崩れるというわけではありません。

力を入れずにフニャッと掴まれますと、
もっと大きく動いて崩すことになります。

私の手首を動かないようにしっかりと掴むという前提のもとで、
あのような崩れ方になるわけです。

では、動きの解説にいきましょう。
私が意識的に行っていることは以下の通りです。

1.姿勢が極力崩れないようにおなかの力を抜く
2.投げたい方向に相手のおなかの中が回るように、自分のおなかの中を回す

動画の中で私がやっていることは以上の2点なのですが、
それで相手が崩れるためにはそれなりの前提条件があります。

・腕、肩、胸の力が抜けていること
・掴まれている手首よりも、相手のおなかをしっかりと意識できていること

これらがあってはじめて、自分のおなかを回した動きが、
相手のおなかを回す動きとして伝わるのです。

あと、動画を見るときに注意するポイントとしては(見づらいですが)、

・技の掛け手の腰や膝が微妙に動いているということ
・技の受け手の背中や腰が最初に崩れているということ

が挙げられます。
身体で身体に掛けている(掛けようとしている)ということですね。

いかがでしょう、技自体は未熟ですが、
内容についてはご理解いただけたのではないでしょうか?

肩関節の使い方

今日のテーマは「肩関節」です。
実は多くの人が、使えそうで使えていないんです。

でも、そのことに気づいて少し練習をすれば、
「肩関節」を使えるようになります。

ほんの少し「肩関節」が使えるようになると、
手を使う動作の多くが格段に楽で、力強くなるのです。

ただ、日常で腕を使っているほとんどの人からすると、
「私は肩関節を使えます」って思いますよね?

では、トライしてみましょう音譜

例えば、何も抵抗を加えない状態で、
「肩関節を中心に腕を回してください」って言うと、
ケガをしている人以外は大抵簡単にできますよね。

そこで、誰かに前腕や手首をしっかりとつかんでもらいます。
そして、その状態で同じように動かしてみるとどうでしょう?

同じように動かせない人がほとんどではないでしょうか?
これがいわゆる、「肩に力が入る」ということです。

何も抵抗がない状態だと、力を入れる必要がほとんどないため、
肩周りの筋肉が力まずに、「肩関節」を動かすことができます。

ところが、誰かに前腕や手首をつかまれた途端、「肩関節」を固めてしまいます。
そして、肘を中心に動こうとしてしまいます。

これは習慣として、前腕から力を出すためには、
「肩を固めて土台にして、上腕の筋肉で肘(関節)を動かさないといけない」
と思ってしまっているのですね。

しかし本当は、そうではないのです。

肩周りの筋肉を適切なやり方で脱力することで、
腕や手首をつかまれても、楽に「肩関節」を動かすことができます。

そして、その方が結果的に大きな力を発揮できるのです。

近いうちに、簡単なやり方を示した動画をアップしたいと思います。
楽しみにしていてください!!

練気武颯拳について

祝日初投稿ビックリマーク

ということで、まずは私が修練している武術、「練気武颯拳」について、私が思うところを書いてみようかと思います。

「練気武颯拳」とは、脱力を中心とした修練によって、
「自然の法則に適応した人」になるためのメソッドです。

では、「自然の法則に適応した人」になると、どんなイイことがあるのでしょう?

といっても、「自然の法則に…」っていうのがそもそもわかりにくいですよね。
ここでいう「自然の法則」とは、とりあえず「重力」のことだと思ってください。

ということで、「自然の法則に…」を「重力に適応した人」と書き換えてみます。
少しイメージしやすいのではないでしょうか?

「重力に適応した人」になることのメリットはなんといっても、日々の生活が「楽になる」ということに尽きます。

「立つ」「座る」「歩く」あるいは「持つ」といった日常動作はすべて、「重力(=1G)」のルールの中で行われます。

ですから、そのルールをちゃんと理解して適応しないと、身体に余計な負荷がかかり、日常動作が「つらい」「しんどい」ということになります。

練気武颯拳においては、このルールに適応するための修練を行います。
そしてその最初のステップとしては、ルールの理解に努めます。

自分の体に「重力」がどのように作用しているのか。
自分の体は「重力」にどのように抵抗しているのか。

それを知るために、出来るだけ体の力を抜いて、感覚を研ぎ澄ませていきます。

この研ぎ澄まされた感覚を以って、「重力のルール」と「ルールの中の自分」を理解していくのです。